極上サバイバル飯第8弾は魚を使った鮭缶肉煮込み。ラードを使って効率よく鮭の栄養分をおいしく食べられます!
8膳目「鮭缶肉煮込み」
どーもこんにちは!
元自衛隊芸人のトッカグン小野寺耕平です!
「戦場でもコメが食いたい!」という兵士達の声を叶えるために日本軍が開発し、ドイツ軍のメスキットM1893を参考にして明治31年に誕生した機能美溢れるそら豆型の日本の飯盒。
円形より省スペースで携帯性よし、熱効率が高く角がないので洗浄が容易で使い勝手良しと、開発の際に当時の日本軍がこだわった数々のポイントが現代のキャンプ事情にもマッチし、今なおアウトドア界隈で愛されています。
そんな飯盒を使用して作る極上サバイバル飯第8弾は、前回に引き続き魚を使った1品。鮭缶肉煮込みだ!
今回は、たまたまロケの前日から雪だったため、私が普段まな板に使っている大きくて平らな石(ロケ地は私有地です)が雪に埋もれている気がしていたので、事前に家で食材を切った状態でジップロックに入れて持っていきました。大自然の中で石のまな板で料理の準備をするのがロマンがあって気に入っているのですが、行ってみたらやっぱり雪で石を見失いましたので、仕込んでから向かって正解だったなぁと思うと同時に、ソロキャンプなら人参やらじゃがいもやら玉ねぎやら、ゴツゴツ嵩張るものは、必要な量だけジップロックで持っていく方が荷物が減って楽だなぁと思ったとか思わなかったとか。
いや、ロマンも大事!!やはりここも好みですね。
さて。私、スーパーの缶詰コーナーでしょっちゅう目にするものの、1回も買ったことがなかったのが鮭の水煮缶。
魚の缶詰だと鯖缶を選びがちということもありますし、私の場合、子供の頃に実家で鮭の加工をする仕事もしていたこともあり、裏の川で鮭を獲って食べていたので、なかなか「買う」という感覚がなくて、手が伸びることがなかったんです。
買ってみたら美味しいですし、一旦調理されているので、キャンプには生の切身を持っていくより扱いやすいかもしれないです。
では、早速作っていきましょう。
【材料(1人分)】
鮭缶肉・・・70g
馬鈴薯・・・180g
玉葱または葱・・・80g
人参・・・20g
小麦粉・・・4g
ラード・・・4g
砂糖・・・4g
食塩・・・少々
胡椒・・・少々
茹でるためのお湯・・・分量外
【家で下準備】
・玉ねぎをひとくち大にカットしてジップロック入れる
・馬鈴薯と人参を1.5cm角の賽の目にカットして下茹でし、冷めたら茹で汁も一緒にジップロックに入れる
※このふたつのジップロックを忘れずに持っていきましょう
【作り方】
①飯盒にラードを入れ、よく熱して煙がたちそうなタイミングで鮭肉(煮汁は缶に残したまま身の部分のみ)と玉ねぎを入れてかき混ぜる
②小麦粉を振りかけてよく混ぜる
③持ってきた茹で汁を加え、鮭缶の煮汁を加えてどろどろにする
④馬鈴薯、人参を加えて混ぜ合わせる
⑤砂糖と食塩で味を整える
出来上がりはまさに鮭のほぐし身が入った具がゴロゴロのシチューといった様相で、牛乳こそ使っていませんがもうこれはほぼシチュー。
レシピ通り胡椒をかけたら風味が引き立って更に美味しく頂けました。
鮭に含まれるアスタキサンチンは老化防止に効果がありますので、積極的に摂取したいところ。
このレシピは缶詰を使うので、水溶性のビタミンB群やEPAが溶け出した煮汁も余すことなく使えますし、ビタミンDは脂溶性なので、油分の食材と合わせると吸収率が上がると言われており、ラードを使うこの料理は効率よく鮭の栄養分を摂取できますね!
今ほど栄養学などの研究が進んでいないはずの時代に出来上がったこのレシピの完成度の高さに舌を巻いてしまいました。
つくづく昔の日本人の健康的な食生活への感の良さには驚かされます。
ラードといえば、私のYouTubeをご覧の皆さんはお気付きかもしれませんが、日本だけではなく古くから世界の軍メシでお馴染み。今ほど国同士の交流がなかったはずの大昔から、あらゆる国で共通の食材が用いられていたというのも面白い話ですね。
本日はこれまで。それじゃーまた!
今回紹介したレシピ含め、飯盒を使った様々な料理レシピは、動画(公式チャンネル:トッカグンの東京サバイバル)でもご覧いただけます。