
ソフトシェルジャケットの特徴と魅力
ソフトシェルは柔軟でストレッチ性が高く、透湿性が高い素材でできており、保温性も高く、ごわつきにくく動きやすいのが特徴。着心地がすぐれているのも魅力で、長時間着用する場合にも◎。
はっ水性能はあるので小雨程度なら問題ない。ただし完全防水ではないため、雨天・悪天候の際は、ソフトシェルジャケットの上にレインウェアを着用するなどの対応が必要だ。
ハードシェルジャケットやウィンドシェルとの違い
ハードシェルジャケットには、雨や風で体温が奪われるのを防ぐ機能と、ハードなアクティビティを想定した高い強度が求められる。ただし、保温性はあまりないものが多く、内側に保温力のあるインナーやインサレーションの重ね着が必要。ハードシェルジャケットの役目は体を冷やす雨や風を防ぎ、内側の温度を逃がさないことと考えると分かりやすいだろう。
ウィンドシェル(ウインドブレーカー)は薄手で軽く、防風性に特化したジャケット。コンパクトに収納できるため、夏場のハイキングやトレイルランニングなどで重宝するが、防水性や強度はあまり高くない。また、完全防水でないため、登山ではレインウェアもあわせて持参することが必要になる。
▼参考記事
アクティビティで絶対に役立つ高性能シェルジャケット10選
Teton Bros. (ティートンブロス) ウィンドリバーフーディ Black Diamond (ブラックダイヤモンド) メンズ ディスタンスウィンドシェル mont-bell (モンベル) U.L.ストレッチ ウインドパーカ Men's ARC'TERYX (アークテリクス) スコーミッシュ フーディ メンズ finetrack (ファイントラック) フロウラップフーディ(Men’s) FJALLRAVEN (フェールラーベン) Skogso Jacket M mont-bell (モンベル) EXライトウインド ジャケット Men's Black Diamond (ブラックダイヤモンド) メンズ ディプロイウィンドシェル Patagonia (パタゴニア) メンズ ウィンド シールド ジャケット Foxfire (フォックスファイヤー) カームシェルジャケット ストレッチする素材なので動きやすく、薄手で軽い着心地が印象的な一着。生地の裏側に微細な凹凸があるため、半袖シャツの上に着て少々汗をかいても肌にまとわりつく不快感が少ないのも大きな特徴だ。フロントジッパーは下からも開けるダブルスライダー仕様なので、温度調節も思いのまま。
ブランド・商品 画像 販売サイト 詳細情報 サイズ 重量 価格 S〜XL 100g ¥18,700 S〜L 98g ¥20,900 S〜XL 117g ¥10,450 XS〜XL 140g ¥29,700 S〜XL 310g ¥32,890 XS〜L 610g ¥38,500 S〜XL 45g ¥9,680 S〜L 48g ¥26,840 XS〜XL 306g ¥28,050 S〜XL 220g ¥16,280
Teton Bros. (ティートンブロス) ウィンドリバーフーディ
サイズ:S〜XL
重量:100g(Mサイズ)
20デニールという薄手のリップストップナイロン「PERTEX QUANTUM AIR」。ストレッチ性に優れ、重ね着したときも上体の動きを妨げることがない。
13×16.5cm
▼関連記事
Black Diamond (ブラックダイヤモンド) メンズ ディスタンスウィンドシェル
Green Theme Internationalという米国の繊維会社による、革新的な撥水技術を採用。繊維に半永久的に融合し撥水効果が落ちない処理で、しかも通気性がある。環境負荷の少ないPFCフリーながら、従来のDWR(耐久撥水)加工より優れた性能を持つ。
胸ポケットにコンパクトに収納可能。
サイズ:S〜L
重量:98g(Mサイズ)
13×16cm
▼関連記事
mont-bell (モンベル) U.L.ストレッチ ウインドパーカ Men's
素材は、ストレッチ性を持つ15デニールという極薄のナイロン・リップストップ地「バリスティック エアライト」。軽くてコンパクトながら強度にも優れ、サラッとした肌触りの素材だ。フードには調節用ベルクロストラップが付き、ポケット内のコードを引くと裾のフィット調節ができる。
サイズ:S〜XL
平均重量:117g
13×17cm
▼関連記事
ARC'TERYX (アークテリクス) スコーミッシュ フーディ メンズ
耐風性だけでなく、通気性、耐久性、ストレッチ性、軽量性を併せ持つ高機能素材、東レの「Tyono™30」ナイロンを採用。フードはフィット調節が可能で、ツバには柔らかい芯が内蔵され装着時の視界も良好だ。軽くてパッカブルだから、万一に備えて御守り的に常時携帯するのに最適なモデル。
サイズ:XS〜XL
重量:140g
10.5×18cm
▼関連記事
finetrack (ファイントラック) フロウラップフーディ(Men’s)
抜群の透湿性を誇る「エバーブレス エア」メンブレンが使われ、風をシャットアウトしながらも蒸れにくいのが特徴。また、ヨコ220%、タテ143%という卓越したストレッチ性があり、アクティブシーンに最適だ。身頃両サイドにはジッパー開閉式のベンチレーションを装備。
サイズ:S〜XL
重量:310g(Mサイズ)
▼関連記事
FJALLRAVEN (フェールラーベン) Skogso Jacket M
純正ワックス(別売り)を含浸させることで、防風、防水性を調節できる独自素材「G-1000 Original」を肩とフードに、やや薄手の「G-1000 Lite」を身頃と袖に使用。けっして軽くはないので携行するというより、肌寒い季節に常時着用する使い方が適している。
サイズ:XS〜L
重量:610g(Mサイズ)
▼関連記事
mont-bell (モンベル) EXライトウインド ジャケット Men's
500円硬貨(7g)7枚より軽い、とんでもなく超軽量なモデル。素材は7デニールという超極薄な「バリスティック エアライト®」で、身頃裏にあるポケットに収納すると、まさに手のひらサイズ! とことん軽量化されているが、脇の下にはムレを逃がすベンチレーターを装備している。
サイズ:S〜XL
平均重量:45g
横7.5×縦11cm
▼関連記事
Black Diamond (ブラックダイヤモンド) メンズ ディプロイウィンドシェル
YKK製超軽量ジッパーを装備したプルオーバータイプ。DWR加工済みの5デニールという超極薄リップストップナイロンが使われ、軽量コンパクトさは半端ない! 襟の裏側にある小さなポケットに本体を収納すれば手のひらサイズになり、常時携帯も苦にならない。
サイズ:S〜L
重量:48g(Mサイズ)
横13×縦12.5cm
脇の下にあるベンチレーターは、菱形のロゴマークと同じデザインにレーザーカットされている。
▼関連記事
Patagonia (パタゴニア) メンズ ウィンド シールド ジャケット
100%リサイクルポリエステルのソフトシェル地は防風性に優れ、小雨を弾くPFC(有機フッ素化合物)不使用のDWR加工が施されている。脇の下と袖の内側には柔らかく通気性に優れたテリー生地(パイル地の一種)が配され、オーバーヒートしにくく季節を問わず活躍してくれるモデルだ。
サイズ:XS〜XL
重量:306g(Mサイズ)
背中側の上部には、ウェア内のムレを排出するためのベンチレーターが装備されている。
▼関連記事
Foxfire (フォックスファイヤー) カームシェルジャケット
PUサイレントコーティングという加工が施され、シャカシャカという生地の擦れ音がない独特な素材を採用。肌触りが良く、防風&通気性だけではなくストレッチ性もあるので動きやすい。肌寒い季節には、アクティブシーンに限らずタウンや旅先でのアウターとしても着こなせるデザイン。
サイズ:S〜XL
重量:220g(Mサイズ)
▼関連記事
▼参考記事
悪天候にも対応するタフなシェルジャケット5選
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
サイズ | 重量 | 価格 | |||
ミレー トリロジー ティフォン タフ II ストレッチ ジャケット | ![]() | XS~XL | 426g | ¥42,350 | |
エル・エル・ビーン メンズ パスファインダー・ゴアテックス・シェル・ジャケット | ![]() | S | 460g | ¥53,900 | |
ブラックダイヤモンド メンズ ハイラインストレッチシェル | ![]() | S~L | 410g | ¥59,620 | |
パタゴニア メンズ・トリオレット・ジャケット | ![]() | XS~XL | 510g | ¥62,700 | |
コロンビア マウンテンズアーコーリングⅣジャケット | ![]() | XS~XL | 440g | ¥44,000 | |
MILLET(ミレー) トリロジー ティフォン タフ Ⅱ ストレッチ ジャケット
高い防水透湿性能のティフォンタフⅡを採用し、耐久性を高めたオールシーズンモデル。過酷な環境下でもさらっとした肌触りとストレッチ性で動きも軽快! 高い防水透湿性と耐久性で一年を通して活躍してくれる。
重量:426g(Mサイズ)
表地は適度なストレッチ性があるため、耐久性がありながら、スムーズな動きを実現。
▼関連記事
L.L.Bean(エル・エル・ビーン) メンズ パスファインダー・ゴアテックス・シェル・ジャケット
ゴアテックス素材を使用した耐久性のある3レイヤーのウェア。雨風だけでなく、雪やみぞれへも高いプロテクションを発揮する。適度なゆとりのあるすっきりとしたフィット感。洗濯機の使用も可能だ。
重量:460g(編集部調べ)
ゴアテックス素材を使用した耐久性のある3レイヤーのウェア。雨風だけでなく、雪やみぞれへも高いプロテクションを発揮する。
袖口はタブと面ファスナーによるサイズ調節が可能で、水の浸入も防いでくれる。
▼関連記事
Black Diamond (ブラックダイヤモンド) ハイライン ストレッチシェル
独自の透湿防水素材「BD DRY」を使用。脇下に換気性を高めるベンチレーターが付き、フロントはダブルファスナーで開け閉めの調整がしやすく、気温対応が簡単。デザインも気が利く。
重量:410g(Mサイズ)
最高レベルの機能性シェルがアップデート。堅牢性を高めると同時にデザインの見直しによって可動性が向上している。
ストレッチ性もあり動きはとてもスムーズ。優れた撥水性が長期間持続するのも◎だ。
▼関連記事
パタゴニア メンズ・トリオレット・ジャケット
75デニールのリサイクル・ポリエステル100%のゴアテックス・ファブリクスを使用し、厳しいシチュエーションにも対応する。
重量:510g(Mサイズ)
メンブレンにはゴアテックスePEを採用。耐久性撥水加工にも有機フッ素化合物不使用。
Columbia(コロンビア) マウンテンズアーコーリングⅣジャケット
独自の防水透湿素材を搭載した3レイヤー。しなやかなストレッチ性と適度なフィット感でストレスフリーな着心地も魅力だ。サイズはXS~XLまで展開されており、女性も男性も自分に合うサイズが見つかる。
重量:440g(Mサイズ)
両脇部に設けたベンチレーションなど、ウェア内を快適に保つ機能が充実している。
独自の防水透湿素材を搭載した3レイヤー。しなやかなストレッチ性と適度なフィット感でストレスフリーな着心地も魅力だ。
▼関連記事
▼参考記事
プロが徹底チェック!人気シェルジャケット2選
アウトドアメディアきっての“目利き”ホーボージュンさんが、注目すべきシェルジャケットを紹介!
パタゴニア メンズ・フーディニ・ジャケット
トレランやマウンテンバイクなどの激しいアクティビティーはもちろん、旅行や普段使いにも気軽に携帯できる超軽量ジャケット。シンプルなデザインながらフィット感の高いフードを備える。素材には100%リサイクルナイロン・リップストップを使用し、軽度の水分を弾く有機フッ素化合物(PFC/PFAS)不使用の耐久はっ水加工済み。
サイズ:XS~XL
重量:105g
素材:リサイクルナイロン100%
2002年に登場したときは「トンボ」と呼ばれていた
向こう側が透けるほど薄いこのシェルを初めて見たときの衝撃を僕は忘れない。当時の商品名は『ドラゴンフライ』つまり「トンボ」といった。その名のとおり生地はトンボの羽のように薄く、いまにもスイスイと空中を飛び回りそうだった。
その後トンボは2004年に透湿性と収納性を改善し『フーディニ』と名前を変えた。以来パタゴニアの大定番製品として多くのアウトドアズパーソンに愛され続けている。
最大の魅力は着ていることを忘れてしまうほどの軽さだ。重量はわずか105gしかなく、収納すると掌にのるほど小さくなる。そして着心地がとてもいい。肌ざわりがサラサラしていてナイロン製シェルにありがちな、ペタペタと肌に張り付く気持ち悪さがないのだ。この20年間にはもっと高密度でもっと軽いライバル製品もたくさん登場したが、軽さと着心地のバランスでフーディニを上回る製品はなかなかないと思う。
ちなみに僕は過去に2着フーディニを買ったが、現在はどちらも行方不明だ。あまりにコンパクトになるので、どこにしまったか忘れてしまうのである。この点はくれぐれもご注意を!
ここがスゴい!
掌に収まってしまう優れた携行性
左胸のジッパーポケットにたくし込んでコンパクトに収納できる。持ち歩きやすいようにデザインがよく練られていて、カラビナループも備える。
独自の3本構造のリップストップ
格子状に配置された繊維がカギ裂きの拡大を防ぐ「リップストップ」素材。この格子柄の糸が3本ずつ配置されていて高い強度と独特のハリ感を創出。
フィット感の高いこだわりのフード
フードは簡易的なものではなく、しっかりと頭部にフィットさせながら左右の視界も確保する本格的なもの。アジャストコードで調整ができる。
ティートンブロス ロックジャケット
その名のとおりロッククライミング用に開発された強靱な軽量ウインドシェル。薄手の生地ながら高強度のHPPEをリップストップ素材に使うことでこれまでにない強さを発揮する。ストレッチ性と通気性は劣るがそのぶん防風性と引き裂き強度が高いので、シビアな状況で頼りになる。腰の内側のポケットに収納できるパッカブル仕様だ。
サイズ:S~XL
重量:100g(Mサイズ)
素材:リサイクルナイロン89%+HPPE
こんなに薄いのに岩盤を寄せ付けない
続々登場するウインドシェルの世界にあってこの春注目したいのがティートンブロスの『ロックジャケット』だ。
最大の特徴はリップストップ素材にHPPE(ハイパフォーマンスポリエチレン)を採用して強度アップを図ったこと。通常の20D生地に必要な引裂強度は10N(ニュートン)あれば十分といわれているのだが、この生地はなんと40N以上もあり、堅い岩盤にこすりつけられるクライミング用途にも使用できる。同社の開発テスターで山岳ガイドの水野隆信氏はこの素材について
「狭いチムニー(煙突状の隙間)でガリガリと背中を擦るようなルートでもなんの問題もなく使用できた」と語っている。
実際僕もこの素材を1年以上愛用しているが、藪漕ぎなどのハードな使用にもまったく問題なく使えている。また素材がシボ状で肌離れがよく、汗をかいていてもサラリと着られる点も気に入っている。
面白いのはカラビナで腰に着けた状態のままサッと羽織れること。これは高所クライミング中やSUPのパドリング中でも飛ばされずにレイヤリングするため。現場第一主義のティートンブロスらしいアイデアだ。
ここがスゴい!
下からも開くダブルファスナー
ハーネスの上にも着用可能なダブルファスナー仕様。ダブルファスナーは自転車のライディングや向かい風の中で大きく換気をしたい際にも便利だ。
強靱なHPPEのリップストップ
白いリップストップ部にハイパフォーマンスポリエチレンを採用。国内の有名繊維メーカーが何度もトライ&エラーを重ね完成させた最新素材だ。
腰に下げたまま着用ができるぞ!
カラビナでハーネスやベルトに吊り下げた状態で着用が可能。強風下のマルチピッチの岩壁で、風に飛ばされることなく着込むことができるのだ。
▼参考記事