小値賀島では、民泊と古民家を組み合わせてステイするのが人気だ。古民家に宿泊の際の食事は自炊、周辺の飲食店の利用、あるいは、プチ民家体験(民泊を受け入れている家庭での農作業や食事作りと食事を組み合わせた体験プラン。1名4900円。1組2名から催行。7日までに要予約)など。
古民家の再生・活用のプロデュースは、おぢか観光まちづくり大使でもある東洋文化研究者のアレックス・カーさん。6軒ある古民家は、持ち主が島を離れ、空き家になっていた物件を改築したうえで活用している。いずれも築約130~140年の建物で、1棟貸しのスタイルで、利用は1泊から長期滞在までに対応。バスルーム、空調設備、リネン、床暖房が完備され、IHキッチンには、基本的な調理道具や電子レンジ、炊飯器などの家電も用意され、簡単な自炊もできる(ただし、古民家の保存のため揚げ物など、においの強い調理はNG)。
また、古民家ステイはアーリーチェックインに対応しているので、福岡港からの夜行フェリーを利用して、早朝に港に着いたら、まずは古民家にチェックインして昼までのんびり朝寝するというお楽しみもある。
港を臨む最も広い古民家「鮑集(ほうしゅう)」。2名~最大6名までの利用ができる。1泊2名利用・素泊・1泊1棟¥38,880~。
小値賀島の古民家ステイは、旅慣れた身には心地いい。しばらくの間、なーんにもしないで過ごしたければ古民家にこもっていればよく、島の暮らしや地元の人たちと触れあいたければ、外に出れば、すぐに島の人々が声をかけてくる。食堂や居酒屋でランチや夕食を味わっているうちに、自然と島の人たちと話し、いつの間にかに仲良くなってしまうのが不思議だ。
一会庵(いちえあん)。1名~3名利用で、女子旅にちょうどいい。1泊2名利用・素泊・1泊1棟¥25,920~。
鮑集の隣に位置する、日月庵(にちげつあん)。1名~2名利用。1泊2名利用・素泊・1泊1棟¥25,920~。
※宿泊料金は各棟とも消費税込み。人数、時期により異なる。連泊割引あり。
次回は、小値賀島から船で約30分の野崎島へのワンデイトリップへ。野崎島は、かつて600人ほどの人々が暮らしていたが、今では管理関係者以外は不在のほぼ無人の島だ。
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