1回雪山に行くと、いったいいくらかかるんだ!?な~んてみみっちいこと、妙高杉ノ原スキー場に行けば考えないですみますよ。
だって小学6年生以下のキッズはリフト代無料。キッズパークも無料!ファミリーにとって、ものすごくありがたくないですか?
自宅のある世田谷から新潟県の妙高まで少し距離はありますが、毎年必ず通っているよ~というお話を。
妙高杉ノ原スキー場ってどんなところ?
育った地元が妙高高原。幼いころからスキーに慣れ親しみ、スノースクールの先生として20年以上働いている大ベテランの長谷川学さんに、妙高杉ノ原スキー場の魅力についてお話を聞きました。
日本屈指の最大滑走距離を誇る天然雪100%のスキー場
妙高杉ノ原スキー場は最大滑走距離約8.5km、高低差1,124mのロングコース。
「なにしろ広大。初心者から上級者までさまざまなレベルに対応するコースがあります。家族みんなで楽しめますよ」と、長谷川さん。
初心者の子どもを連れて行くのにオススメなコースは?
長谷川さんいわく「ゴンドラで一気に上がって左側の”三田原ゾーン”へ。山頂付近のパノラマコースで楽しむのがオススメ(地図A)」。というのも三田原ゾーンの方がコース幅が広いそうです。
「少しでも滑れるようになったら”三田原第2高速リフト”を使って楽しむのがいいと思います」(地図B)。
スキーやスノーボードを始めたばかりの子どもや初心者は、なんとなくリフトやゴンドラに乗らず、まずは近場の斜面をハイクアップして練習というイメージがありますが、さすがのビッグゲレンデ。山頂に近い方が景色が開けており斜面も緩やかとか。上の方が雪質も絶対よいですしね。
しかしながら山頂付近で遊んでいたら、下界のゴンドラ乗り場まで降りるのにはだいぶ時間がかかると思うんです。休憩したり、お昼を食べに戻るのは大変じゃないですか?と私が聞くと、「スキー場には5箇所のお食事処があります」と。山頂近くにもレストランがあるらしく、せっかくなのでオススメを聞いてみました。
「三田原第2高速リフト乗り場にある”サンアントン” 。ここのカレーは、とあるイベントで賞を獲ったこともあるんですよ。生姜焼きもボリュームがあっておいしい。かぼちゃプリンもオススメです」
コーチ仲間もお気に入りだそうで、サンアントン、今度ぜひ行ってみよう。
中級者へのオススメコースは?
「ゴンドラを降りたら左へ。三田原第2高速リフトの降り口から広がるダイナミックコースがスリリングです」と、長谷川さん。緩急変化に富んだ2kmのクルージングが楽しめるそう。
「距離を滑りたかったらゴンドラでひたすら回すのもアリ」と。いやぁ、8.5kmのロングラン。経験ありますがコースが長すぎてヒザが大笑いします。体力と筋力に自信のあるアナタ、ぜひどうぞ。
気象条件が整えば雲海が湧き出す幻想的な光景が見られるそうです 。
運がよければ富士山も見えるそうですよ。
「生まれたての子鹿のようにぷるぷるしていた初心者のお子さんが『滑れるようになって楽しかった!』と笑顔を見せてくれる瞬間が一番幸せ」と、長谷川さん。かつて5歳でスクールに入ったお子さんが、小5になって挨拶に来てくれたこともあるとか。その子のご両親も長谷川さんのことを覚えていたそうです。
なんてエピソードを聞いていたら妙高杉ノ原スキー場、ファミリーのリピート率が高いスキー場なんだなと思いました。
王子スノースクール 妙高杉ノ原校
- 講習時間:【一般・ジュニア(小学生以上)】10時~12時、13時15分~15時15分、【キッズ(4歳以上の未就学児)】10時30分~12時、13時45分~15時15分
- 受付時間:8時30分~9時40分、12時20分~13時
- 受付場所:第1駐車場レストランアリエスカ1階
- 電話L:0255-86-6920
- ホームページ:https://www.princehotels.co.jp/ski/myoko/winter/school/
リピーター国井のお気に入りポイント
無料キッズパーク
子どものリフト券が無料というのも大変助かりますが、私の一番のお気に入りは「フリースペース」といった感じのキッズパークです。ゴンドラ乗り場より一段上の「センターエリア」にあります。
独身時代から楽しんでいるスノーボードですが、雪山はファミリーにも親和性◎ということで、子どもが生まれてからもあちこちのスキー場に行っています。そんなとき気になるのは「キッズパーク」。子どもはもちろん保護者までわりといい料金を取られる施設が多く、かといって大人はキッズパーク、そんなに楽しいワケじゃない。なんだかモヤモヤすることが多かったです。料金を払って公園のようなできあがった場所で遊ぶより、自分たちでおもしろいことを見つけようと、運動はイマイチだけど造形が得意な長男にはシャベルを買い与えたりしました。
妙高杉ノ原スキー場のキッズゲレンデは、短い坂道があるだけの簡素なスペースなのですが、私たちはそこが大変気に入ったのです。子どもは狭い場所でも楽しめるし、スキーやスノーボードデビューの練習にも打って付け。たとえばチュービングコースとしてフィックスされたキッズパークだとそれでしか遊べないけど、子どもの楽しみ方は無限大。なにもない方が創造力が広がります。
長男はとにかく真面目な性格。何度もハイクしては滑ってと自主練習していました。来シーズンはゴンドラデビューして山頂で遊べるかな。
キッズパークは駐車場の隣!
キッズパークと駐車場のアクセスが抜群というのもポイント「高」。一番端っこに停めればほかのクルマが来ないので事故などの心配もありません。キャンピングカーのなかから子どもたちが遊んでいる姿もよく見えます。
滑りたい人はゴンドラに乗りに行って、雪遊びしたい子どもはすぐそこのキッズパークでなにかして楽しんで。お腹が減ったらクルマに戻って…。なんというか妙高杉ノ原スキー場は「基地」のようなリラックスした時間が過ごせるのです。そこがほかにはない大好きなポイント。見渡すと私たちのような遊び方をしているキャンピングカーも多くいます。なかには「わ」ナンバーのレンタカーも。気になる皆さん、キャンピングカーをレンタルして妙高杉ノ原スキー場に滑りに行ってはいかがでしょうか。
周辺には温泉の日帰り入浴施設もあり。また妙高は日本海までクルマで約1時間。飲食店やスーパーなどにはおいしい魚介や日本酒がたくさんありますよ。
恵みの雪、第3日曜はお楽しみ?
毎月、第3日曜はキッズに向けたイベントがあるそうです。なんでもキッズパーク界隈で雪のなかに埋め込んだ「宝探し」をしたり。なんと小学6年生まではレンタルも無料とか。ファミリーにはうれしすぎる太っ腹企画!
今シーズンはエルニーニョ現象の影響で暖かな冬でしたが、急にドカ雪が降るのも暖冬アルアル。3月入ってから大雪に恵まれ、長谷川さんいわく3月上旬でも毎日のようにパウダースノーが楽しめているそう。もうちょっと雪遊びできますね。出発前に降雪情報をチェックして、妙高杉ノ原スキー場にGO!ですよ。
妙高杉ノ原スキー場
- 所在地:新潟県妙高市杉野沢
- 電話:0255(86)6211
- 営業時間:8時30分~16時
- 今シーズンのスキー場営業期間:2024年3月24日まで
- ホームページ:https://www.princehotels.co.jp/ski/myoko/winter/