かの地では、サーフィンを楽しむこともあるのだとか!
実際に彼女が行った、キャンピングカーを使ったサーフトリップの模様をレポート。
キャンピングカーなら疲れた体をベッドで癒せる
北ノルウェーの周辺はキャンパーにとっての楽園。スウェーデンとフィンランドと同じように、ほぼどこでもキャンプをすることができます。リュックを背負って、自分の足でゆっくり進んで、大自然の中でキャンプをするのももちろんいいのですが、変わっていく景色を楽しみながらさまざまなアウトドアアクティビティーに挑戦してみたい方には、キャンピングカーもおすすめです
キャンピングカーなら移動がスムーズだし、ギアもたくさん持っていくことができます。さらに、遊び疲れた体を回復させるうえでも、キャンピングカーは魅力。筋肉痛になった体は、テントで使用するマットレスとは段違いの柔らかいベッドで休んだほうが、絶対いいに決まっていますから。
北極圏でキャンプするときの決まりごと
ノルウェーではほとんどの場所でキャンピングカーを停められますが、人が住んでいる家などから150m以上距離を取らなければいけないというルールがあります。 また、最近はキャンプしてはいけない場所が出てきました。
例えば、人気の観光地であるロフォーテン諸島では、観光客が消防署の入り口のすぐ前や、墓地や人の庭などでキャンプをしたせいで、禁止の場所が出てきました。人に迷惑をかけない場所を選ぶことはもちろん、人気の観光地などであればオンラインで事前に必要な情報を確認しましょう。
このように、北欧では周囲に迷惑をかけない場所でキャンプをするのが普通ですが、心配しないでください。キャンプ場は一応あります(笑)。
何もない場所に泊まるのが不安な方は、ぜひそちらへいらしてください。最低限の設備しかないキャンプ場が多いですが、シャワーや食事ができる場所も付いているところもあります。設備が充実しているキャンプ場で泊まりたいのであれば、有名な観光地の周辺で探してみてください。例えばロフォーテン諸島には「Lofoten Beach Camp」 というキャンプ場があります。そこはとても広く、施設がきれいです。
キャンピングカーでサーフトリップ
今まで私が一番印象に残ったキャンピングカーでの旅は、極夜のサーフトリップです。
「北極圏でサーフィン?」と驚く方も多いでしょう。実は、北極圏周辺にはヨーロッパの中でもトップレベルのサーフポイントがあるのです。もちろん、初心者向けの場所もあります。私が向かったのは、そんな誰もいない波が優しいところでした。
極夜の時期だったので、移動している間は周りが真っ暗でしたが、目的地に着いたら夢のような景色が広がっていました。きれいなピンクに染まった空の下に北極海が広がっていて、周りは雪山。パドルアウトをしても誰もこなくて貸し切り状態でした。このような景色に囲まれて、たった1人でボードの上に座るととても神秘的な気持ちになりました。このときのキャンピングカーの旅は、一生の思い出です。
ノルウェーの北部の景色は息を吞むほど綺麗な上に、狭い範囲でさまざまなアクティビティーが楽しめます。トロムソ周辺やロフォーテン諸島ではバンやキャンピングカーなどを借りれる場所があるので、こうした旅に興味があればぜひ行ってみてください。一生忘れられない体験になると思います!
写真:Christian Olsson