山頂からの360度パノラマビューを味わう
只見線は日中に約6時間もの列車の空白時間がある、国内屈指のローカル線だ。目指す蒲生岳は、本来なら会津蒲生駅が最寄り駅だが、2011年7月に発生した新潟・福島豪雨による不通区間に含まれているため、隣の只見駅から歩いて向かう。
蒲生岳は「会津のマッターホルン」と呼ばれ、急峻にそびえ立つ山容は一目でそれとわかるはずだ。会津蒲生駅横の踏切を越すと右手に登山口がある。
森の中を抜けて5分ほどすると急な坂道になり、程なくして目の前に岩場が迫る。足元に注意しながら登っていくと、今度は木の根を踏みしめながら斜面を上がる道になり、ほっとしたのも束の間、再び岩場が現われる。