この先にどんな道が待っているのだろうと、ハラハラしながら登っていく。そして、五合目から上は、ロープや鎖を伝って登る道が多くなるので、慎重に一歩一歩進んでいきたい。
蒲生岳の難所であり、かつ醍醐味でもある岩場。眼下に只見川と只見線の線路を望めるので、スリルと感動を一度に味わえる。
巨大な岩穴の「鼻毛通」を眺め、鎖を伝って岩肌を渡るスリリングな場面を過ぎると、程なくして山頂に着く。
鼻毛通しは、かつて、穴の間で育った松の木が横に伸びていた様子が鼻毛のように見えたため、その名が付いたという。穴の間に祠がある。
登頂に要した時間は1時間30分程。標高こそ高くないが、独立峰のため、山頂からの眺めは高山にも劣らない。山頂もゴツゴツした岩場で、小さな祠ほこらが置かれている
ちなみに、只見線の鉄道写真には蒲生岳の中腹から撮影されたものも多い。ベストショットを狙い、機材を担いで登った「鉄ちゃん」の情熱にも感服した。