平安時代、弘法大師が一夜にして刻み込んだという伝説がある「虚空蔵菩薩」の磨崖仏。山が霊場として信仰されていた歴史を物語る。
山頂付近にある平等石。滑りやすいので足元に注意して登頂しよう。
平安時代に刻まれた巨大な「虚空蔵菩薩」に圧倒された後は、「胎内くぐり」「蟻ありの戸渡り」などと名付けられた巨石の間を通る。山頂への道中、ちょっとした探検気分を味わえるはずだ。
JR関西本線とは?
名古屋駅~JR難波駅間を結ぶ全長約174.9㎞の路線。名古屋や大阪近郊は列車が頻繁に行き交う一方で、亀山駅~加茂駅間は単線で列車の本数が減少するが、木津川を望む風光明めい媚びな車窓が魅力だ。
笠置駅から登山口まで徒歩約10分。登山口から笠置寺境内までの道は比較的散策しやすく、徒歩約30分。山門から境内を一周するのは徒歩約30分。巨石を楽しみながらゆっくり歩こう。
「笠置寺」
住所/京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29 TEL0743(95)2848
◎構成/山内貴範 ◎撮影/奥田高文