がしかし、シュラフやマット・コット・枕など、アウトドア用の寝具の力なくしては快眠なし!
そこで今回は、アウトドアの達人が、快眠に導いてくれるおすすめスリーピングギアを徹底調査したぞ。
私が試しました
アウトドアライター
ホーボージュン
ホーボージュンが試してみた
「山ブーム」と「キャンプブーム」を経て、いまシュラフの世界に新しいトレンドが生まれている。それがマミー型シュラフの温かさと封筒型シュラフのゆとりと開放感を合わせ持つ「ハイブリッド型」の隆盛だ。
じつはこの変則スタイルは『ビーパル・アウトドアアワード2023』にもノミネートされ、話題になった。もはや完成の域に達したと思われるダウンシュラフだが、細かく見るとまだまだ進化しているのだ。
今回はそんなユニークな寝具を集めて、実際に就寝してみた。
シュラフ
01 冬山の補助から夏の海旅まで
モンベル/
シームレスダウンハガー 800サーマルシーツ
¥27,500
本来は寝袋の中に入れて保温力をアップさせる「補助シーツ」なのだが、単品で使うとめちゃくちゃ使い勝手がいい。人力旅にいいぞ。
問い合わせ先:モンベル・カスタマー・サービス TEL:06(6536)5740
●収納サイズ/φ12×24㎝
●重さ/386g
●中綿/800FP
ジッパーのスライダーには噛み込み防止装置が付いている。
独自のシームレス構造により少ない羽毛量でも保温性が高い。
02 ハイブリッドのユニークモデル
モンベル/
ダウンODスリーピングバッグ#3
¥24,200
ヒートロスの大きい頭部と首回りはしっかり保温しつつ足元はゆったりしていてストレスがない。寝相が悪くてもこれなら安心なのだ。
問い合わせ先:モンベル・カスタマー・サービス TEL:06(6536)5740
●収納サイズ/32×16×16㎝
●重さ/914g
●中綿/600FP
フルオープンできるので、掛け布団のような使い方もできる。
03 世界最先端のチタンコート
Rab./
ミシックウルトラ120MB
¥68,200
内面のナイロン生地にチタンコーティングを施して輻射熱を利用するハイテクモデル。徹底的な軽量化で315gしかない!
問い合わせ先:LandR info@landr.life
●収納サイズ/φ16×30㎝
●重さ/315g
●中綿/900FP
背中には羽毛が入っていないのでエアマットと連結して使う。
この銀色の裏地部分にチタンコーティングがされている。
04 ダウンシュラフの大定番モデル
イスカ/
エアプラス280
¥40,700
高品質ダウンと軽量なシェル素材を使い、登山者から圧倒的な支持を受けている。僕もさまざまな環境で眠っている。迷ったらコレ。
問い合わせ先:イスカ TEL:0721(25)4562
●収納サイズ/φ14×24㎝
●重さ/550g
●中綿/800FP
体の形に沿ったカマボコ型デザインで、ストレスなく眠れる。
05 なんとダウンにウールをブレンド
グリュエッツィバッグ/
バイオポッド ダウンウールサブゼロ175
¥70,400
軽くて暖かい羽毛に、調湿性能に優れコシのある羊毛をブレンドすることで、湿潤で厳しい寒さの中でも長期滞在できるようになった。
問い合わせ先:エバニュー TEL:03(3649)3135
●収納サイズ/φ15×20㎝
●重さ/446g
●中綿/650FP
独自のJ型ジッパーは、こんなふうに足元を外に出せる。
06 人気のシリーズにプロモデル登場
シートゥサミット/
スパークプロ
¥73,040(予価)
軽さと温かさで世界中から大きな人気を得ているシリーズで、胸元のバッフルをタテ型にして温かな空気が循環するようになっている。
問い合わせ先:ロストアロー https://www.lostarrow.co.jp/store/
●収納サイズ/φ14×24㎝
●重さ/619g
●中綿/950+FP
ヒートロスを最小化するためにジッパーは短い。首元はホックで留める。
07 タフに使える化繊のマミー
ニーモ/
フォルテ35
¥20,900
保温性に優れるマミー型だが、ゆったりとしたシルエットでストレスが皆無。化繊中綿なので洗濯機でガンガン洗えるのも嬉しい。
問い合わせ先:イワタニ・プリムス TEL:03(6667)0680
●収納サイズ/φ29×23㎝
●重さ/960g
●中綿/プリマロフト470g
足元がゆったりしているので膝を立てたり横向きになるのも楽なのだ。
胸の上にスリットがあり、ここを開くと熱が放出され、温度調整ができる。
首元に大きなパネルがあり、これを内側にたくし込むと保温性が上がる。
マット&コット
08 クライマー向けの軽量エアマット
Rab./
ウルトラスフィア4.5
¥20,900
03のシュラフと組み合わせるのにジャストなサイズ。圧倒的な軽さから高所クライミングにも使える。保温性能を示すR値は4.3だ。
問い合わせ先:LandR info@landr.life
●収納サイズ/φ16×30㎝
●重さ/370g
●厚さ/8㎝
09 R値8.5を達成した厳冬期対応マット
ニーモ/
テンサー・エクストリーム コンディション・レギュラーワイド
¥37,400
今回レビューのために厳冬期の2月に野外で眠ってみたが、ガチで暖かくてびっくりした。今後は雪中泊はすべてこれで行くつもり。
問い合わせ先:イワタニ・プリムス TEL:03(6667)0680
●収納サイズ/φ11×27㎝
●重さ/625g
●厚さ/9㎝
ニーモの大きな美点が、付属のエアバッグの使いやすさだ。
独自のバッフルデザインで、ひじをついても底づきしない。
10 じつは僕は家でもこれを使ってます
サーマレスト/
モンドキング3D
¥44,000
ねっとりした生地と凸凹フォームのおかげで、まるでマシュマロのような寝心地を味わえる。僕は自宅でも毎晩これで眠っている。
問い合わせ先:モチヅキ TEL:0256(32)0860
●収納サイズ/φ26×66㎝
●重さ/1,990g
●厚さ/11㎝
収納サイズはこんな感じ。重量も2㎏を切るので携行が楽。
ゆったりしたサイズも表面素材のしっとり感も素晴らしい。
11 わずか1.2㎏で極上の寝心地を
ヘリノックス/
ライトコット
¥39,930
コットは一度使うと手放せなくなるが重量と収納サイズがネック。その点コイツは超軽量。僕はシーカヤックの旅に使っている。
問い合わせ先:モンベル・カスタマー・サービス TEL:06(6536)5740
●収納サイズ/53×13×13㎝
●重さ/1,200g
●耐荷重/120㎏
収納もこんなにコンパクト。これならバイク旅にも持って行けるぞ。
12 ULに挑め!最新極薄マット登場
フィールドレコード/
FRスリーピングマットAG3
¥8,250
ウルトラライトを極めるとマットは3㎜まで薄くなる。極限まで荷物を削りたいならコレ。合言葉は「どこまでも軽く!」だ。
問い合わせ先:フィールドレコード info@fieldrecord.jp
●使用時サイズ/175×50㎝
●重さ/130g
●厚さ/3㎜
13 エアロゲルで極限の世界へ
フィールドレコード/
FRスリーピングマット/3
¥4,180
「固体の空気」の別名を持つエアロゲルをEVAフォームに練り込むことで、わずか3㎜でもクッション性と保温性がある。
問い合わせ先:フィールドレコード info@fieldrecord.jp
●使用時サイズ/148×50㎝
●重さ/95g
●厚さ/3㎜
この薄さにはさすがの僕も驚愕。右のマットと組み合わせて使うのが◎。
まくら
14 小さく運べてゆったり眠れる
シートゥサミット/
エアロウルトラライトピロー
¥4,950
僕の密かなお気に入り。表面の生地にしっとりとした弾力性があり、エアピローなのにゆったり眠れるのだ。
問い合わせ先:ロストアロー https://www.lostarrow.co.jp/store/
●使用時サイズ/36×26×12㎝
●重さ/60g
※構成/ホーボージュン 撮影/中村文隆
(BE-PAL 2024年4月号より)