今回はスズキの人気トールワゴン「スペーシア」の最新型を、編集部・大下と記者・櫻井がレポート。
スズキ/スペーシア
¥1,530,100~(スペーシア)、¥1,801,800~(スペーシア カスタム)
問い合わせ先:スズキ TEL:0120-402-253 https://www.suzuki.co.jp/
レビューしたのは…
「BE-PAL」編集・大下&記者・櫻井
人気の軽トールワゴン、スペーシア/スペーシア カスタムがモデルチェンジ。快適・安全装備が満載でデザインも秀逸。キャンプにももってこいだ!
"走るアウトドアボックス"は積み込みから休憩まで自由自在!
櫻:最近SNSで、ツールボックスの上にキャンプ道具を並べるアウトドアボックス(キャンプボックス)の投稿が人気なの、知ってるでしょ?
大:はい。ソロキャンパーがミニマムにレイアウトして様式美を披露する画像、かっこいいですよね~。
櫻:新型スペーシアは、まさにタイヤ付きのアウトドアボックス。スライドドアやリアゲートを開けてキャンプ道具をずらりと並べた様子を想像するだけで、わくわくするね!
大:コンテナをモチーフにしたという、立体感のあるボディーパネルがそう感じさせるんでしょうね。
櫻:室内空間もイメージどおりの大容量。後席をたためば27インチの自転車を立てたまま積めるほどだ。
大:ソロキャンはもちろん、2人分のキャンプ道具を余裕で積み込めます。
櫻:さらに、前席と後席それぞれの乗員向けにトレーや収納がスマートに設置されていて、“見せる収納”になっているのもいいね。
大:ドライブに役立つ装備としては、全車オプション設定のオーディオとナビを含むインフォテインメントシステムが挙げられます。オーディオ&ビジュアル分野で高い実績を誇るパイオニア製で、ドライブレコーダーの映像を映し出すこともできて、便利!
櫻:同乗者向けの快適装備も充実しているよ。その代表格が、「マルチユースフラップ」。後席の座面の前端部分が飛行機の翼のフラップのように可動して、レッグサポートや荷物の落下防止ストッパーになるんだ。
大:ドライブ中の運転をサポートする技術も最新バージョンにアップデート。衝突被害軽減ブレーキは自転車やバイクも検知し、交差点にも対応。そして高速道路で機能するACC(アダプティブクルーズコントロール)は、カーブや車線変更時に減速する設定になりました。より安心感の高いサポートをしてくれて、長距離ドライブも楽チン。
櫻:「軽自動車で遠出すると疲れそう……」と思う人は、ぜひ新型スペーシアに乗ってほしい。限られた寸法のなかで最大限の工夫を凝らしたことによる快適なドライブ体験、そして先進の安全技術が支える安心感が、「次はもっと遠くへ行ってみようか」という気持ちを後押ししてくれるよ!
箱型を活かしたデザインで個性アップ
スペーシア
スペーシア/スペーシア カスタムともに特徴的なプレスラインを用いて水平基調の箱型デザインを強調。
スペーシア カスタム
スペーシア カスタムのフロントマスクは従来よりシンプルなデザインで、いかつい印象を抑えている。ターボエンジン搭載車はスペーシア カスタムに設定。
ソロ車中泊にはもってこい!
開口部の床の高さが低く、自転車などの積み込みもしやすい。
後席の背もたれは室内からもラゲッジ側からもたため、後席部分からラゲッジ間の床はほぼフラットに。写真は前席のヘッドレストをはずして背もたれを寝かせた状態。十分な奥行きに加えて高い天井で、息苦しくなりがちな車中泊が快適な時間になる。
収納に加えて快適機能も強化
質感と視認性に優れたダッシュボード。速度表示はTFT液晶を使ったデジタル式。大型トレーをはじめ、収納も多数。
「マルチユ-スフラップ」で座面を延長。ロングドライブでリラックスできる。
上に向けると座面前端がせり上がり、荷物の落下を防止。
後席右側の壁にUSBソケット(タイプA、C)を設置。直下には大容量ポケットがあり、スマホを充電しながら置いておける。
SPECIFICATIONS
(スペーシア ハイブリッドG 2WD)
【ボディー寸法】
全長 3,395㎜
全幅 1,475㎜
全高 1,785㎜
最低地上高 150㎜
最小回転半径 4.4m
ホイールベース 2,460㎜
タイヤサイズ 155/65R14
車両重量 850kg
乗車定員 4名
【エンジン】
排気量・種類 657cc直列3気筒
最高出力 36kW(49PS)/6,500rpm
最大トルク 58N・m/5,000rpm
燃料種類 無鉛レギュラーガソリン
燃費(WLTCモード) 25.1km/ℓ
【トランスミッション】 CVT
※構成/櫻井 香 撮影/小倉雄一郎
(BE-PAL 2024年4月号より)