今シーズン、山岳テントをかついでアルプスの山を渡り歩いた人も多いのではないでしょうか?筆者もその一人。しかし、いつもガツガツのテント泊+縦走ばかり攻めているのもなんなので、たまにはの~んびりとただテントを張って、滞在する「だけ」のテント泊を満喫するならダントツでオススメ、の上高地に行ってきました。
アクセスは、東京からは朝イチでバスタ新宿発→松本→上高地直行バス(直行は本数が少ないので要確認)が便利!
もちろん、ローカル線をついでに満喫したいという方は松本→新島々を走っている松本電鉄に乗り、新島々→上高地のバスに乗り換えて向かうという手もあります。
バスターミナルから歩いてほぼ3分(短っ!)、小梨平キャンプ場に到着します。
受付したあと広大な敷地の中から自分の好きな区画を選び、空いているスペースにさっそくテントを張る(大型テントを借りることもできます)。テントを張ってしまえばあとは、のんびり楽しむだけ♪なんと気楽なリゾート滞在!
小梨平キャンプ場には、とても山とは思えない品揃え豊富な売店があり、泊まりに必要なものはほぼ揃っています。希望に応じて、なべ、包丁、コンロ、まな板等もあり、炊事場も完備なので快適この上なし。肉や野菜などの材料も購入できます。さらに驚くのは酒類の豊富さ!地元産のワインはもちろん、小梨平で作ったという日本酒まで!生ビールも450円と安いし美味しい。さしずめ「ローカル色の強めなコンビニ」といったところ。さらに、小梨平にはお風呂もあるのです。テント場に近いお風呂がいい方は小梨平で入浴、もしくは、少し歩いても良いなら、ホテルの日帰り入浴で温泉もアリ。
もうここからは、贅沢なのんびりタイムの始まり。
テント場には、各自思い思いにのんびり過ごす人の姿。
ただ座ってボーっとするのもよし、昼寝してもよし、ワインなんか買って昼飲みするのもよし、、、
標高1500mの別天地で、すぐそこには穂高連峰、足元には清流・梓川が水量豊かにとうとうと流れ続ける場所。
明神池までの往復、まったく先を急がないゆったり歩き2時間さんぽに行ってみました。川の流れる音を聞きながらゆっくり歩いても片道1時間で、幻想的な景色が広がる明神池に到着。
池のほとりには穂高神社奥宮があり、パワースポットとして来訪する方も多いようです。御朱印も受けることができます。
アルプスの伏流水・湧水をたたえた透明度の高い池でカモが優雅に泳ぎ、川では魚がちらほら姿を見せる。
水も空気も澄み切っていて本当にすがすがしい気分。
夕食は、お土産やさんなどで購入もできますし、小梨平の食堂でも種類豊富な食事から選べます(メニューによって早く終了するので注意)。朝ごはんは「朝定食」もありますので、本当~に困ることナシ。楽チンキャンプです。
翌日も、夕方15時~16時台に上高地を出発して東京(新宿・渋谷)に直行するバスを確保しておけば、ギリギリまで別天地を満喫することができます。おしゃれなカフェでソフトクリームを食べたり、気ままに過ごしましょう。地ビールもおすすめ。グルメもスイーツも種類豊富でどれも美味しい!
爽やかな風を吸うだけ吸って、後ろ髪を引かれながら帰途に着きました。次回は1週間くらい滞在して、昼寝しながらゴロゴロ読書してみたいです。小梨平キャンプ場は、上高地の閉山まで営業中です(2017年は11月15日が閉山式)。
◎イラスト・写真・文/コタロー
旅行・冒険が好きなイラストレーター。長野県出身。ブログhttp://blog.livedoor.jp/kota1022/