クージーって何?特徴や魅力を解説
『クージー』という言葉を初めて聞いた人もいるかもしれませんが、実は誰もが1回は目にしているのではないか、というほどアウトドアでは馴染みのあるアイテムです。クージーの役割や魅力を、改めて解説します。
ドリンクの保温・保冷をするアイテム
クージー(Koozie)とは、缶ホルダーのことです。ドリンクの保温・保冷をするためのアイテムで、クージーを使えば外出中も冷たい・温かいドリンクを飲めます。
ときどきスーパー・コンビニのドリンクに付属していることもあるので、1度は目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。缶に直接手を触れずに済むため、体温によってドリンクが冷めたりぬるくなったりするのを防いでくれます。
素材は、ウェットスーツに使われる『ネオプレーン』という合成ゴム素材が基本ですが、中にはステンレス製で真空構造になっているモデルもあります。夏場・冬場のアウトドアで、大活躍のアイテムです。
クージー(Koozie)は、国内登録商標で、もともとはアメリカで生まれた缶入りの冷たい飲み物を冷やす発泡フォーム製カバーの商品名でした。英語にはもともと「cozy」「cozies」「cosies」(コージー、コジー)という言葉があり、「居心地の良い」という意味の他に「紅茶を入れるときにポットにかぶせる保温カバー」のことも意味します。この言葉に、「Cool/Kool」(冷たい)を掛け合わせて発案されたネーミングかもしれません。
アウトドアの世界では、UL(ウルトラライト)志向のハイカーが山岳トレイル上でフリーズドライ食品をお湯で戻すときに用いる保温カバーを「コージー」「コジー」と呼んでいます。長期にわたるハイキングで燃料を節約して調理するために欠かせないアイテムです。
おしゃれアイテムとしても人気
昨今のクージーは、保温・保冷以外にもさまざまな機能性を持っています。まずネオプレーン素材の特徴として、水漏れを防ぐ機能が挙げられます。テーブルがぬれたり、缶が結露したりするのが嫌な人にはおすすめです。
また、おしゃれアイテムとしての魅力もあります。近年はデザイン性に長けたクージーが多く販売されており、自分のドリンクを見分けるのにも役立ちます。
取っ手付きのモデルもあるため、缶ビールをジョッキのように持って飲む楽しさも体験できるでしょう。無地のクージーに絵を描いて、オリジナルクージーを作ることも可能です。
キャンプにおすすめのクージー【定番】
キャンプに持っていきたい、おすすめのクージーを紹介します。まずは、定番のアウトドアブランドから発売されているモデルをピックアップしました。
パタゴニア「プロビジョンズ・ロング・ルート・クージー」
パタゴニアのウェットスーツを再利用して作られた、保温力抜群なクージーです。厚さ約2~4mmのネオプレーン素材が特徴で、缶の冷たさを長時間キープします。
350mL缶にちょうどよいサイズですが、500mL缶に装着しても問題ありません。重さはたったの約25gで、どこにでも簡単に持ち運びが可能です。
デザインにはバリエーションがあり、好みに合わせて個性を演出できます。友人や家族とのキャンプでクージーを用意すれば、冷たいドリンクを最後の1滴まで楽しめるでしょう。
- 商品名:パタゴニア「プロビジョンズ・ロング・ルート・クージー」
- 公式サイト:商品はこちら
アイスミュール「クージー」
クーラーボックスに定評がある、アイスミュールから販売されているクージーです。わずか約10gの重さながら、飲み物を長時間キンキンに冷やし続けます。
350mL缶にぴったりのサイズですが、500mL缶にも使える汎用性を備えています。結露を防ぐネオプレーン製で、手・テーブルがぬれる煩わしさからも解放されるでしょう。そのためキャンプはもちろん、自宅での使用にもおすすめです。
カラーバリエーションは3種類あり、特にリアルツリーカモはワイルドなデザインなので、アウトドアシーンで映えるでしょう。
- 商品名:アイスミュール「クージー」
- 公式サイト:商品はこちら
キャンプにおすすめのクージー【豊富なカラー】
豊富なカラーバリエーションが特徴のクージーを紹介します。取っ手やストラップが付いているものなど、ドリンクの持ち運びに便利なモデルもあります。
Objectiboo!「通せるクージー」
取っ手付きのデザインが特徴のクージーです。350mL用と500mL用の2サイズ展開で、カラーバリエーションも豊富にそろっています。
2色のカラーリングでアクセントが効いた『LOOK UP』コレクションは、空を見上げながらビールを飲むのにぴったりです。500mLサイズはペットボトルや一部の瓶ビールに対応しており、折り畳み可能なので携帯性にも優れています。
保冷効果も抜群で、約35℃の屋外で40分置いた後もドリンクが約12℃と、何も着けていないときと比べて4℃以上の差が出た実験結果もあります。多くのメディアで取り上げられた実績を持ち、クージーに新たな楽しみを提供するモデルです。
- 商品名:Objectiboo!「通せるクージー」
- 公式サイト:商品はこちら
クレイジークリーク「クレイジークージー」
調節可能なストラップが特徴のクージーです。350mL缶にぴったり合うサイズで、首から下げての持ち運びができます。ストラップは、長さを自由に変えられて便利です。
ネオプレーン素材を採用しているため、飲み物の温度を長時間キープしてくれます。6種類のカラーバリエーションから選べ、アウトドアシーンにも日常使いにもぴったりです。
このクージーがあれば、どこでも手軽に飲み物を楽しめるでしょう。
- 商品名:クレイジークリーク「クレイジークージー」
- 公式サイト:商品はこちら
NOMCRAFT BREWING「クージー」
カラーバリエーションが豊富なクージーです。カラーは8種類あり、それぞれ違った絵がプリントされています。
片面にはノムクラフトのロゴマーク、もう片面には絵があるデザインです。8種類のユニークなカラーが、さりげなく主張しオリジナリティを発揮します。
キャンプやアウトドアで、冷えたビールを長く楽しむのにおすすめです。旅先での持ち運びや、自宅でのリラックスタイムにもよいでしょう。
どんな場面でも飲み物の温度を保ち、冷えたドリンクを味わえるクージーです。
- 商品名:NOMCRAFT BREWING「クージー」
- 公式サイト:商品はこちら
キャンプにおすすめのクージー【真空断熱】
クージーの中には、ステンレス製で真空断熱機能を持ったものもあります。性能に妥協したくない人は、真空断熱のモデルもチェックしましょう。
サーモス「保冷缶ホルダー」
500mL缶に適したサイズのクージーです。真空断熱構造により、飲み頃の温度を長時間キープします。ホットドリンクにも対応しており、どんなドリンクも理想の温度で楽しめるでしょう。
飲み口を取り付ければ、タンブラーとしても使用可能です。丸洗いが可能でメンテナンスが簡単ため、いつも清潔に使えるでしょう。
500mL用は、ミッドナイトブルーとカーキの2色展開で、470mL缶や350mL缶用なら他のカラーも選べます。どんな環境にもマッチするスタイリッシュなデザインで、アウトドアの水分補給をスマートにサポートします。
- 商品名:サーモス「保冷缶ホルダー」
- 公式サイト:商品はこちら
イエティ「ランブラーコルスター2.0」
真空断熱構造を採用した、ステンレスクージーです。缶ビールに装着すれば、ぬるいビールに別れを告げられます。
8種類のカラーバリエーションがあり、どれもシックなデザインで大人の雰囲気を演出できます。サイズは12oz(約355mL)と、日本の350mL缶よりもわずかに大きいサイズであることに留意しましょう。
上部のガスケットは完全には締められませんが、そのまま使用可能です。ガスケットは1/4回転で簡単に缶を固定でき、2本目以降のビールを飲むときでも問題なく操作できるでしょう。
飲み口がクージーに当たりにくい設計で、衛生的なのもポイントです。
- 商品名:イエティ「ランブラーコルスター2.0」
- 公式サイト:商品はこちら
まとめ
近年のクージーは、単なる保温・保冷器具の枠を超えて、アウトドアに新たな楽しみをもたらします。
ユニークなデザインで飲み物をおしゃれにしたり、取っ手付きでジョッキのようにビールを流し込んだりと、デザイン・機能性のどちらも優れたモデルが多く販売されています。
中には、ステンレス製の真空断熱構造を採用したモデルもあり、選択肢が豊富です。お気に入りのクージーを見つけ、真夏日でもキンキンに冷えたドリンクを楽しみましょう。