そんな村上康成さんの世界に存分に触れられる個展が、2024年4月27日(土)~6月9日(日)まで山形・まなびあテラスにて行われます!村上さんから開催にあたってのコメントも頂戴しました。
初期から最新作の絵本原画、タブローなど約230点と、手掛けた雑誌や装丁・オリジナルグッズまでも網羅!
幼い頃から川に親しみ、きらきらと輝くアマゴに出会って心を奪われた、という村上さん。やがて、体に住み込む自然界のリアリティに基づき、絵本表現や絵画を追求し続けることが、自身のライフワークとなっていきました。シンプルな色と形、躍動感あるページ展開、余白を活かした独特の画面構成--それが村上作品の醍醐味です。
この個展では『ピンク!パール!』など人気の「ヤマメのピンクシリーズ」をはじめ、初期から最新作『くまくんです。』の絵本原画、タブローなど約 230 点と、これまで村上さんが手がけてきた雑誌や装丁・オリジナルグッズまでも網羅した創作の世界を紹介。村上さんが描く素敵な自然の描写や、生き物たちの躍動感のある姿などをじっくり堪能することができます。
BE-PALからもトラベラーズ・ダイヤリー「FIELD DIALY」の2024年版までの装丁デザイン14冊分、『フライフィッシャーマンの絵本』の原画や、連載した「読後の昼寝」のイラストの抜粋なども展示されます。
今回、個展を開催するにあたり、村上さんからコメントも頂戴することができました。
1980年代、20代半ばの僕は、「絵本」という表現に憧れつつ、悶々と過ごす日々でした。それでも釣竿一本持って、テントを背負って、大好きな自然に入れば、すべてを忘れてしまうのでした。ヤマメやカケス、星空や朝露…、こうした生の自然との出会いが僕にとって、人生そのものとなりました。やがて、絵本『ピンク、ぺっこん』が生まれました。同時にアウトドア雑誌「BE-PAL」では、幸運にも創刊号から携わることができました。
絵本、イラストレーション、エディトリアル・デザイン、小説への表現の模索は答えのないものです。そのINGこそがとても心地よいのです。そんな作品群を皮膚感覚で観ていただけたらうれしいです。やがて、ご自身の心根にすーっと入っていく出会いを信じています。確信だったり、勇気だったり、安らぎだったり、そんなふうに昇華していただけたら、冥利この上なしです。
2024年春 村上康成
村上康成さんプロフィール
1955年、岐阜県生まれ。創作絵本をはじめ、イラストレーション、エッセイ、タブロー、オリジナルグッズ等、独自の世界を幅広く展開し、年齢を超えて多くの人々に親しまれてる。大好きな自然に身をおくことを、こよなく愛する自然派アーティストである。絵本の持つ魅力、絵本表現の可能性を、デビュー作『ピンク、ぺっこん』(徳間書店)以来、フレキシブルに探し続けている。ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、ブラチスラバ世界絵本原画ビエンナーレ金牌、日本絵本大賞、「森へようこそカレンダー」で全国カレンダー展特別部門賞など、数多くの受賞
作品がある。石垣島には村上康成絵本ギャラリーがある。オフィシャルサイト www.y-murakami.com/
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村上さんの作品に触れられるだけでなく、作品や創作活動についてご本人からお話を聞くことができる講演会や、村上さんと1枚の大型作品を製作するアートプロジェクトのワークショップ(事前申し込み制)なども開催されます。自然大好き、絵本大好き、かわいいものが大好きなどなど、ご興味ある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
【村上康成の世界展 うみ・やま・かわに抱かれて--絵本作家のワイルド・ライフ・アート】概要
開催期間:2024年4月27日(土)~2024年6月9日(日)※休館日5月13日(月)・5月27日(月)
開催場所:東根市公益文化施設まなびあテラス
山形県東根市中央南1-7-3
◎講演会「絵本の力~自然の歌をききながら」 4月27日(土)14時~15時開催
◎東根アートプロジェクト2024「命輝く」 4月28日(日) 13時~16時 ※対象は満4歳~12歳(小学生)※事前申し込み制
問い合わせ:0237-53-0229(まなびあテラス)https://www.manabiaterrace.jp/
※終了後は、静岡三島の佐野美術館へ巡回予定。