タープの張り方はこれでマスター!基本的なやり方から注意点まで解説
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • タープ・シェルター

    2024.04.12

    タープの張り方はこれでマスター!基本的なやり方から注意点まで解説

    タープの張り方はこれでマスター!基本的なやり方から注意点まで解説
    キャンプ中の拠点となるテントと同じく、欠かせない野営道具であるタープ。1枚の大きな布、というシンプルな構成でありながらも、雨風を防ぎ、様々な形状に柔軟に変化させられる優れた道具。今回はそんなキャンプの強い味方、タープの基本的な張り方をご紹介します。

    タープの張り方マスターしてますか?

    スクエアタープ

    トレッキングポールを柱にして設営する。

    一枚の大きな布にループが付けられている、というシンプルなアイテムのタープ。

    シンプルが故に、設営には少しコツが必要です。フレームを通すだけで自立できるテントと異なり、ポイントを理解して張る必要があるのです。ひとつ手順が抜けると上手く張れない場合もよくあります。

    ここではトレッキングポールを利用したソロ用タープの張り方をご紹介します。ぜひ、今回紹介する張り方を活用してもらえたらと思います。

    基本的なタープの張り方

    ①部品を確認しよう

    タープ 部品

    条件にもよるが、本体にロープとペグがあれば設営は可能。

    タープを張る前に、まず部品が揃っているか確認しましょう。

    テントは必要最低限の部品がセットになっていますが、タープはセットになっていないこともあります。本体と張り網だけで、ポールやペグ(杭)は別売りだったりするのです。また、設置する野営地によっても必要な部品が変わるので注意が必要です。

    周辺に本体を支える木々や柱が無い場合は、タープ用のポールや登山用のトレッキングポールを用意する必要があります。

    ②本体を広げる

    タープ 設営

    丁寧に準備すれば失敗しにくい。

    道具が揃っていることを確認したら、タープ本体を広げ、各所に必要な部品を配置していきます。

    タープ・ポール・ペグ・張り網をセットしておき、以降の手順に沿って設営していきます。

    なお、ペグは、メインポール1つに対して45度の位置に左右2箇所配置します。

    ③ペグを打ち込む

    タープ 設営

    柔らかい砂地だったのでしっかり打ち込んだ。

    続いて、ペグを地面に打ち込み、ペグに張り網をかけます。このペグダウンの作業は、設営後の本体強度を保つために非常に大切な工程です。

    ペグを打ち込む角度は、「張り綱と直角になる角度」という説や、「地面に対して垂直に打つべし」という説など、諸説あります。ここではペグは地面に対して約60度〜70度の角度で打ち込む方法をご紹介します。

    ハンマーや石などを用いて、これ以上深く打ち込めない、というところまでペグダウンします。

    ペグはソロキャンプや小型のタープを使う場合、軽量コンパクトなペグを使うと便利です。ただ、大型のタープの場合やマイカー利用で荷物に余裕がある場合などは、鍛造で丈夫なペグを使うのがおすすめです。そうすることで、ペグが外れることなくタープ本体が安定します。

    また、ペグの替わりに丈夫な木の枝や岩などを養生して利用し、張り網を固定する方法もあります。フィールドにあるものを活用することでペグを持ち込まずに済み、装備の軽量化に役立ちます。

    ロープワークを学び、キャンプ場以外で野営する場合などに活用してもいいでしょう。

    ④ポールに本体・張り網をかけていく

    タープ 設営

    外れないようにしっかりと。

    ペグダウンしたら、ポールを立てて本体のループ、張り網をかけていきます。

    地形によって平坦ではないこともありますが、ポールを立てる場所はできる限り安定した場所に立てましょう。

    ポールが自立したら、反対側も同様にポールを自立させていきます。

    ⑤4隅をペグダウンして完成

    タープ 設営

    綺麗に設営できた。

    ポールが自立したら、最後に本体の4隅をペグダウンすれば完成です。

    余談ですが、筆者は一晩過ごして撤収する時、タープを崩すのがいつも名残惜しくなります。

    タープを張る際に注意すべきポイント

    設営する地面

    野営地 地面

    地面は設営しやすさに左右する。

    タープを設置する場所は、平坦でペグが打ちやすい柔らかさがあり、かつ石や木の根などが少ない地面がおすすめです。

    タープはテントと比較すると、平坦地や若干の傾斜がついているところでも設営できるという利点がありますが、本体を安全に固定するための条件はテントと同様と考えておいた方がいいでしょう。

    地面の固さは、ペグを深部まで打ち込んだ時にしっかり固定できる程度の柔らかさがベストです。サラサラやぬかるんでいると抜けてしまい、固すぎるとペグが歪んだり破損する可能性があります。

    キャンプ場ではない場所で野営する場合は、地形図を事前に見て、傾斜が緩い場所を見定めておいたり、ネットの情報などで現地の状況を確認しておくとスムーズに設営することができます。

    風や雨など天候への対策

    渓谷

    風や雨など天候への対策も必要。

    タープを設置するする際に特に注意すべき点に、風があります。タープは、風向きによって本体を張る向きが変わるためです。風をもろに受ける方向で張ってしまうと、本体が強風に耐えきれなくなる場合があります。

    そして、風とともに意識するのが雨です。風が弱く雨が強い場合、風も雨も強い場合などで設営するタープの形状が変わります。

    上方向からの雨なら雨を受け流す張り方(今回紹介している張り方)、横風で雨が縦横無尽に入ってくる場合は、タープの高さを低くしてなるべく雨風が入らない張り方にする、などといった工夫をします。

    周囲の安全の確保

    タープ 周辺環境

    できる限り快適で安全な環境を。

    また、設営する際は周囲の地形を確認することが必須です。

    増水で流される恐れがない高いところをはじめ、落石に見舞われない、倒れそうな木々がないなどのポイントを確認する必要があります。その他、地形を見て風の通り道を把握することで、風雨の影響をなるべく受けない安全な場所に設営することが可能になります。

    これは、キャンプ場ではないフィールドでは特に必要ですが、安全とされるキャンプ場においても、ベストなタープ位置を決めるのに役立ちます。

    これでタープの張り方を完璧に!

    タープ 野営

    タープを設営して一段落。

    いかがでしたか。

    今回ご紹介したタープの張り方やポイントを覚えておくと、安全でより快適な張り方ができるようになります。

    形状を柔軟に変化させ、どんな地形でも対応できるタープの張り方を覚えておくと、テント泊とは異なる自然の楽しみ方を体験できますよ。

    著者プロフィール
    私が書きました!
    アウトドアライター
    北村一樹
    関東甲信越の山を中心に、1年を通して日帰りから縦走、沢登りや雪山を楽しんでいます。数日間沢に入って魚を釣りながら山頂を目指し、藪を漕いでいく汗まみれ、泥まみれの登山が大好物。ファミリーキャンプ、ロードバイクでヒルクライムなど、海と山があるのどかな町に住み、暇を見つけては年中山で過ごしています。

    あわせて読みたい

    レクタタープおすすめ6選。人気のTC素材も!大型からソロ向けまで紹介

    レクタタープおすすめ6選。人気のTC素材も!大型からソロ向けまで紹介

    キャンプのレイアウトを考えよう!参考になるものを状況やグッズなどとあわせて紹介

    キャンプのレイアウトを考えよう!参考になるものを状況やグッズなどとあわせて紹介

    BE-PALスタッフが理想のキャンプスタイルを作ってみた!最旬ギアでグルキャン&ソロキャン

    BE-PALスタッフが理想のキャンプスタイルを作ってみた!最旬ギアでグルキャン&ソロキャン

    2ルームテントのおすすめ22選!設営の手間を省いて雨でも広々快適

    2ルームテントのおすすめ22選!設営の手間を省いて雨でも広々快適

    「小川張り」に挑戦しよう!実際に設営して感じるメリットや注意点を解説!

    「小川張り」に挑戦しよう!実際に設営して感じるメリットや注意点を解説!

    NEW ARTICLES

    『 タープ・シェルター 』新着編集部記事

    さらにスタイリッシュ!トウキョウクラフトの人気ギア「テンビ シェルター」にブラックが出たッ

    2024.11.15

    臨機応変なアレンジが簡単にできる至高のタープ【ホーボージュンのさすらいギアエッセイ・旅する道具学 #2】

    2024.11.10

    これって巨大キノコ!?ファミリーでゆったりくつろげる「でかキノコタープ」が出現したぞ!

    2024.11.06

    ミニタープおすすめ6選|ツーリングやソロキャンプにぴったりの小型軽量タープを紹介

    2024.10.26

    テントファクトリーのおすすめタープ2選!自由度が高くて使いやすい

    2024.10.15

    オガワ「ツインクレスタ」は広々快適シェルター!TCモデルや拡張ギアも紹介

    2024.10.10

    RATELWORKSの新型ウイングタープ「NEMOS」は、太陽の動きに合わせて影をつくれる優れモノっ!

    2024.10.06

    スノーピーク「ランドステーション」はアレンジ多彩!人気タープの魅力や使い心地を紹介

    2024.10.03