岡モータースのロングセラー「ミニチュアクルーズ」の姉妹モデルが新登場!
2013年に発売された、エブリイをベースにしたミニチュアクルーズは本格的なキャンピングカー装備や家具類の作り込みの高さなど、軽キャンパーらしからぬ高品質さで大ヒットしました。そして、その後も岡山県にあるデニムメーカーの生地を使う「デニム」、お遍路仕様の「遍路」、電装装置が充実した「SV」、ソロ向けの「コージー」などシリーズを拡大。
現在は2021年にフルモデルチェンジしたアトレー/ハイゼット仕様も追加するなど、ロングセラーモデルとしての進化がとまりません。
そんななか、新たに「ミニチュアクルーズ」シリーズの姉妹モデル「ミニチュアボックス」が誕生しました。そこで今回は、ミニチュアボックスの詳細を紹介していこうと思います。
これらは香川県にあるキャンピングカーメーカー&総合ディーラーである岡モータースが製造・販売。同社はフィアットプロフェッショナルの正規ディラーにもなっており、フィアット・デュカトの販売やデュカトベースのオリジナルキャンピングカー「グランクルーズ」「グランボックス」なども手がけています。
標準装備を厳選した4ナンバーモデル
現在、ミニチュアボックスのベース車はエブリイのみとなっています。ミニチュアクルーズは荷室左右に振り分けられたキャビネットやシンクや水まわりといった装備が搭載された本格キャンパー仕様でしたが、こちらはシンプルなベッドメイン仕様。
キャビネットも右側に跳ね上げ式テーブル一体型扉を備えたシンプルなもので、クルマ全体を見てみるととてもスッキリとした印象です。しかし家具類には木目以外にアクセントカラー(取材車両はグリーン)が付くことで、おしゃれかつ部屋っぽい感覚が増しています。このアクセントカラーはグリーン以外にもブルー、ブラウン、桜ピンクの4色から選べるようになっています。
マルチウェイテーブルが秀逸で2つのリビングモードに展開可能
軽キャンパーでもバンコンの多くのモデルは、ベッドモードに展開して和室感覚でくつろいだり、食事をしたりするのが一般的ですが、ミニチュアボックスはしっかりと足をフロアに下ろせるのが大きな魅力。腰への負担を軽減できるのはうれしいポイントでしょう。
このリビングモードはセカンドシートと荷室のマットを活かした対座モードのほか、L字ソファモードにできるのも特徴で、シーンに応じて使い分けができるようになっています。そんなリビングモードを実現するのが、オリジナルクランクポール(クランクの例:自転車のペダルを漕ぐ部分や釣りのリールのハンドル部分)を採用したマルチウェイテーブル。テーブルを自在にスイングさせることでき、可動域も広いので、どちらのリビングモードでも設置が容易となっています。
また先述したキャビネットを右側にまとめたことで、ベッドスペースは広々。ミニチュアクルーズのように上部収納などもないので開放感も高く、実際にリビングに座っても圧迫感や狭さなどを感じることはまったくありませんでした。
反面、上部収納がないぶん収納スペースは減ってしまいますが、左右スライドドア上にマルチルーフバーを備えるほか、荷室マット下やキャビネットには収納庫を標準装備。さらに市販のルーフボックスなどで対応もできるので、収納面で不安に思うことは少ないと思います。
マットはミニチュアクルーズシリーズから継承した、好評の60mm厚3層構造ベッドマットを採用。これまでに何度も就寝していますが、硬さや触り心地などバランスのよいマットで、展開時などで持ち上げたりするシーンで苦労が少ないのも好印象でした。
価格は181万円5000円(PA/2WD/5速MT)〜。キッチン・水まわりなどの装備はないですが、広々とした空間や質の高い家具やマット、展開のしやすさなどは流石ともいえるもので、手に届きやすい価格帯の設定。一考する価値は十分にあるモデルといえるでしょう。
問)岡モータース