最安グレードは180万円台!軽キャンパー「ミニチュアクルーズ」の姉妹モデル、「ミニチュアボックス」の中身は?
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    2024.04.02

    最安グレードは180万円台!軽キャンパー「ミニチュアクルーズ」の姉妹モデル、「ミニチュアボックス」の中身は?

    最安グレードは180万円台!軽キャンパー「ミニチュアクルーズ」の姉妹モデル、「ミニチュアボックス」の中身は?
    ファミキャンは無理でも、ソロやデュオなら軽キャンパーで足りる。なんといっても手の届く価格帯なのがうれしい。今回紹介するのは、必要十分な装備で現実的な価格を実現した「ミニチュアボックス」だ!

    ベッドモード

    岡モータースのロングセラー「ミニチュアクルーズ」の姉妹モデルが新登場!

    2013年に発売された、エブリイをベースにしたミニチュアクルーズは本格的なキャンピングカー装備や家具類の作り込みの高さなど、軽キャンパーらしからぬ高品質さで大ヒットしました。そして、その後も岡山県にあるデニムメーカーの生地を使う「デニム」、お遍路仕様の「遍路」、電装装置が充実した「SV」、ソロ向けの「コージー」などシリーズを拡大。

    現在は2021年にフルモデルチェンジしたアトレー/ハイゼット仕様も追加するなど、ロングセラーモデルとしての進化がとまりません。

    そんななか、新たに「ミニチュアクルーズ」シリーズの姉妹モデル「ミニチュアボックス」が誕生しました。そこで今回は、ミニチュアボックスの詳細を紹介していこうと思います。

    これらは香川県にあるキャンピングカーメーカー&総合ディーラーである岡モータースが製造・販売。同社はフィアットプロフェッショナルの正規ディラーにもなっており、フィアット・デュカトの販売やデュカトベースのオリジナルキャンピングカー「グランクルーズ」「グランボックス」なども手がけています。

    標準装備を厳選した4ナンバーモデル

    OKA MOTORS「Miniature Box」

    OKA MOTORS「Miniature Box」全長×全幅×全高:3395×1475×1895mm/乗車定員:4人/就寝定員:2人

    現在、ミニチュアボックスのベース車はエブリイのみとなっています。ミニチュアクルーズは荷室左右に振り分けられたキャビネットやシンクや水まわりといった装備が搭載された本格キャンパー仕様でしたが、こちらはシンプルなベッドメイン仕様。

    キャビネットも右側に跳ね上げ式テーブル一体型扉を備えたシンプルなもので、クルマ全体を見てみるととてもスッキリとした印象です。しかし家具類には木目以外にアクセントカラー(取材車両はグリーン)が付くことで、おしゃれかつ部屋っぽい感覚が増しています。このアクセントカラーはグリーン以外にもブルー、ブラウン、桜ピンクの4色から選べるようになっています。

    薄型のキャビネット

    左サイドには薄型のキャビネットを配置。小物入れや就寝時のスマホやドリンク置きとして利用。家具にアクセントカラーを入れているのもポイント。

    マルチウェイテーブルが秀逸で2つのリビングモードに展開可能

    リビングモード

    2人が対座してゆったりとくつろげる。クランクポールにより足下スペースも広々。

    軽キャンパーでもバンコンの多くのモデルは、ベッドモードに展開して和室感覚でくつろいだり、食事をしたりするのが一般的ですが、ミニチュアボックスはしっかりと足をフロアに下ろせるのが大きな魅力。腰への負担を軽減できるのはうれしいポイントでしょう。

    このリビングモードはセカンドシートと荷室のマットを活かした対座モードのほか、L字ソファモードにできるのも特徴で、シーンに応じて使い分けができるようになっています。そんなリビングモードを実現するのが、オリジナルクランクポール(クランクの例:自転車のペダルを漕ぐ部分や釣りのリールのハンドル部分)を採用したマルチウェイテーブル。テーブルを自在にスイングさせることでき、可動域も広いので、どちらのリビングモードでも設置が容易となっています。

    マルチウェイテーブル

    マルチウェイテーブルはベッド展開時でも利用が可能。天板も大きく使いやすい。

    L字リビング

    L字リビングでの展開もできる。対座モードよりも開放感があってくつろげる。ソロ旅なら左側のソファのみで就寝も可能。

    また先述したキャビネットを右側にまとめたことで、ベッドスペースは広々。ミニチュアクルーズのように上部収納などもないので開放感も高く、実際にリビングに座っても圧迫感や狭さなどを感じることはまったくありませんでした。

    反面、上部収納がないぶん収納スペースは減ってしまいますが、左右スライドドア上にマルチルーフバーを備えるほか、荷室マット下やキャビネットには収納庫を標準装備。さらに市販のルーフボックスなどで対応もできるので、収納面で不安に思うことは少ないと思います。

    ベッドサイズは1820×1240(最小1040)mm

    ベッドサイズは1820×1240(最小1040)mmを確保。マットはミニチュアクルーズ譲りの寝心地の良さが自慢。

    右キャビネット

    右キャビネットは扉部分が跳ね上げ式のテーブルとして利用できる設計。マルチウェイテーブルと併用すれば、よりテーブル面積を広く使える。

    マルチルーフバー

    左右に設けられたマルチルーフバーはハンガーやLEDランプなどを吊るすのに便利。

    ポータブル電源

    キャビネット内の収納スペースは余裕ある設計。オプションでポータブル電源も用意。

    マット下が収納スペース

    フロア部分はかさ上げ加工しており、マット下が収納スペース。マルチテーブルなどもここに収納できるようになっている。

    車載用DC12Vクーラー

    車載用DC12Vクーラーはオプション。ペットとの旅や暑さ対策をしたい人は必須のアイテム。

    マットはミニチュアクルーズシリーズから継承した、好評の60mm厚3層構造ベッドマットを採用。これまでに何度も就寝していますが、硬さや触り心地などバランスのよいマットで、展開時などで持ち上げたりするシーンで苦労が少ないのも好印象でした。

    価格は181万円5000円(PA/2WD5MT)〜。キッチン・水まわりなどの装備はないですが、広々とした空間や質の高い家具やマット、展開のしやすさなどは流石ともいえるもので、手に届きやすい価格帯の設定。一考する価値は十分にあるモデルといえるでしょう。

    問)岡モータース

    私が書きました!
    編集者・ライター
    伴 隆之
    大学卒業後、自動車専門誌の編集者として勤務し、その後独立。1999年から2年ほどカリフォルニアに住んでいたこともあり、アウトドアと旅が趣味。ニュージーランドでのキャンピングカー旅が特に好きで南北計4回ほど走破。現在は旅やキャンピングカーを中心にアウトドアやオートバイなどの誌面や動画を製作。愛車は1967年式イノチェンティ・ランブレッタと日産エルグランドをベースに自身で製作した車中泊カー。他誌にて全国のRVパークを巡り、その魅力を紹介中。

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