同博物館全面協力のもと、「オダイバ恐竜博覧会2024」では、恐竜の「リアル」を東京・お台場のフジテレビ社屋を舞台に体感・体験できるコンテンツを揃えて開催中です。その模様をご紹介します!
世界初展示!スピノサウルスの実物大ロボットなど、動きと声で感じるリアルすぎる恐竜の世界
今回の展示では復元模型や実物の化石だけでなく、実物大の恐竜ロボットも展示。これまでの研究をもとにリアルな声や動きを体験できるのです。
第1会場では、肉食恐竜の王様・ティラノサウルス。こちらはティラノサウルスがトリケラトプスを捕食しているシーンを再現した生体復元ロボット。著名な恐竜学者であるジャック・ホーナー博士の監修によるものです。上腕部分が胴体と一体化して復元し、前肢が一層小さく見えるのはホーナー博士の解釈からだそうです。
第3会場では、全長約15mのスピノサウルスの実物大ロボットを展示。こちらを制作したは株式会社ココロで、世界中の博物館で恐竜ロボットの展示を手掛けていまが、スピラノサウルスは世界初の制作&展示となります。ワニに似た頭を持つ謎の多い恐竜ですが、同じフロアには蒐集家が所有する実物の化石も見られます。いまだ謎の多いスピノサウルスを疑似体験できる貴重な場となっています。
フジテレビの社屋の内外3つの会場を回る大規模イベント型展覧会
今回の会場となっているのは、お台場にあるテレビ局・フジテレビ。1階の外に作られた展示施設の第1会場から社屋22階の第2会場、空撮映像でフジテレビを象徴するシンボルとして印象的な球体展望室を使った第3会場と、建物の内外を巡りながら恐竜コンテンツを楽しむ仕掛になっています。
研究に実際に参加できる!発掘現場の石から化石を発掘する本物の発掘体験コーナー
福井県立恐竜博物館の研究グループは、タイで福井県と同じ前期白亜紀の恐竜化石が見つかったことから、タイのナコーン・ラチャシーマ県で2007年から共同発掘調査を開始。タイの化石を調べて、恐竜の広がりやルーツを探っています。そしてこれまでに鳥脚類のシリントーナ・コラーデンシスや獣脚類のシャムラブトル・スワティなどを発掘してきました。
本会場では、そんなタイの発掘現場から持ち帰った石を来場者が叩き、本物の化石を探す発掘体験もできます。会場内には福井県立恐竜博物館の研究員から発掘のコツを教えてもらったり、自分が発掘した化石の詳しい説明も受けられます。ただし、発掘した化石はタイに帰属するため、持ち帰ることはできないのであしからず。
参加は当日申し込みも可能ですが、会期中の実施日時や参加可能人数も限られるため、事前予約がおすすめです。対象年齢は小学生以上、体験は「オダイバ恐竜博覧会2024」入場券とは別に1800円の参加チケットの購入が必要です。日時指定券はフジテレビダイレクト、または、チケットぴあにて販売中。
オダイバ恐竜博覧会2024 –福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!–
会期:2024年3月20日(水・祝)~5月6日(月・休)※会期中無休 開催時間:10:00~18:00(最終入場17:30) 会場:フジテレビ本社屋
チケット料金:一般2,200円/中・高校生1,500円/3歳〜小学生1,300円 ※3歳未満は無料
※開催期間中は本チケットにてガチャピン・ムックミュージアムにも入場可能
https://www.odaiba-dino2024.jp
取材・文/北本祐子