そんな方に朗報です。近年の研究で、パスタの茹で汁を使うと簡単に油汚れが落ちることが検証されたそうなのです。そこで今回は、本当に茹で汁で油汚れがとれるのか……実際に試してみました!
茹で汁の秘密、サポニンの力を活用しよう!
パスタを茹でた後に出る茹で汁には、汚れを落とす“天然の界面活性剤”とも言える成分が含まれているそうです。
その主役が「サポニン」と呼ばれる物質。サポニンには、汚れを浮かせて落とす働きがあるため、食器洗いに効果的とのことです。
サポニンの参考資料:「米のとぎ汁の洗浄力要因の推定と関連消費者情報の分析」
実際に試してみよう!
キャンプ場で使った鍋やフライパンを洗うのに、パスタの茹で汁を使ってみました。手順はとても簡単!
まず、使った鍋やフライパンに茹で汁を注ぎます。
汚れがひどい場合は、茹で汁を少し煮立てるとより効果的です。
茹で汁に食器をしばらく浸しておきます。浸す時間は通常10分程度で十分ですが、頑固な汚れには30分ほど浸しておくと良いでしょう。
時間が経つと汚れが浮き上がってくるので、スポンジやブラシで軽くこすり洗いします。
その後、きれいな水でしっかりとすすぎます。
すると、驚くほどきれいに汚れが落ちていました。しかも、自然の成分を使っているので環境にも優しく、うれしい限り。
油汚れをキレイに洗い落としてくれるのは、やはり本当でした。
油汚れがひどい場合は、茹で汁を下洗いに使うと効率よく食器洗いができます。
茹で汁とお湯で洗ったシェラカップ比較
洗剤を使用せず、茹で汁のみで洗ったシェラカップと、お湯のみで洗ったシェラカップを比較してみました。
お見苦しいですが、食後の汚れたシェラカップがこちら。
写真左側のシェラカップは茹で汁のみで洗い、写真右側のシェラカップをお湯のみで洗ってみたところ……
写真で違いがわかりますでしょうか?洗剤は不使用で、どちらも同じくらいの温度の茹で汁とお湯で洗いました。
油汚れのとれ方は断然違い、写真左側の茹で汁のみで洗ったシェラカップの方が綺麗になっていました!
これは活用しない手はありませんね。
茹で汁を使って食器を洗う3つのメリット
環境にやさしい
茹で汁を使って食器を洗うことは、環境に優しい方法です。
一般的な洗剤に含まれる化学物質は、水や土壌に流れ込むと環境汚染の原因となることがありますが、茹で汁は天然由来のものなので、環境への負荷を軽減できます。
節水効果
本来捨てるはずの茹で汁を使うことで、水を節約することができます。
茹で汁に含まれるサポニンの洗浄力を活かしながら、水を有効に利用することができます。
料理の味を損なわない
茹で汁を使って食器を洗うことで、洗剤の香りが食器に残る心配がありません。
一般的な洗剤を使った場合、洗い残しがあると料理の味に影響を与えてしまうこともありますが、茹で汁を使えば料理の味を損なう心配がなくなります。
簡単キャンプパスタレシピ:トマトとモッツァレラのカプレーゼパスタ
最後に、野外で簡単に作れるお手軽パスタレシピをご紹介致します。
美味しいパスタを作って、その茹で汁を食器洗いまで役立てましょう!
材料
- パスタ 200g
- トマト 中サイズ2個
- モッツァレラチーズ 1玉
- バジル(新鮮なものが望ましいが、乾燥でも可) お好み
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩 お好み
- 黒胡椒 お好み
作り方:
- 鍋でお湯を沸かし、パスタを袋の指示通りに茹でます。茹であがったら湯切りをします。
- トマトとモッツァレラをそれぞれスライスします。トマトは厚さを均等にすると食感がよくなります!
- ボウルに茹でたパスタを入れ、オリーブオイルを加えてよく混ぜます。オリーブオイルはパスタがくっつかないようにするため加えます。
- パスタにトマトとモッツァレラを加え、軽く混ぜ合わせます。
- バジルを手でちぎって、パスタの上に散らします。
- 塩と黒胡椒で味を調えて完成です。
このレシピは簡単で手軽に作れる上に、トマトとモッツァレラの爽やかな味わいがキャンプ場での食事にぴったり!
ぜひお試しくださいね。
地球に優しいキャンプを楽しもう!
キャンプの楽しみの一つは、美味しい料理を食べることですが、その後の食器洗いを面倒と思ってしまうこともあります。
そんな方におすすめしたいのが、茹で汁を使う食器洗いです。
ぜひ次のキャンプで試してみてください。楽しいキャンプライフが、さらに充実すること間違いありません!