FILE56は、浅草にある弁天山です。
第56座目「弁天山」
スタートは東京メトロ銀座線浅草駅1番出口登山口。
今回は、王道の雷門から正攻法で歩こうと考えていました。登山口を出発して雷門方向に歩いていきます。むむ、平日なのにすごい人出です。雷門の前、相当混んでいるようです。
ようやく雷門に着くのですが…。全く進みません。とりあえず、雷門の写真を。なるべく人が写らないようにしたかったのですが、どうしても入ってしまいます。どれだけの人の顔を見えなくするといいのだろう。しかし、ここは王道を行くべし。勇気を持って雷門をくぐっていきます。
真っすぐ行きたいです・・・・
真っすぐ行きたかったのですが、INSTA360で撮影しながら歩いている時は、仲見世も混雑。真っすぐ行きたかったのですが、人波に抗うも…流されて…気付けば仲見世の1本右に入った通りに追いやられたのでした。しかし、1本道を入った通りは、さほど混んでおらず、結構スムーズに歩く事が出来ました。
仲見世で行きたい店やお目当ての店がないなら、正面突破ではなく、1本道をそれるのがお勧めです。
モンチッチ!
1本入った通りも混み始めましたし、弁天山にいくにはもう1本通りに入った観音通りへ行かなくてはならないので、素早く観音通りに入っていきます。すると、モンチッチの看板が!実は、小さい頃、カーリーヘアーだった僕は、モンチッチの人形に似ていたらしく、モンチッチみたいで可愛いと言われていたそうです。
愛想の良かった僕を、父は残業もせず帰宅して散歩に連れ出してくれたそうです。散歩の途中愛想をふりまく僕に、若い女性から「かわいい」と言って声かけられるのが嬉しかったとか。そんな話を思い出します。偶然にも今年、モンチッチ50周年なんだそうです。
いよいよ弁天山へ
観音通りを真っすぐ進むと、少し道が狭くなります。そのまま進むと右に弁天山公園、左にオシャレなイタリアンのお店が見えてきます。さらに進むと右手に弁天堂が見えてきます。弁天堂へ登っていくと、左手に句碑がありました。TOKYO山頂ガイドでもたびたび登場する俳句を読み日本中を旅した松尾芭蕉の句碑です。このTOKYO山頂ガイドでもハイカー松尾芭蕉の足跡をよく見かけますね。そして更に登ると弁天堂がありました。
弁天山
弁財天を祀る弁天堂が建つことから弁天山と呼ばれていたそうです。弁財天は池の中の小島に祀られることが多いそうで、弁天山もかつては池の中にあったそうです。現在は、池も埋め立てられて公園となっているそうです。
ちなみに、弁天堂に向かって右手に鐘があり、それは「時の鐘」だそうです。鐘は1692年、五代将軍徳川綱吉の命により作り直され、江戸の市中に時刻を知らせていた鐘のひとつです。深川に住んでいた松尾芭蕉が「花の雲 鐘は上野か 浅草か」という句を詠んでいるんだそうですよ。それでここに句碑があるのですね。納得。
歌川広重さんの江戸百景をみると、確かに弁天山は池の中にあったようですね。
こうして江戸百景として描かれている山を見つけると、在りし日の姿を知ることができますね!
次回は、FILE57 おなじく浅草にある侍乳山です。