キャンプシーンでは、思った以上にロープが登場する場面があります。今年初めてマイテントデビューをする人や、今までは設営を同行者にやってもらっていたキャンプの初心者なら、きっと役に立つ内容です。ロープを準備して一緒に練習しながら読み進めてくださいね。
ロープで輪っかを作る結び方は?
今回主に紹介する結び方は、信頼性・安全性が高く簡単でほどきやすい「もやい結び」と、登山でも頻繁に使われている「二重8の字結び」です。
もやい結びは別名「キング・オブ・ノット」とも呼ばれており、汎用性の高さと結びやすさ・ほどきやすさから”結びの王様”としても有名です。アウトドアでも多用されており、必ずマスターしておきたい結び方です。
二重8の字結びは、結び目が数字の「8」に似ていることに由来しており、どれだけ力を加えてもほどけない圧倒的な強さがあります。
ほかにも種類はたくさんありますが、この2つを押さえておくだけでキャンプが格段に便利に。
詳しい結び方の手順は下で紹介していきます。
もやい結び
キャンプのときに最もロープを使用シーンというのは、テントを張るシーンではないでしょうか。
もやい結びは、フライシートのループ部分とロープを固定するのに最適な結び方で、展張する際に活躍してくれます。
そのほかにも、川や池などでバケツにロープを結んで水を汲む場合や、愛犬を一時的にどこかに繋いでおく場合にも役に立ちます。
結び方
ロープの途中に輪をつくります。
ロープの先端を下から輪に通します。
通した先端を長いロープ側の下から通します。
作った輪の中に先端を通します。
先端と長いロープを引いて結び目を締めます。
輪のサイズを調整して結び目を固定したら完成です。
もやい結びのアレンジ
上記の結び方でも簡単にほどくことができますが、ひと工夫することでより簡単にほどけるようになります。
少しでもラクにほどきたい!という方にはおすすめです。
手順4の段階で、先端を折り返してから結び目を締めればOKです。
二重8の字結び
こちらは、登山やクライミングで多用されている結び方です。キャンプでは、ポールを自立させるために2方向から均等に力を加える場合などに活躍してくれます。
ロープの中間に輪を作ることができ、輪の大きさが変わらないのが特徴です。
結び方
ロープをふたつ折りにします。
ふたつ折りにした先端を持ち交差させます。
上から下に通します。
先端を作った輪の中に通します。
結び目を締めます。
輪のサイズを調整して結び目を固定したら完成です。
そのほかにも活用できるロープの結び方は?
輪っかを作る結び方は、上記で紹介した結び方のほかにもあります。
よろい結び
マン・ハーネス・ノットと呼ばれる、ロープの中間に輪を作る結び方です。
小物を吊るすのに最適で、ランタンや調理器具、虫除けなどを掛けておくとテント周りがスッキリとして快適になります。
まず、ロープの途中に輪を作ります。
作った輪をずらして上からロープに重ねます。
輪の左上部分を持ち、重ねてできた輪(上写真の右下の輪)に下から通します。
両端を引いて結び目を締めたら完成です。
注意点
よろい結びは、簡単なのでチャレンジしやすい結び方ですが、重いものを吊り下げる場合には不向きです。掛けるギアの重量には注意が必要になります。
⇒BE-PAL公式YouTube「【キャンプ】タープ下のハンギングチェーンを簡単に作る方法」
結び方をマスターして楽しく安全にキャンプを!
「今までは何となくロープを結んでいた」というキャンパーも、正しい結び方を覚えることで、より安全にテントの設営やキャンプができるようになるかもしれませんね。
輪っかを作るロープワークを習得すると、キャンプがもっと便利に楽しくなること間違いなし!
繰り返し練習して結び方をマスターしたら、ぜひ現場で活用してみてください。