新型キャンピングカー「ベルーガ」は普段使いもイケる!フレックスのハイエースがベース 
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    2024.04.13

    新型キャンピングカー「ベルーガ」は普段使いもイケる!フレックスのハイエースがベース 

    新型キャンピングカー「ベルーガ」は普段使いもイケる!フレックスのハイエースがベース 
    北海道から九州エリアまで、全国にハイエースの専門店を32店舗も展開しているFLEX(フレックス)。現行ハイエースの販売台数はもちろんのこと、カスタムやメンテナンスなどハイエースのプロショップとしても知られています。

    そんなフレックスは2022年の4月よりハイエースをベースとしたキャンピングカーブランド「モビーディック」を新たにスタートし、既に5モデルをリリースしています。

    ブランド名のモビーディックはハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」から。

    新型はワイドミドルルーフの「ワゴンGL」がベース

    今回紹介する「ベルーガ」は、同社では初めてハイエースのワイドミドルルーフのワゴンGLをベース車両に用い、モデル名は「シロイルカ」が由来となっています。ハイエースのボディバリエーションで室内の広さにゆとりがあるのは、スーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフですが、ワイドミドルルーフのほうが取りまわしがしやすく、都市部や細い道など普段使いにも向いているというメリットがあります。またワゴンは10人乗りが標準設定ですが、こちらは家具などの架装により6人乗りの仕様になっています。

    それでは細部を見ていきましょう。

    家具をひとつにまとめてスッキリとしたインテリア

    インテリア

    L字ソファのリビングが展開可能。脱着式テーブルのほか、キャビネットの天板も広く、食事もしやすい。就寝定員は2人だが、3〜4人でゆったりとくつろげる。

    セカンドシートにはキャンピングカー専用の1400mmFASPシート(イタリアFASP社のマルチモードシート)を採用し、横座りのサードソファに移動中も1人掛けできるようシートベルトなど保安部品を装備することで6名乗車が可能。フロントとセカンドシートで5人が前向きに座れ、普段使いにも配慮がされています。

    FASPシート

    セカンドシートにはキャンピングカー専用のFASPシートを採用。5人までなら移動時は全員前向き乗車ができ、3点式シートベルトも搭載。シート幅は1400mmとたっぷり。

    荷室には左側にキッチンキャビネットと上部棚を装備。収納や調理といった機能がここにすっきりとまとめられ、家具類はウッドを基調に角部分にアルミ製コーナーパネルを用い、室内を広く見せつつ、移動の際に足をぶつけるといった危険性を軽減した作りが特徴になっています。このアルミ製コーナーパネル、筆者のような大柄な体型だと夜間などに足の小指を引っかけてしまうようなこともありますが、そうした場合でも安心です。

    右側の内張りはウッド化しつつ小物入れも備わり、見た目と実用性を両立。中央動線部分は長さ約2mで長尺物の積載もでき、キャンプや趣味の道具も楽に持ち運べます。

    ウォールナット調の重歩行フロア

    移動時でも中央の通路部には長尺物なども積める設計。床部分にはウォールナット調の重歩行フロアを採用。キャビネットや上部収納棚、ソファ下にも収納庫が備わる。

    荷室右側ソファの壁

    荷室右側ソファの壁はウッド化されており、照明付きの棚やUSBポートも内蔵されており、就寝時などでも使いやすい。

    天井

    天井にはウッドフレーム付き暖色角型LED照明を2か所に装備。

    サイドソファ下

    サイドソファ下は収納以外に電装システムが収まり、メンテもしやすい。

    2人旅プラス子どもやペットとの旅に「ちょうどイイ」

    キッチンキャビネットには開け閉めの多いスライドドア側に上開き式冷蔵庫を配置。リア側にはシンクを搭載し、蛇口部分を引き出し式シャワーヘッドにすることで外へ伸ばしてペットの足を洗ったり、キャンプ道具などの汚れを落としたりと、使いやすさが光る設計になっています。テーブル部分はリビングモードに展開時はもちろんのこと、前向き乗車時でもセカンドシートにセットできるので休憩時などに使えて便利です。

    左側のキャビネット

    左側のキャビネットはスライドドア近くに上開き式40L冷蔵庫を内蔵。手前には便利な跳ね上げ式テーブルも搭載。天板は幅49.5×長さ143.5cmで上部には移動できるスポット照明も備わり、調理や庫内の確認がしやすい。

    シンク

    キャビネットのリアゲート側にはシンクを配置し、蛇口を引き出し外部シャワーとしても利用可能。深さのある引き出し収納は調理器具やカトラリーなどを入れるのにもまったく不満のないサイズ。

    上部棚

    着替えやタオルをはじめ、小物類を整理するのに便利な上部棚。ここもカーブしたアルミ製のコーナーパネルを使い、ぶつけた際にも角がないので痛みも少なくて済む。

     ベッド展開はセカンドシートをフラットモードにし、サードソファの背もたれを通路にセットするだけ。最大で長さ2580mmのベッドは大人2人でゆったりと寝られ、小さな子どもやペットの就寝スペースも確保できるほど余裕があるのもベルーガならでは。

    ベッド

    セカンドシートをフラットモードにし、サードソファの背もたれを通路にセットすればベッドが完成。最大幅1400(1200)×長さ2580mmで、長さには余裕があるので子どもやペットもOK。

    右上部にある飾り板

    右上部にある飾り板はアイアンハンガーのほか、集中スイッチも装備する。

    ファーストカーとして日常でも不便なく使え、遊びや旅でも頼りになる。そんなマルチに使いたいという人にお薦めのモデル。ウッドテイストでまとめられたインテリアは居心地もよく、2人旅なら空間の余裕もたっぷりあって快適に過ごせる内容でした。価格はガソリン2WD506万円〜。

    【FLEX  MOBY DICK Beluga】

    全長×全幅×全高:4880×1880×2105mm
    乗車人数:6人
    就寝人数:2人。

    問)フレックス

     

    私が書きました!
    編集者・ライター
    伴 隆之
    大学卒業後、自動車専門誌の編集者として勤務し、その後独立。1999年から2年ほどカリフォルニアに住んでいたこともあり、アウトドアと旅が趣味。ニュージーランドでのキャンピングカー旅が特に好きで南北計4回ほど走破。現在は旅やキャンピングカーを中心にアウトドアやオートバイなどの誌面や動画を製作。愛車は1967年式イノチェンティ・ランブレッタと日産エルグランドをベースに自身で製作した車中泊カー。他誌にて全国のRVパークを巡り、その魅力を紹介中。

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