バードコールとは何?使い方も解説
バードコールとは、いったいどのようなアイテムなのでしょうか。アイテムの説明や使い方、マナーなどの基本的な知識をおさらいしましょう。
鳥の鳴き声に似た音を出す道具
バードコールとは、鳥の鳴き声と似た音を出す道具です。バードコールを鳴らすと、鳴き声と勘違いした鳥が寄ってくることがあり、鳥たちと触れ合うのにおすすめのアイテムです。
木の種類によって若干音が変わり、異なる素材で音の違いを楽しむのもよいでしょう。木の枝にボルトを差し込んだだけのシンプルな構造であるため、自作も可能です。
鳥を近くに呼び、じっくりと観察したい人は、ぜひ手に取ってみましょう。
バードコールの使い方
バードコールの基本的な使い方は、とてもシンプルです。木に挿さったボルトを回すだけで「キュッキュッ」と鳥の鳴き声に似た音が鳴ります。
使い方はシンプルですが、鳥の鳴き声に似せるにはコツが必要です。回す強さや押しつけ具合を変えながら、より本物に近い音を出せるよう試してみましょう。
音によって、鳥たちがどのような反応をするかを観察するのもおすすめです。
バードコールを使う際のマナー
バードコールを使う際は、鳥たちの習性に配慮するのが重要です。鳥の繁殖期である3~6月は、バードコールを鳴らしすぎないようにしましょう。この時期は鳥が神経質になっており、ストレスを与えてしまう可能性があります。
鳥が寄ってこないからといって、同じ場所でずっと鳴らし続けるのもよくありません。あくまで鳥たちの意思を尊重し、あいさつ程度で鳴らすにとどめるのが、あるべきキャンパーの姿です。
キャンプにおすすめのバードコール
初めてバードコールを使いたい人におすすめの製品を、三つ紹介します。バードコールは、アウトドアメーカーや楽器メーカーが製作しており、デザインや音色にそれぞれの特徴が表れています。
鈴木楽器製作所「バードコール」
メープルの木を使ったバードコールです。グリップが両方に付いており、それぞれを押しつけながら回して使います。力の入れ具合や速度の変化で、多彩な音色が楽しめます。
製品ページでは実際の音を試聴できるため、バードコールを使ったことのない人でも、どのような音が鳴るのかイメージをつかめるでしょう。
真鍮製の金属部分とメープルの木製部分が、耐久性と美観を兼ね備えており、約30gの軽量設計でどこでも持ち運びやすくなっています。サイズは約2×2×8.5cmで、ポケットにもすっぽり収まります。
楽器メーカーが手がけている分精巧な作りになっており、本物の鳥のような音で鳥との会話を楽しめるでしょう。
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- 商品名:鈴木楽器製作所「バードコール」
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AUDUBON BIRD CALL「バードコール ブリスター ウッド」
アメリカの鳥獣保護団体・オーデュボン協会が販売するバードコールです。1世紀以上にわたってアメリカで愛されている、ロングセラーモデルです。
形状は、木にボルトが挿さったシンプルな構造で、軽くねじるだけでさまざまな小鳥の声を出せます。全長約5.2cm、重さ約18gとどこにでも持ち運びやすく、ポケットからサッと取り出して鳥たちにあいさつができます。
付属の松ヤニを使用すると、さらに自然な鳴き声を引き出せるでしょう。
- 商品名:AUDUBON BIRD CALL「バードコール ブリスター ウッド」
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A&F「JAMASAKURA バードコール」
40年以上の歴史を持つA&Fが製作する、山桜の木からできた日本製のバードコールです。どんぐりのような形状になっており、親しみを感じられるでしょう。本革のストラップ付きなので、使わないときはネックレスとして首から下げられます。
硬い山桜の木とピューター金属との摩擦により、リアルな小鳥の鳴き声をまねできます。バードコールがあれば鳥との会話を楽しめるため、自然散策がより楽しくなるでしょう。別売りの松ヤニを使えば、鳴き声の調整も可能です。
- 商品名:A&F「JAMASAKURA バードコール」
- 公式サイト:商品はこちら
A&F
JAMASAKURA バードコール
サイズ:22.2cm
インテリアにもおすすめのバードコール
バードコールは頻繁に持ち歩くものでもないため、せっかくなら使わないときに部屋の飾りとして置いておきたい人もいるのではないでしょうか。インテリアとして飾ってもおしゃれなバードコールを、三つ紹介します。
ドレクセル「バードコール」
ひよこの形をしたバードコールです。鮮やかな黄色とオレンジ色で染色されており、インテリアとしてどんな部屋にもなじむでしょう。
ドレクセルは、個人が製作したアイテムを販売するドイツの企業です。バードコールにも手作り感があり、ハンドメイドライクなアイテムを探している人にもおすすめです。
鳥小屋モデルも販売されており、どちらも絵本から飛び出してきたような愛らしい見た目をしています。約7cmと小さいので、置く場所を選びません。どこでも自然のさえずりが楽しめるため、日常に癒やしをもたらします。
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- 商品名:ドレクセル「バードコール」
- Amazon:商品はこちら
Timbre「Bird Call」
インテリアとして、家に飾ることを想定してデザインされたバードコールです。リビングやオフィスのデスクにも映える見た目をしており、部屋に新たな彩りを与えてくれます。
亜鉛ダイカストでできたしっぽを軽くこすることで、野鳥の鳴き声に似た音を簡単に出せます。しっぽを回す設計なのも、他の製品とは一味違うよさがあるでしょう。
実用性と見た目を両立した優れたデザインは、武蔵野美術大学を卒業したデザイナー・小林幹也さんが手がけました。家庭内で自然の音色を楽しむことができ、ストレス解消につながるかもしれません。
アクリル製のボディは透明感があり、どのような装飾とも合わせやすいでしょう。
- 商品名:Timbre「Bird Call」
- 公式サイト:商品はこちら
小泉製作所「バードコール」
職人が一つ一つ手作りしているバードコールです。手作りならではの質感と、繊細な美しさを楽しめます。
まちぼうけ・らいちょう・よそおい・こいどりの4種類のデザインがあり、それぞれコンセプトが設定されているのが特徴です。どのモデルも野外での使用はもちろん、部屋に飾ってもおしゃれです。
素材には、真鍮と桜の木が使用されています。真鍮は金色に加工されており、部屋に高級感をプラスしてくれるでしょう。麻の収納袋が付いているため、ギフトにもおすすめです。
製品ページでは実際の音を試聴できるので、どのような音が鳴るかをチェックしてみましょう。
- 商品名:小泉製作所「バードコール」
- 公式サイト:商品はこちら
自作もできる!バードコールの作り方
バードコールは構造がシンプルなため、自作も可能です。自分でバードコール作りに挑戦してみたい人に向けて、バードコールの作り方を解説します。
木に穴を開けてネジを挿し込むだけ
バードコールを自作するおおまかな方法は、以下の通りです。
- 木の枝を5cm程度に切る
- 枝の断面から縦に穴を開ける
- 穴にネジを挿し込む
枝を切った後は、やすりがけをして表面をなめらかにしておくと、ケガを防げます。選ぶ枝は柔らかいものよりも、ナラ・コナラのような硬い木の方がおすすめです。中心にネジを打ち込むため、ある程度太い枝を選びましょう。
まとめ
バードコールは、野外で鳥を呼び寄せるのに役立つ道具です。デザイン性に優れたモデルはインテリアとしても適しており、実用的であると同時に部屋の装飾としても使えます。
手軽に使えるため、いつでも鳴らしたくなりますが、鳥の繁殖期である3〜6月は、使わないように配慮するなどマナーを守りながら、バードコールを使って野鳥観察を楽しみましょう。