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ソロキャンプ女子が急増中!危険はない?
ソロキャンプは、自由で静かなリフレッシュ方法として人気ですが、一方で安全面の心配もあります。まずは、その魅力と注意すべき点について見ていきましょう。
マイペースに過ごせる特別な時間
ソロキャンプでは、好きな時間に起きて、好きなものを食べ、好きなことをして過ごせます。予定を誰かに合わせる必要はなく、周囲に気を使って我慢することもありません。
テント設営から火起こしまで何もかも1人で行うため、ときには大変だと思うこともあります。しかし、「どう工夫しようか?」と試行錯誤するのも、ソロキャンプの醍醐味です。
また、静かに自然と向き合うことで、普段忘れがちな自分自身の声に耳を傾けることができます。鳥や虫の声を聞き、四季折々の植物を眺め、最高にぜいたくな時間を過ごせるでしょう。
つきまといや盗撮のリスクも
魅力たっぷりのソロキャンプですが、女性1人となるとリスクも伴います。実際にソロキャンプ女子の中から、つきまといや盗撮などの被害に遭ったという声も上がっているのです。
悪意のある人に遭遇してしまうと、自由な時間を満喫しに行った先で不自由な思いをするはめになります。特に、テント泊をする場合は、恐怖や不安でいっぱいの夜を過ごすことになるでしょう。
安全にキャンプを楽しむには、『事前に目的地の安全性を確認する』『防犯アイテムを用意しておく』など、複数人でのキャンプよりも入念に安全対策を取っておくことが大切です。
ソロキャンプ女子の3つの心得
ソロキャンプを安全に楽しむためには、いくつかの心得があります。ここでは、特に意識しておきたい三つのポイントを紹介します。
周囲とはあいさつ程度にとどめる
キャンプ場では、隣のキャンパーとのコミュニケーションも楽しみの一つですが、ソロキャンプの場合は周囲との交流を控えめにしておくとよいでしょう。
あまり打ち解けすぎると、「もっと親密になれるかもしれない」と勘違いされることもあります。予期せぬトラブルに巻き込まれないよう、必要以上の関わりを持たない方が賢明です。
とはいえ、完全に周囲から孤立してしまうと、いざというときに助けを求めにくくなってしまいます。感じが悪くならない程度にあいさつや会釈をして、程よい距離感を保っておきましょう。
リアルタイムでSNS発信しない
満足いくサイトが完成したときや、おいしそうなキャンプ飯ができたときなど、つい誰かに出来映えを見せたくなるものです。しかし、リアルタイムでSNSに投稿するのはやめておきましょう。
女性のソロキャンプであることを拡散するのは、自らリスクを高める行為です。写真に写り込んだ背景から居場所を特定し、キャンプ場に乗り込んでくる人がいないとも限りません。
場所や人数が分かるような情報は、帰宅する日の朝や、家に着いてから投稿するのが安全です。リアルタイムで写真を投稿する場合は、位置情報が分からないものにしておきましょう。
女性1人だと悟らせない
女性のソロキャンプであることを隠す工夫をすると、リスク回避に効果的です。「同行者がいるかもしれない」と思わせることで、不審者に狙われるリスクを軽減できます。
例えば、テーブルに2人分の食器を用意したり、イスを2脚出しておいたりするなどの方法がおすすめです。荷物や設営の手間が増えるのが難点ですが、安全には代えられません。
テントの外に、男性用のサンダルやジャケットを置くのも有効です。男性連れの雰囲気を演出しておけば、不審者もうかつに近づきにくくなるでしょう。
【ソロキャンプ女子向け】キャンプ場の条件
1人で安心してキャンプを楽しむためには、キャンプ場の条件を確認することが大切です。ソロキャンプ女子におすすめな、安全性を考慮したキャンプ場の選び方を紹介します。
スマホの電波が入る
緊急事態が発生したときにすぐ対応できるよう、スマホの電波がしっかりと入るキャンプ場を選びましょう。体調が悪くなった場合や不審者を見かけた際、すぐに誰かに連絡を取るにはスマホが頼りです。
また、天気が急変するなどして早めに撤退する必要があるときにも、スマホを使って情報を得ることができます。
事前にキャンプ場のWebサイトやレビューで電波の状況をチェックするか、直接運営者に問い合わせておくと安心です。
スタッフが常駐している
管理人のいない野営地や無料のキャンプ場は、避けましょう。夜になると管理人が帰ってしまうキャンプ場もあるので、24時間体制であるかどうかも確認しておきたいところです。
夜間にスタッフがいることでセキュリティー面が強化され、不審者の侵入を防ぎやすくなります。トラブルが発生したときに、すぐ相談できる環境が整っているので安心です。
また、キャンプ場のルールや使い方などをスタッフに直接聞くことができることから、初心者やファミリー層が多い点も心強いポイントといえます。
区画サイトがある
キャンプサイトには、スペースが区分けされた『区画サイト』と、境界線のない『フリーサイト』があります。ソロキャンプ女子には、隣のサイトと一定の距離を保てる区画サイトがおすすめです。
区画サイトでは、それぞれが指定されたスペース内でキャンプを楽しむのが原則となっているので、無断で他人が入ってくる心配が少ないでしょう。
自分のスペースを確保できるため、よりプライバシーを守りやすくなります。各区画に電源や水道などの設備が整っているキャンプ場なら、より快適に過ごせる可能性が高いでしょう。
ソロキャンプ女子におすすめのキャンプ場3選
ソロキャンプ女子におすすめのキャンプ場を、三つ紹介します。ゆったりと自分だけの時間を過ごすのに適した場所を、女性目線で厳選しました。
さいたま桃月園キャンプ場
「気軽にキャンプを楽しみたい」という人におすすめなのは、埼玉県さいたま市にある『さいたま桃月園キャンプ場』です。比較的都市部に近く、都心から約1時間とアクセス抜群です。
夜になるとストリングライトが優しい光を放ち、キャンプ場全体を照らします。明るすぎず暗くなりすぎないので、星空を眺めながら1人時間を満喫できるでしょう。
設備も整っており、清潔なシャワールームやトイレも完備されています。カフェが併設されているほか、レンタル用品も豊富に取りそろえているため、思い立ったときに手ぶらで寄ってもOKです。
笑うふくろう
『笑うふくろう』は、栃木県那須郡にある、全国でも珍しい女性専用のキャンプ場です。女性のみ、もしくは男女ペアでの利用が可能で、男性単独での入場は認められていません。
もとは牧場だった場所で、全体で4ヘクタール(約1万2,000坪)の広さがあります。牧草地や小川沿いなどサイトによって景観が異なるので、何度訪れても新鮮な気持ちになれるでしょう。
季節ごとにさまざまな植物を観賞できるため、「大自然の中で静かに過ごしたい」という人にぴったりです。管理人も女性なので、気軽に何でも相談できます。
TINY CAMP VILLAGE
神奈川県厚木市にある『TINY CAMP VILLAGE』は、ちょっとした隠れ家的な雰囲気を楽しむことができるキャンプ場です。完全予約制で、利用できるのは1日に最大5組のみとなっています。
他のキャンパーとの距離を気にすることなく、ゆったりと時間を過ごすことが可能です。また、車でサイト内に乗り入れできるため、重たい荷物を運ぶ心配もなく、車中泊をしたい人にもおすすめです。
近くには、美肌の湯として有名な七沢温泉があります。『TINY CAMP VILLAGE』はパワースポットとしても知られる場所なので、緑豊かな自然の中で英気を養いたいときに訪れてみてはいかがでしょうか。
TINY CAMP VILLAGE(タイニーキャンプヴィレッジ)
ソロキャンプ女子必携!防犯グッズ3選
キャンプ場でリラックスして過ごすためにも、防犯対策はしっかりと行いたいところです。ソロキャンプ女子におすすめの防犯グッズを三つ紹介します。
テントへの侵入を防ぐ「南京錠」
普段の生活では、寝るときに必ず玄関や窓の施錠を行っているでしょう。キャンプ場でも同じように、身を守るためにテントを施錠することが大切です。
『南京錠』があればテントを内側から簡単にロックできるので、着替えや就寝中にいきなりテントを開けられることはありません。サイトを離れるときに施錠すれば、盗難の被害も防げます。
小まめに開け閉めするため、ザ・ノース・フェイスの『TNFTSAロック』のような、ダイヤル式南京錠がおすすめです。3桁の暗証番号でロックを解除するため、鍵を紛失する心配もありません。
- 商品名:ザ・ノース・フェイス「TNFTSAロック」
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大音量で不審者を撃退「防犯ブザー」
「痴漢に遭遇したとき、声を出せずに固まってしまった」という話をよく聞きます。いざ不審者に接近されたとき、とっさに叫べない女性が多いでしょう。
そこで備えておきたいのが、『防犯ブザー』です。何かあれば、大音量で周囲にSOSを伝えられます。ブザー音にひるんで、不審者がすぐ立ち去ることも期待できるでしょう。
Hionの防犯ブザーは、130dBの大音量が出せます。間近で鳴らされた車のクラクションよりも大きな音なので、静まりかえった夜のキャンプ場にSOSが響き渡るはずです。
- 商品名:Hion「防犯ブザー」
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人を感知して光る「センサーライト」
キャンプ場の夜は、驚くほど真っ暗になります。不審者に接近される前に危険に気付けるように、人が近づくと自動で発光する『センサーライト』を用意しておくとよいでしょう。
人目や通報を恐れる人にとって、明るく照らされるのは不都合でしかありません。そのため、テントへの侵入やのぞきを行おうとする不審者を、効果的にけん制できます。
センサーライトは、取り付けやすく雨やほこりに強いものがおすすめです。オンスクエアの『クリッパ』はクリップ式になっており、テントのフレームや木の枝などに挟むだけで設置できます。
ソーラーパネルで充電できるため、電気代はかかりません。防塵防水性能も高く、野外でも安心して使えるでしょう。
- 商品名:オンスクエア「クリッパ」
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まとめ
マイペースに過ごせるソロキャンプは、家族や友人と行くキャンプとはまた違った魅力があります。しかし、ソロキャンプ女子にはリスクが付き物というのが現実です。
ほとんどのキャンパーは善良な人たちなので、疑うのは心苦しいものもありますが、周囲への警戒を怠るわけにはいきません。
いざというときに助けを呼べるキャンプ場を選んだり、身を守るための防犯グッズを用意したりして、万全の体制でソロキャンプを満喫しましょう。