VRゴーグルやスマホで、いつでもどこでもサイズ感を確認
キャプテンスタッグが、テントの中まで自由に見ることができる「キャプテンスタッグ VRフィールド」を公開したと聞き、新潟県三条市の本社でVR体験してきた。
アウトドア業界では、いくつかのメーカーが新製品展示発表会での「VRゴーグルを使った製品使用シーン体験」を行っていたが、一般ユーザー向けにVRコンテンツを発表したのは日本初のこと。
「お客さまより、商品のサイズ感を知りたいからショールームを見学したいというご要望があります。とくにテントは建てているものを見ないとわかりづらいですよね。けれどもキャプテンスタッグショールームは商談の場で、一般公開はしておりません。そこで、キャプテンスタッグ直営のアウトドアショップWESTにキャプテンスタッグコーナーを設け、同時にVRフィールドで全国どこからでもご確認いただけるようにしました」(キャプテンスタッグ アウトドア事業部企画開発室 高波洋介さん)
キャプテンスタッグ VRフィールド
https://vr.3dstylee.com/projects/6000/6881-afb11614/index.html
10名のスタッフとともに、飯綱高原オーガニックリゾートで撮影を敢行。CSクラシックス、エクスギア、キャンプアウト、CSブラックラベル、CSシリーズの主要テント&タープを設営し、それぞれの世界観にあったファニチャーを設置している。現在はCSクラシックスのみ公開中で「近々エクスギアなど順次公開していきます。VRフィールドには、来季の新製品がさりげなく映り込んでいるので、それも楽しんでください」(アウトドア事業部企画開発室 吉田直城さん)
VRゴーグルにスマホをセット。矢印に合わせるように頭を動かすとフィールドからキャンプサイト前、テントの中へと進んでいく。「高価なイメージがありますが、段ボール製VRゴーグルなら1000円台からあるので、ご自宅でも楽しめると思います」(吉田さん)
VRゴーグルを装着してCSクラシックスキャンプサイトをどんどん進んでいくと、その立体感に驚く。スマホのジャイロセンサーのおかげか、頭の動きにスムーズに反応。そして、テント内に入ると視線の高さも自然でわかりやすい。季節は秋だが、音声をオンにすると蝉や鳥の鳴き声が響き渡り、まるで夏の高原のよう。
VRフィールドは、スマホやパソコンでも閲覧できる。ある程度まで拡大できるので、製品の質感を確かめることも可能だ。
矢印にあわせてテント内へ。ファニチャーが納められており、iマークは「説明」がポップアップされ、↗マークは「商品説明サイト」へと誘導される。
視線は大人が立って見るときとほぼ同じ。
高波さんによると、全国のキャプテンスタッグを扱う店舗にQRコードを設置してもらえれば、店舗内でサイズ感を確認できるようになるとのこと。
大型テントやタープは、高額商品だけにカタログだけで決断しづらい。かといって店舗では面積も天井高も限りがあり、実際に広げてもらうことは難しい。VRゴーグルをつければよりリアルな視線でサイズ感を確認できるし、素材感もわかりやすいので、購入の決断に一歩近づきそうだ。
文・写真=大森弘恵