山で炊きたてのご飯を食べられたら、ランチタイムはぐっと盛り上がるし何より楽しい! コンビニおにぎりも悪くないけれど、今年の秋冬は低山に出かけて白ごはんにチャレンジしてみませんか?
というわけで、神奈川県にある丹沢山塊の高松山に登ってきました。高松山は、小田急線新松田駅からバスで登山口へアクセスできるお手軽さもあり、秋冬の低山として人気の山です。
2~3人につき1つの鍋(コッヘル)を割り当て、さっそくごはんの支度。お米は無洗米を用意しました。
【用意するもの】
・バーナー・鍋(コッヘル)
・大き目の食事用ボウル、お箸(←意外と忘れやすい)
・しゃもじ(なくても大丈夫ですが、あると雰囲気がグっとあがります)、お玉
・水 米用500ml(飲み水と別に用意)・だし用水2人でおよそ500ml
・無洗米(大人1人につき1合~1合弱)
無洗米は時間があれば、先に水を入れて吸わせておくと、より早く炊けます。
コッヘルにお米を入れ、平らにしたところに水を入れます。水は、お米と同じ量+αくらい。迷ったら、きも~ち多めに入れます。ここで最低20分は置きましょう。その間に、おかずやトッピングなどを用意します。
同時に、お茶漬け用のだし汁を仕込みます。昆布と乾燥松茸を水に入れてグツグツ。しっかりと香りづけされただし汁の良い香りが山頂いっぱいに広がり、ほかの登山者がチラチラこちらを振り返る(笑)。醤油と塩で味を調えて火を止めます。ご飯を炊いている間の時間も、汁の中でじわじわとだしがしみわたっていきます。
いよいよ、水を十分吸わせたお米の鍋に着火します!始めは強火でいきます。周りが強風の日の場合、周りを囲ってバーナーの火が弱くならないようにします。バーナーの火力はけっこう強いので、割とすぐに沸騰してきます。沸騰したら、火を弱めましょう。沸騰の勢いで蓋が吹き飛ばないように石を乗せるか、押さえておきましょう。ここは辛抱強く蓋を押さえます。
しばらく注意深く待つと、少しだけ焦げた匂いが鼻腔をつきます。そうしたら火を止め、ここから蒸らしタイム。なるべく蓋は最後まで開けないのをオススメします。でももし匂いだけで判断するのが不安であれば、ここで水の減り具合をチラっと覗いて、水がかなり残っているようであればもう少し加熱します。
この日のポイント
・米にしっかり水を吸わせる時間が必要なので、真っ先に白米の調理を始めて、そのあとほかのものを調理する
・炊き始めは火を強めに。噴いてきたら火を弱める。風に気を付ける
・焦げ臭くなってきたら火を止めて、蓋をとらずに蒸らす
大成功! 白い湯気もたって、おいしそうです。ここで各自好きなトッピングをごはんにのせ、だし汁をかけて、いただきます!
美味しい…本当に美味しかった! 山登りの疲労と空腹をやさし~く癒す、じんわりと満足感が心に染みわたる味です。だし茶漬けのメリットはさらに、他の料理と比べて食器の汚れも残りにくく、後片付けもラクなこと。
おすすめトッピング…鮭フレーク、しらす、三つ葉、万能ねぎ、梅チューブ、みょうが、などなど
この日お世話になったのは・・・アドベンチャーディバズ
https://www.adventure-divas.com/
次回は12月17日に高尾山で、鍋うどんを食べながらダイヤモンド富士を見る夕方日帰り山旅です
https://www.adventure-divas.com/trips/happytozan/
◎イラスト・写真・文/コタロー
旅行・冒険が好きなイラストレーター。長野県出身。ブログhttp://blog.livedoor.jp/kota1022/