2024年4月12日、満を持して、大山隠岐国立公園 「モンベル大山キャンプサイト」がリニューアルオープン!
4年間の改修を経て、ついに大山(だいせん)の夏山登山口のまさに“すぐ”に位置する、広大なキャンプ場がオープンした。百名山ハンターのアクティブ派から、バードウォッチャー、ブナ林に癒やされたい人まで、あらゆるキャンパーのニーズに対応する、まさに大山満喫キャンプ場の登場だ。
いつかは登りたい美しき独立峰・大山
日本百名山で、中国地方最高峰の大山(1,729m)。その夏山登山道入り口の真ん前に、5.54haもの広大な敷地を有するキャンプ場がリニューアルオープンした。実際に行ってみて驚いたのは、キャンプサイトに広がるブナやミズナラの林の美しさだ。
大山の標高800から1,300mにかけて広がるブナ林は西日本最大で、森の美しさはもちろんのこと、野鳥の楽園としても人気だという。アオゲラにアカゲラ、春から夏にかけてはキセキレイやオオルリなどが見られる。野鳥のさえずりが目覚ましがわりという、贅沢な朝を迎えられるというわけだ。
あらゆるニーズに応える考え抜かれたサイト構成
キャンプサイトは全部で63区画あり、ソロからグループまで様々なニーズに対応。常設テントサイトが4区画、雨の日でも安心のウッドデッキサイトが25区画、オートサイトが6区画で、より自然に近いグラウンドサイトが28区画ある。大山隠岐国立公園内ということで、自然環境に配慮された改修が行われた。
サイトは傾斜地にあわせてひな壇状に作られていて、プライバシーもしっかりと保たれている。そして東京ドーム1個分以上という広さを生かし、それぞれの区画がほんとうにゆったりと作られているのがうれしい。
4年かけてリニューアル、自然との共生を感じられる
ここはもともと「下山野営場(しもやまやえいじょう)」として昭和中期に開設されたが、老朽化のため2020年度から休業し再整備を開始。所有者である環境省の「国立公園満喫プロジェクト」の一環として、幅広い層がキャンプや登山などアウトドアアクティビティーを楽しめる拠点として、4年をかけて整備をしてきた。
再整備にあたって、設計から工事、運営管理までを民間業者に委ねる「DBO方式(Design-Build-Operate)」を環境省として初めて採用し、モンベルを代表法人とする共同企業体と契約。モンベルとは令和10年度末まで5年間の運営管理委託を結んでいる。
多彩なサイト構成がうれしい
デッキサイトは全部で25サイト。全て電源付きで、6名までの区画が基本料金7,000~7,200円プラス1人800円。4名までが6,500~6,700円プラス1人800円。全てサイト近くに車1台分の駐車スペースが整備されている。
グラウンドサイトは10名まで泊まれる区画が基本料金5,000円プラス1人800円。2名までのサイトなら基本料金2200円プラス1人800円ととてもリーズナブルだ。
そして、大山登山の後にオススメなのが常設テントサイト。4名まで宿泊でき、人数分のコットにテーブルとランタンが各1つ付いていて基本料金7,700円プラス1人1,600円。管理棟の並びにあり駐車スペースも隣接、登山で疲れた身体にも優しい。
充実した設備とレンタル用品
管理棟はキャンプ場入り口に建てられた木をふんだんに使った開放的な作り。受付カウンターのほか、キャンプ道具に加え、薪や着火剤、地元のパンなども販売している(営業時間:9時~18時)。さらに、徒歩5分でアウトドア道具や衣料品が揃うモンベル大山店もありとても便利。
管理棟の地下にはシャワー室を完備。ピカピカで、登山後の汗を流すのに最適。レンタル用のキャンプ用品はテントにタープ、テーブル、チェアはもちろん、コットやハンモックなど幅広く取りそろえている。
開放的できれいな炊事棟は6棟、トイレ棟も6棟あり便利。大幅リニューアルというのも納得のきれいさだ。
ほかにも場内にはブナ林を散策できる、大山森の遊歩道が整備されている。早朝の散歩はもちろんのこと、バードウォッチングをするのもいい。ふと足元に目をやると、可憐な花が咲いていることも。
テントサイトのすぐ傍で、大山の様々な自然を発見できるのはとても贅沢だ。国立公園内という特性をとことん活かした、アクティブ派からナチュラル派まで、一度は行ってもらいたい素敵なキャンプ場が誕生した。
モンベル大山キャンプサイト
所在地/鳥取県西伯郡大山町大山54
アクセス/米子自動車道米子ICから約20分
チェックイン/常設テントサイト14~18時、その他のサイト12~18時
チェックアウト/11時まで
定休日/無休(冬季期間を除く)
冬季期間/12月中旬~3月中旬は積雪状況により休業。ただし1~2月は完全休業
予約/ご利用3か月前の月初から予約開始。要事前予約。
取材・文・撮影/沢木拓也(BE-PAL編集部)