CONTENTS
大型テントの選び方
テントの種類をおさらい
「ドーム型」テント
テントと聞いて多くの人が思い浮かべる、オーソドックスなタイプ。各メーカーから幅広いラインナップが用意されており、大きさや価格を含め自分の事情に合ったものを選びやすいことが特徴だ。雨風をしっかりとしのげ、平地や高地を問わず汎用性が高い。
テントの上部のスリーブに、しなりのあるポールを通すだけというシンプルな構造で、初心者でも設営しやすくなっている。ほかのタイプに比べ、価格もリーズナブルな傾向にあるので、テントを選ぶときにはまずは選択肢に入れたいタイプだ。
「2ルーム・トンネル型」テント
リビングと寝室が一体となっているタイプ。タープを持っていなくても、2ルーム型のテントがあれば日中の休憩場所を作れる。片方は荷物置き場にしたり、グループでのキャンプなら両方を寝室に使ったりと、使い道が幅広いことも魅力的だ。
ただし、サイズが大きいため、スムーズに設営するには慣れが必要。またキャンプサイト自体が広くない場合は、スペースにテントが収まらない可能性もある。使う場所がある程度、限定されることは覚えておこう。
「ロッジ型」テント
小屋のような見た目で雰囲気があることが特徴的なテント。スペースが広く、まるで家にいるかのような居住性が魅力で、ファミリーで使うにはぴったりのタイプ。
しかし、サイズが大きく重量もある分、設営には体力が必要。ただし、構造は比較的シンプルなので、工数がかかるだけで、設営の難易度自体は高くない。やや手間がかかるからこそ、子どもたちと一緒に立てる時間を楽しむこともできる。
収容人数に過不足はないか
各テントの説明文には、◯人用と書かれているが、メーカー記載の使用人数よりも1人分多く見積もっておくのがおすすめ。
テントの使用人数の記載方法には決まりがあり、簡単にいうと何人が横になって寝られるスペースがあるかによって決まっている。使用人数にぴったりのテントを購入すると、荷物を置くスペースがなかったり、動き回るスペースを取りづらかったりする。そのため、テントの大きさは余裕を持っておいた方が良いといえる。
設営が難しくないか
キャンプの中でも、テントの設営は時間を取られる作業のひとつ。多くの人は、テントはサクッと設営して、ほかのアクティビティに時間を取りたいと思うだろう。そのため、設営に時間がかからないかもチェックしておく必要がある。
キャンプ初心者や、テント設営に慣れていない人には、ティピー型やドーム型がおすすめ。キャンプ中級者以上になってきたら、2ルーム型やロッジ型など大型のテントに挑戦してみるのもいいだろう。
防水性・通気性があるか
キャンプに行く時期によっては、湿気や雨に悩まされることもあるため、機能性も忘れずにチェックしよう。特にチェックすべきは、防水性と通気性だ。
ほとんどのテントには防水加工は施されているが、モデルによって程度や防水加工がされている部分が異なる。テントの防水性能は『耐水圧』で表すが、強い雨にも耐えるテントが欲しいなら、耐水圧1500mm以上のものがおすすめ。
通気性については、インナーテントにメッシュ素材が使われているか、ベンチレーション機能が搭載されているかを確認しよう。テントは防水加工が施されているため、通気性が犠牲になるケースがある。通気性が悪いと、夏場の寝苦しさにつながるので、通気性もチェックするのがおすすめだ。
▼参考記事
ファミリーテントを選ぶポイントとおすすめ商品15選
2024年にヒット確実な大型ファミリーテント4選
TENTER×Oregonian Camper(テンター×オレゴニアンキャンパー)
ORTUS-S
韓国の人気ブランド、TENTERのテント「ORTUS-S」は独自の構造「V.A.S」によってポール長を調節することにより、生地のテンションを最適化できる。立ち上げたあとでも適切な張りを出せるのがポイントだ。奥行き方向の中央にセットする長いアーチポールはテントを250cmの高さに引き上げ、内部のヘッドクリアランスは抜群。
●サイズ:最大約500×330×H250cm
●収納サイズ:75×35×24cm
●重量:約11.3kg
伸縮式ポールが美しい張りの秘密
左右、上下方向の張力は3本のアーチポールで調整。1本あたり10cmの長さ調節が可能で、美しい張りが出せる。
前後方向の張力を出すポールは4本付属。1本あたり8.5cmの長さ調節ができ、状況に応じたテンション調整が可能。
天頂部にあるベンチレーションは、テント内部から開閉調節する仕組み。急に雨が降ってきても外に出ることなく瞬時に閉められる。
全面TPUウィンドウにもなるので、テント内にいながら別格の開放感に浸れる。
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TENTER×Oregonian Camper (テンター×オレゴニアンキャンパー) / ORTUS-S
WILD THINGS(ワイルドシングス)
BASE CAMP T-2(外幕)/FM-3045(フレーム)
ユニット状フレーム9個と8本の連結用ワンタッチフレームだが、慣れればスムーズに設営でき、その仕上がりの良さに満足すること間違いナシ。外幕は開閉自在な大型メッシュウォールが全面にあり、全開すると風抜けが良い。全周にスノースカートが付いているので、冬場のキャンプにも対応する。(※リンク先はフレーム「FM-3045」)
剛性に優れたフレーム構造を採用
脚ポールと交差する14か所が三角形になっている。このトラス構造が、フレーム全体の剛性を高める役割をする。
6ユニットある立ち上げフレームの左右、奥行き方向はワンタッチ接続式だから、各フレームに負荷が分散される。
インナーなしだと、幅300×奥行き450cmというだだっ広いスペースに。高さは240cm。
別売りインナー(T-O)をつければ、ロッジ型2ルームテントとして使える。
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WILD THINGS (ワイルドシングス) / BASE CAMP T2(外幕のみ)、T0(インナー)
SABBATICAL(サバティカル)
サバルパインドーム
張りのある三角形の面(トラス構造)が12か所もある、強度に優れたドーム型シェルター。各面のメッシュ窓はフルクローズ可能だから、天候やシーズンを問わず活用できる。天頂部には換気窓付き。
●収納サイズ:L82cm×W42cm×H31cm
●重量:23.8kg(ポール10.3kg、ペグ820g)
●付属品:本体×1、ルーフシート×1、リビングシート×1、Aフレーム×1、ルーフフレーム×1、サイドフレーム×1、ペグ×15、3mロープ×6、リング付3mロープ×3、キャリーバッグ、ポールケース、ペグロープケース
トラス構造多用で強度バツグン
耐風性を高く保ちつつ、少ないフレーム本数で構造のシンプルさと軽量化を実現した、大型のドームテント。最大幅5mを超える大型幕で、底面は六角形。ファミリーやグループで快適に過ごせる。
全方面にメッシュパネルがあり、全開にすればテント内から360度見渡すことができる。その数なんと18個。
正面ドアの裾先端部が、ジッパースライダーと連動。ドアを開けると裾もいっしょに引き上げられる仕組みだ。ボトムの全周にはスカートを装備しており、下からの冷気の入り込みをブロックできる。
リビングシートが標準装備されているから、くつろぎスペース用シェルター、就寝用テントと使い分けが容易。
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SABBATICAL (サバティカル) / サバルパインドーム
tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)
プリン
懐かしさが漂う佇まいと、新鮮な色使いにヒット性を予感させるモデルだ。屋根はPU撥水加工ポリエステルで、インナーは撥水加工された通気性のあるTC素材。背面には格子窓付き。
●収納サイズ:約700×310×340mm(※収納ケース2つ組み合わせ時)
●重量:約5.89kg(フライシート、インナーテントのみ)
●付属品:張り綱(3m×6本)、ペグ×16本、収納ケース×4
かわいさ全開のレトロデザイン
標準装備のグラウンドシートは、トグルで手軽に着脱できる。
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tent-Mark DESIGNS (テンマクデザイン) / プリン
▼参考記事
2024年にヒット確実なファミリーテントはこの5つ! BE-PALベテランライターが厳選
新作も解説!キャンプが楽しくなる大型ファミリーテントおすすめ7選
家族でキャンプデビューしたい!と思った時に、もっとも重要かつ高価な買い物はファミリーテントではないだろうか。自分で張ってみて吟味できればいいが、そう簡単に張れないのがファミテンだ。
そこでBE-PALスタッフが、おすすめのファミリーテントを厳選して紹介。すべて張ってみて、ペグダウンの数や大きさ、就寝時の最大人数、主だった特徴などをまとめてお伝えする。
(※「MAX」は付属インナーテントの最大就寝人数を、「ペグダウン」は外幕全閉時に最低限必要な本数(ガイラインの本数)を示す)
LOGOS(ロゴス)
プレミアム エーコンPANEL EVER DOME L
先が尖った形状の「エーコンフレーム」が、天井を押し広げ高さを確保。内部はかなり広々としている。インナーを取り付けた状態で、リビングスペースが520×300cmもあり、テーブルとチェア4脚をセットしてもゆったりと過ごせる。
●MAX:4人
●ペグダウン:10(12)本
●重さ:約21kg
高くて広い天井の独自エーコンフレーム
クロスポールを組み込んだ正面パネルは張りがあり、雨天時も水がスムーズに流れ落ちる。高さも180cmと十分。
害虫の侵入を防ぐ独自のメッシュ地は、UVカット、遮光機能を兼ね備えている。
snow peak(スノーピーク)
リゲル Pro.
雨の吹き込みを軽減しながら通気性を確保できる左右の張り出し可能なパネル、すべてがメッシュ窓になるサイドパネルなど、機能性てんこ盛りのモデルだ。ペグダウン箇所が多く、完成形までに少々手間はかかるが、この広さは大きな魅力。長期滞在にお薦めだ。
●MAX:4人
●ペグダウン:12(12)本
●重さ:35.4kg
奥行きもたっぷりあるゴージャスなサイズ
張り出しサイドの三角マチパネルは、付け根のジッパーを開けると巻き上げられるようになっている。
ウォールにレイアウトされたメッシュ窓は、内側からの開閉操作ができるようにすべて生地パネルの外側にセットされている。
Coleman(コールマン)
コクーン 2024 リミテッド
極太(直径約19mm)のアルミ合金メインフレームを採用。ポールの交点が12か所もあり、大きいのに優れた剛性を併せ持つのが最大の強みだ。外幕下部全周にペグループ付きスカートが施され、雨天時は雨や泥の浸入を、冬場は冷気の侵入を防ぐことができる。
●MAX:6人
●ペグダウン:14(12)本
●重さ:約34kg
広さと剛性を両立した大型2ルーム
天井には透明窓が! 昼間の日の光を取り入れることができ、内部が暗くならず居心地◎。
幅400cmもあるリビング。テーブルやチェアをセットしても、4人家族がゆったり過ごせる広さだ。
Coleman(コールマン)
タフ2ルーム DX/3025(グレージュ)
サイドのメッシュパネルと上部の換気窓の連動でスムーズな換気が可能。また内・外幕ともに、別売りのリバーシブルファンベンチレーションが取り付けられる。
●MAX:5人
●ペグダウン:16(8)本
●重さ:約18kg
ogawa(オガワ)
ソレスト
6人まで就寝可能な大型インナーテントとルーフフライ(写真では未装着)を装備。別途ポールを用意すれば前後左右のパネルを跳ね上げられ、張り方のアレンジも思いのままだ。
●MAX:6人
●ペグダウン:20(16)本
●重さ/約14.1kg(幕体一式)、約7.1kg(ポール)、約3.45kg(付属品)
大きな天窓付きで採光効果バツグン
すべてメッシュにするととても開放的。インナーをはずせばグループのベース基地にもなる。
ogawa(オガワ)
グロッケ12 T/C-II
通気性に優れたT/C素材に加え、出入り口を含めた各辺の立ち上げ部分には、生地パネルと二重構造のメッシュパネルを装備。上部のベンチレーターと連動して換気調節も自在だ。薪ストーブがセットできるのでオールシーズン活躍してくれる。
●MAX:6人
●ペグダウン:15(10)本
●重さ:約11.85kg(幕体)、約3.85kg(ポール)、約2.85kg(付属品)
6人まで収容可能なたっぷりサイズ
ボトム5か所をペグダウンしてセンターポールを立て、ガイラインをセットするだけ。設営自体はとても簡単だ。
正面のヒサシは、左右別々に巻き上げもできる。
着脱可能なグランドシートが標準装備。トグル式だから就寝人数に応じて簡単にサイズ調節ができる。
後部には薪ストーブ用煙突ポートを装備。煙突が触れる部分には耐熱素材が施されている。
ogawa(オガワ)
オーナーロッジタイプ78R T/C
4面に大きなメッシュ窓がある5人用インナーテントを備えた、ロッジ型2ルーム。幕体にはT/C素材が使われているので、通気性が良く夏場も快適に過ごせる。
●MAX:5人
●ペグダウン:18(6)本
●重さ:約13.46kg(幕体)、約14.0kg(ポール)、約3.35kg(付属品)
人気定番モデルのT/Cバージョン
内部に取り付けるライナーシートは結露が滴るのを防ぎ、強い日差しを和らげる効果も。
▼参考記事
キャンプが楽しくなるおすすめファミリーテント17選! サイズ、形、特徴、ペグダウンの数まで丸わかり
プロが選んだ!大型テントのベストバイ7選
全国アウトドアショップの店員さんが"本当に推したいファミリーテント"を紹介。お店の売れ筋はもちろん、マストバイな"推し"まで、いわばプロの目で選出されたベストバイをチェック!
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
ランダー6
フライを立ち上げてからインナーテントを吊り下げるアウトフレーム構造。幅290×奥行き250cmの広さを誇るインナーは天井高が約2mもあり、内部でも快適に過ごせる。
●対応人数:6名
●サイズ(フライ装着時):幅315×奥行き545×高さ205cm
●サイズ(インナーのみ):幅290×奥行き250×高さ190cm
●収納サイズ:27×72×27cm
●総重量:約9.70kg
●素材:インナー/75Dポリエステルタフタ インナーフロア/150D ポリエステルオックス 10,000mmPUコーティング フライ/75D ポリエステルタフタ 2,000mmPUコーティング
大人6人で使えるゆったりサイズ!
フライシートにポールをセットして立ち上げるアウターフレーム構造。6人用の大きなテントだが、設営そのものはとても簡単だ。収納時に吊り下げ式インナーテントを取り付けたままにしておけば、フレームを立ち上げるだけで本体部分が完成し、あとはリビング用フレームをセットするだけ。
手持ちのポールでフライシートの前面を張り出せばリビングスペースを広げることができ、大人数でも窮屈な思いをすることなく過ごせる。インナーテントは吊り下げ式だから、フライシートを立ち上げてからでも着脱可能。インナーテントを取り外せばは広々としたシェルターとしても使え、グループでキャンプするときのくつろぎスペースにもなる。
推しコメント
「天井が高いので立ったままで着替えられ、着替えが多くなるファミリーにお薦めです!」(アウトドアショップ・ベースキャンプ)
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THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) / ランダー6
MSR
ハビチュード6
サイドウォールが大きく外側に押し広げられ、正面ドアがほぼ垂直に立ち上がっているので出入りがとても楽。前室は奥行きが122cmもあり、荷物置き場として重宝する。6人用の大型ドームながら、直感的に設営できるシンプルな構造で、ビギナーにもおすすめできるモデルだ。(※タンカラーのフライシートは2023年シーズンで廃番、在庫からの購入のみ可能。レギュラーカラーはブルー)
●対応人数:6人
●サイズ:(フライ装着時)幅254×奥行き427×高さ195cm、(インナーのみ)幅254×奥行き305×高さ約182cm
●収納サイズ:幅58×奥行き25×高さ25cm
●総重量:6,350g
●素材:インナー/68D タフタナイロン ポリウレタン& DWR コーティング、40D ナイロンマイクロメッシュ フロア/68D タフタナイロン 耐水圧10,000mm ポリウレタン&DWR コーティング フライ/68D リップストップポリエステル 耐水圧1,500mm ポリウレタン&DWR コーティング
居住空間を押し広げる独特のフレームワーク
長いクロスポールと両サイド用の短いクロスポール2セットだけで簡単に立ち上げられるセルフスタンディング・タイプ(自立式)のテント。インナーテント4面のサイドウォールが大きく外側に向けて押し広げられる独自のフレームワークにより居住性が良い。従来、クロスドームの弱点であった内部の狭苦しさを解消し、広々とした空間が大きな魅力になっている。
また、正面のドアが限りなく垂直に近い状態まで立ち上がるので、とても出入りしやすい。大きいわりに出入り口が正面のひとつしかないのは玉に瑕ではあるが、正面ドアが大きく開くので、出入りそのものはとてもスムーズ。
天井がメッシュ地のインナーテントは吊り下げ式で、フライシートとの間に十分な空間ができるため、フライシート両サイドの裾部から外気がテント内にスムーズに入り、通気性も抜群。
推しコメント
「山岳テントのMSRが本気でつくるファミリーテント。強靭な構造で悪天候でも安心して使えます!」(GOOD OPEN AIRS myX)
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MSR (エムエスアール) / ハビチュード6
mont-bell(モンベル)
ムーンライト キャビン4
4人用インナーテントに加え、幅275×奥行き300cmもの広いリビングスペースがある。しかも付属ポールでヒサシを大きく張り出すことができ、お値打ち感は満点だ。
●対応人数:4人用
●サイズ:(フライ装着時)幅275×奥行き580×高さ213cm、(インナーのみ)幅250×奥行き210cm
●収納サイズ:幅70×奥行き27×高さ31cm
●総重量:13.0kg
●素材:フライ/68デニール・ポリエステル・リップストップ(耐水圧1,500mmウレタン・コーティング、難燃加工) インナーテント/68デニール・ポリエステル・リップストップ(撥水加工、難燃加工) フロア/70デニール・ナイロン・タフタ(耐水圧2,000mmウレタン・コーティング、難燃加工) ポール/アルミニウム合金
コスパの良さが際立つ設営楽ちんモデル
月明かりの下でも設営できるほど設営が簡単スムーズなモンベルのロングセラー「ムーンライトテント」。同シリーズでお馴染みのAフレームをふたつ組み合わせ、センターポールで連結した独特のフレーム構造のテントだ。
2ルームタイプで、幅250×奥行き300cmもの広いリビングスペースを誇る。正面だけでなく両サイドも大きく開くリビングスペースがあり、ファミリーやグループで使うのにおすすめ。
フライシート(テント本体)をフレームに吊り下げるアウターフレーム式。幕体をフックで留めていく方式で、設営はとても楽ちんだ。吊り下げ式のインナーテントをフライシート(テント本体)に取り付けておけば、フレームに取り付けるだけで両方を一気に立ち上げることができる。
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mont-bell (モンベル) / ムーンライト キャビン4
鎌倉天幕
ハイドアウト02(DACポール無し)
合計8か所に開閉自在な大型メッシュパネルが付き、暑い季節でも涼しく過ごせ、張り方のバリエーションも楽しめるモデル。別売りのインナーテントがある。
●サイズ:D480 × W760 × H240/220 cm
●総重量:約10.5kg
●素材:POLY 75D RIPSTOP 2000mm PU/WR POLY MESH WR
ズバ抜けた張り方の自由度が魅力
さまざまなスタイルで活用できる汎用性の高さが大きな魅力で、自前のポールを追加すればサイドを張り上げることができタープとして食事やくつろぎの空間になる。8か所の大型メッシュパネル部を全閉しコットなどを設置すれば、寝室にすることもできる。
また、メインポールを低くセットして裾全周を地面にぴったり沿わせることで、裾部をマッドスカートとして使えるため、悪天候時や寒い雪の季節にも対応する。
推しコメント
「ポールを足したりロープの張り出し方を変えたりして、時々に合わせた自分なりのスタイルが構築できます」(sotosotodays)
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鎌倉天幕 (カマクラテンマク) / ハイドアウト02(ポール無し)
Coleman(コールマン)
【WILD-1別注】タフスクリーン2ルームハウス/MDX
耐久撥水加工のポリエステル製ながら、コットンのような風合いを持ち速乾性にも優れた新素材の幕体。大きな2ルームだが、ひとりでも設営できるアシスト機能付きだ。
●対応人数:4~5人
●使用時サイズ:本体/約560×340×210(h)cm、インナー/約350×250×173(h)cm
●収納サイズ:直径約35×74cm
●総重量:約19kg
●素材:フライ/75Dポリエステルタフタ(TexFiber、UVPRO、PU防水、シームシール)、インナー/68Dポリエステルタフタ、フロア/210Dポリエステルオックス(PU防水、シームシール)、ポール/(リビング)アルミ合金 直径約16mm、(寝室)アルミ合金 直径約14.5mm、(リッジ)アルミ合金 直径約11mm、(キャノピー)スチール 直径約19mm(長さ 約180cm)
新素材「テックスファイバー」を採用
ヘッドクリアランスもよく、居住性の良さは上々だ。フライのサイドパネルや前面パネルを張り出せるキャノピーポール2本が付属しているのもうれしい。リビング部のフライ裾部にはスカートが装備されているので、悪天候にも対応する。
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Coleman (コールマン) / 【WILD-1別注】タフスクリーン2ルームハウス/MDX
ogawa(オガワ)
ティエラ ラルゴ
フライには開閉可能な大型メッシュパネルを随所に装備。夏は涼しく冬は暖かいT/C素材のインナーテントが採用され、オールシーズン快適に過ごせるモデルだ。
●対応人数:5人
●サイズ:フライ/310×620×H210cm、インナー/300×220×H182cm
●収納サイズ:80x45x40cm
●総重量:22kg
●素材:フライ/ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)、インナーテント/T/C、グランドシート/PVC(耐水圧10,000mm 以上)、ポール:アルミ 直径16mm
通気性と快適性を併せ持つ2ルーム
インナーテントの室内高が182cm、リビング部の高さが210cmと、どちらもヘッドクリアランスに優れておりテント内での過ごしやすさは抜群だ。
インナーテントの生地には遮光性・通気性に優れたT/C素材(ポリエステルとコットンの混紡)を使用。床には防水性に優れたPVC素材を使用しており、雨の日も浸水の心配なく過ごせる。
フライシートの随所に開閉可能な大型メッシュパネルがあり、裾全周にスカートを装備。前面パネルを張り出すためのポールも付属している。
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ogawa (オガワ) / ティエラ ラルゴ
Coleman(コールマン)
4Sワイド2ルームカーブ
風に負けない剛性、雨や雪に対応する素材や作り、盛夏でも快適に過ごせる換気&通気性能を併せ持つ最高峰モデル。前面の張り出しには雨風の吹き込みを防ぐマチ付き。
●対応人数:4~5人
●サイズ:フライ:350×580×H200cm、インナーテント:300×225×H185cm
●収納サイズ:83×34cm
●総重量:約24kg
日本の四季に対応する機能が満載
氷点下になる冬から蒸し暑い盛夏まで、4シーズンに対応するモデル。フライ約3,000mm、フロア約10,000mm、ルーフ約3,000mmと、十分な耐水圧を持つ素材が使われ、広さと強度を両立した独自のフレーム構造を採用。
テフロン防水加工が施されたフライシートの裏には、遮光性のあるポリウレタンコーティングが施されている。フライシートの裾全周にペグ留めできるスカートを装備しているので、冬は冷気の侵入を、夏場は不快害虫の侵入を防ぐことができる。
インナーテントは通気性に優れ、冬には結露しにくいコットン混紡素材を使用。前面の張り出しパネルには、さまざまなアレンジができるサイドウォール付き。張り出し用キャノピーポールは標準装備。
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Coleman (コールマン) / 4Sワイド2ルームカーブ
▼参考記事
‟設営が楽で広々”が目白押し!アウトドアギアベストバイ2022‐2023 「ファミリーテント編」
『BE-PAL』編集部員が設営レビュー!大型テントおすすめ6選
実際に使ってわかった「凄いテント」を、キャンプビギナーの『BE-PAL』編集部員たちがレビュー!
新卒入社で本誌配属となった、キャンパーとしても1年生。
カジハラが選んだのは、いまや定番となっている寝室とリビングが付いたコールマンの2ルームテントと、フロア着脱式で独自性のあるデザインが印象的なogawaのピレウス、そして開放的なリビングが目を惹くゼインアーツの3種。
すべてに共通するのが、見た目ほど設営が面倒じゃないということ。複雑ではないが斬新なフレーム構造に戸惑ったというゼインアーツは例外としても、コールマンとogawaは30分程度で設営完了。カジハラ+熟練者男性1人での設営時間としてはまずまずだ。
また、この3モデルはすべてインナーをはずせばシェルターとしても利用可能。グループキャンプでの集会スペースとしても活躍する。
Coleman(コールマン)
タフスクリーン2ルーム TX/MDX
コットンのような風合いを持つ、耐久撥水加工済みのポリエステル生地「テックスファイバー」を使用した2ルームテント。広々としたリビング、4~5人が寝ることができる寝室があり、ファミリーキャンプにぴったり。
●対応人数:4~5人用
●設営サイズ:約560×340×H210cm
●収納サイズ:直径約35×74cm
●重量:約20.5kg
●耐水圧:約2,000mm(フライ・ルーフ・フロア)
ファミキャンデビューにはコレ! オールシーズン対応の入門モデル
【設営時間:2人で33:00】
「TexFiber」というコットンのような風合いの新素材を幕体に使ったモデル。重くて車から取り出すのは大変だったけど、設営してみたら広いリビングと、高さ173cmの寝室があって、ゆったり団らんできる快適さ満点のスペースのでき上がり。
足を引っ掛ける心配のあるグランドテープは、設営後に片側をはずしてポケットに収納可能。
フライ裾のスカートは、季節や天候などの状況に応じてトグルで留めておくことができる。
スリーブ先端の色に合わせてポールを挿入すれば間違える心配なし。親切な工夫がありがたい。
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Coleman (コールマン) / タフスクリーン2ルーム TX/MDX
ogawa(オガワ)
ピレウス
フライシートの外側にポールをセットするアウタークロスポール構造を採用した。内部にポールがないため、スペースを広々と使うことができる。フライシートのみでシェルターとして張ることも可能。さまざまな張り方を楽しめる。
●対応人数:5人
●設営サイズ:約340×413×高さ240cm
●収納サイズ:70×34×32cm
●重量:約17.56kg(付属品除く)
●素材:【フライ】T/C(耐水圧350mm)【インナー】T/C 【グランドシート】ポリエステル210d(耐水圧1,800mm) 【メインポール】6061アルミ合金(直径32mm)【フロントポール】スチール(直径22mm)
シェルター利用もできる自由度の高さが魅力
【設営時間:2人で20:30】
外側にセットするアウタークロスポール構造。何がいいって、内部にポールがないからスペースを広々と使えること。幕体はT/C素材だから通気性がいいし、フロアは着脱式。さまざまな張り方を楽しめるので、グループやカップルキャンパーにもお薦め。
前面出入り口の大きなひさしは、ガイラインのみで張ることができる。
クロスポールの交差部にフライ頂点のフックを掛けてポールを立ち上げるだけ。
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ogawa (オガワ) / ピレウス
ZANE ARTS(ゼインアーツ)
ロロ
個性的なシルエットがキャンプ場で目立つこと必至のワンポール型ツールームシェルター。センターポールを突っ張るだけで立ち上がるので設営もスムーズ。両サイドのブリッジフレームのおかげで剛性が高く、耐候性にも優れた安心感バツグンのモデル。
●対応人数:4人
●設営サイズ:約530×435×高さ285cm
●重量:17kg
開放感バツグンの前室が遊び盛りのキッズにぴったり!
【設営時間:2人で49:45】
ジッパーの引き手にポールが付いているのでスムーズに開閉可能。
後部のベンチレーターは斜めになっていて雨でもメッシュにできる。
傾斜のあるサイド開口部には止水ジッパーが使われ雨漏りしにくい。
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ZANE ARTS (ゼインアーツ) / ロロ
いっぽう新人のイダは、友達とのキャンプ経験あり。
アウトドアスキルはまだまだ初心者の彼女は、ogawaのクーポラ、MSR、ビッグアグネスをチョイス。果敢にも8人用、6人用と収容人数の多いモデルを選んだのは、気の合う仲間とのグループキャンプを見据えてのこと。
まずはクーポラ。大人数モデルならではのペグダウン箇所の多さには辟易としたものの、それだけに完成後の達成感はひとしお。機能面では、着脱式のインナーフロアを自由自在にセットできる柔軟性に感動した。さらに、「大人数でもノンストレスに過ごせそう!」と4方向すべてにある出入り口にも着目。友達と共同所有するならコレで決まり! という感じだ。
独創的なフレーム構造で居住空間を広げたMSRは、ヘッドクリアランスの良さと、軽量かつコンパクトなのが気に入った様子。インナー上部がメッシュなので、「蒸し暑い夏場にもいいかも」と、夏キャンプでのお披露目に思わず夢が膨らむ。
ロケ時にお試しで泊まったのはビッグアグネス。振り分け寝室仕様なので、初心者仲間のカジハラとひとつ屋根の下でご宿泊。2組が別々の部屋で眠れるところが気に入ったようだ。さらに「けっこう大きいのにペグダウン箇所が少なくて、スムーズに建てられました」と、設営の楽さも好印象。
ogawa(オガワ)
クーポラ
最大8人収容できるレイアウト自在の大型ドームテント。ペグダウンは32か所と多いが、ポールとスリーブ先端の色分けのおかげで設営はスムーズだ。半面や両サイドなど自由自在にセットできる着脱式フロアは感動モノ。
●対応人数:8人
●設営サイズ:約570×285×高さ200cm
●収納サイズ:約70×34×34cm
●重量:約15.95kg(付属品除く)
どの角度から見ても個性的なデザイン
【設営時間:2人で27:00】
着脱式グランドシートで多彩なレイアウトを楽しめる
メッシュパネルを開けて、テント内からベンチレーターの開閉調節ができる。
両端にフックが付いたグランドテープは、設営後は完全に取りはずせる。
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ogawa (オガワ) / クーポラ
MSR
ハビスケープ6
室内高195cmと、とにかくヘッドクリアランスがいいテント。 背の高い大人でも余裕をもって立つことができ、テント内での着替えも楽ちんだ。独自のフレーム構造で室内は広々。立てやすさと居住性を両立させている。
●対応人数:6人
●設営サイズ:約427×254×高さ195cm
●収納サイズ:約61×25cm
●重量:6,520g
立てやすさと居住性の両立で選ぶならコレ!
【設営時間:2人で22:30】
吊り下げ式インナータイプは、フライとの隙間が大きく空くのが特徴。雨天でも通気性を確保できる。
フライ両側は通気性を考慮して裾が短めだが、フロアとサイドの赤い生地は耐水圧が高いので安心だ。
前後出入り口上部と両サイドにポールの出っ張りがあることで、インナーを外側に押し広げるポールワーク。
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Big Agnes(ビッグアグネス)
ワイオミングトレイル4
2つのキャビンのあいだに広い前室を備えた、振り分け寝室仕様のテント。リビングは幅170cmと、かなり広々。
●対応人数:4人
●使用時サイズ:約445×229×高さ178cm
●収納時サイズ:約64x42x24cm
●重量:9.92kg
振り分け2寝室だから2家族でシェアもおすすめ
【設営時間:2人で20:15】
大きなクロスポールとアーチポール2本だけで立てられるから、ビギナーでも簡単に設営できた。しかも、ペグダウンがたった14か所という少なさに感涙! 2人用寝室がふたつある振り分け式だから、2カップルや家族4人で使うのにぴったり。
昼は仲間とキャンプを楽しんで、夜はひとりでぐっすり眠りたい人にもおすすめ。
夜はガイラインやループの再帰反射素材が光り、つまずく心配がなく安心。
クロスしたポールをしっかり固定する留め具付きで、剛性がアップ。
3か所から引いたガイラインをOリングで1本化して固定できるタイプ。
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『BE-PAL』ベテランライターが教える!おすすめ大型テント2選
『BE-PAL』ベテランライターが厳選した、ブランド各社渾身のモデルの中から、要チェックの大型テントを紹介しよう。
Coleman(コールマン)
タフスクリーン2ルームエアー/MDX+
好評のダークルームテクノロジーの2ルームテントが、ワイドメッシュを採用することでより通気性能がアップして新登場。インナーテントには、別売り電動ファンをしっかり取り付けられる工夫が施され、暑い季節のキャンプをより快適に過ごせるようにアップデートされている。
●サイズ:約560×340×高さ215cm、インナーサイズ/約300×250×高さ175cm
●収納サイズ:直径約34cm×74cm
●重量:約20kg
大型メッシュパネル付きで通気性が向上
真夏でも涼しく過ごせるファミリーテント。操作性も抜群で初心者でも立てやすい。
インナーのフライ部分とルーフフライにダークルームテクノロジーを採用。真夏でも強い日射しをしっかりブロックしてくれる。
大きな窓に加え、地面近くにも換気窓が付き、さらに天井にも! 外気を取り入れ、上部に淀んだ空気を速やかに排出してくれる。
インナーテント上部には別売りの電動ファンが取り付け可能。スイッチ操作で、換気、送風の切り替えが簡単にできる。
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Coleman(コールマン)/タフスクリーン2ルームエアー/MDX+
snow peak(スノーピーク)
ゼッカ
"自然と向き合う形"を具現化した新しいコンセプトのデザイン。天気が悪くても正面パネルを張り出して景色を眺められるように、サイドウォールが付いている。
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BE-PALベテランライターが教える 「絶対チェックすべき最新テント」 9選
人気大型テントを現役スペシャリストが解説!
アウトドアギア開発に携わる現役スペシャリストが、大型テントを徹底批評!
アウトドア用品デザイナー・佐藤裕一郎さん(左)大手テントメーカーで23年のキャリアを積んで独立。現在は準フリーランスとして、テントをはじめとしたギアの開発に携わるツワモノ。
アウトドア用品プロデューサー・影山盛太さん(右)国内のみならず、海外ブランドのテントや、ギア、パーツ類のデザインを手がける専門家。豊富な知識と分析力は日本一といっても過言ではない。
SABBATICAL(サバティカル)
ギリア
アーチフレームに独自のブリッジフレームをプラスした変形トンネル型。2人用と5人用インナーが標準装備されており、お買い得感満点。2人用インナー使用時のリビングスペースは、(横から見て)幅が約370cmあり、テーブルやチェアをセットしてもゆったり過ごせる。
●サイズ(約):520×300×H170cm(2人用/280×150cm、5人用/280×250cm)
●収納サイズ(約):67×35×H30cm
●総重量(約):13.8kg
「通気性が良く、自由度の高い使い勝手がいいですね。開放感があり、風、日射し、雨など、自然からの〝贈り物〟を素直に喜べて、まるで伝統的な日本家屋のよう」(佐藤)
ブリッジフレームで3本のアーチポールを固定。アーチポール間にテンションがかかり、テントとしての剛性がアップ。
インナーをはずせば広いシェルターに。「もう少し高さが欲しい気もするけど、このコスパ、最強ですね!」(影山)
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最新キャンプギアを試して徹底批評!最新ファミリー用テント4選
アウトドアのプロが検証!おすすめ大型テント
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
ノーチラス4×4
アウトフレーム構造で、フライに吊り下げ式インナーを付けたまま立ち上げられるので、設営は意外と簡単。また、ウォール全体が三角形のパネルで構成されているのも見逃せない。付属インナーは左右どちらにでも付けられ、別売りインナーも装着可能だ。
●収容人数:4人(最大8人)
●サイズ:310×220×高さ235cm
●収納サイズ:35×90×35cm
●重量:20.9kg
テントをはじめ、さまざまなアウトドアギアのデザインを手がけるスペシャリスト。その鋭い観察眼から発するコメントの説得力はピカイチだ。
インナーを増設すれば2家族でも使える!
「三角を基調としたこのトラス構造というのは、剛性を高くするメリットがあります」(佐藤さん)
たくさん設けられた開閉可能なメッシュ窓に加え、下からもしっかりと通気できるベンチレーターがあり、換気性能はバッチリだ。
メインのクロスポールと左右のアーチポールをガッチリ留めるリッジポール(露出した黒いポール)が、剛性を高めている。
寄りかかろうが、押し倒そうとしようがビクともしない。「このサイズでこれほど高い剛性があるテントは珍しいよね」(佐藤さん)
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snow peak(スノーピーク)
ランドロック
4~5人用のインナーテントが付属した4シーズン対応2ルームテント(寝室部とリビング部を持つテント)。インナーテント使用時でも幅405×奥行き約310cmものリビングが確保できる大型モデルだ。前後はもちろん、両サイドにも大きな出入り口があり、大人数でも使いやすいデザイン。大型だが優れた剛性を発揮するフレーム構造が採用されているので、悪天候下でも安心して過ごせる。また、本体の裾全周にスカートを装備しているので寒い季節でも寒気の流入を防ぐことができる。
●サイズ:405×625×H205cm
●収納サイズ:キャリーバッグ/75×33×36(h)cm、フレームケース/72×17×22(h)cm
●総重量:22kg
キャンプと旅行が大好きな男の子4人のママです。とにかく楽しいことが大好きで本格的なキャンプはもちろん、子供と気軽に楽めるアウトドアライフを満喫中。夢はキャンプをしながら日本全国を旅することです。
絶大な人気のランドロック!その魅力とは?
スノーピークのランドロックは、リビングとベッドルームを兼ね備えた、国内最大級の大きさを誇る2ルームテント。家族みんなでくつろげる広々空間、そしてオールシーズン使えるスペックを持つこのテントは、“最強のテント”だと筆者は考えている。
フレームは耐久性が高く、風が多少強くても安心して使うことができる。季節や人数によってテントのアレンジも可能なため、このテントを使えばキャンプの幅が広がること間違いなしだ。
ただし、大型なので設営・撤収にはそれなりのコツが必要。我が家も、最初は苦労したのを覚えている。もちろん苦労するのは最初だけで、購入して約2年が経つ現在では、夫婦で話しながらでも20分から30分くらいで設営することができるようになった。
オールシーズン快適な構造
ランドロックは、前方・後方・両サイドと大きなメッシュ部分がたくさんあるため、夏場でも快適に過ごすことができる。
また、テントのすそ部分には大きめのスカートが付いており、冬場には冷気の侵入を防いでくれる。ちなみに、スカート部分をきれいに広げると、より大きさが際立ってかっこいい。
リビングスペースはワイドで広々空間
リビングスペースは、大人数でもゆったり過ごせる広々空間になっている。6人家族の我が家でもゆったり寝ることができるほどの広さがあるテントはそう多くないが、ランドロックはエアーマットを6枚敷き、荷物を足元に並べられるほどの広さがある。
調理スペースとダイニングをつなげるレイアウトにしたり、お座敷スタイルにしたりなど、アレンジは自由自在。自分好みのレイアウトを考えるのも楽しい。
快適に過ごすための気配り
インナールームの入り口左下には、電源コードを通すためのファスナーがある。電源サイトであれば扇風機や電気毛布を使うことができる。このランドロックのちょっとした気配りは嬉しいポイントだ。
オプション購入でさらに快適に
ランドロックには、魅力的なオプションパーツがある。中でもおすすめはシールドルーフ。これがあるのとないのでは快適さが全く違う。
シールドルーフは室内を強い日差しから守ってくれるのはもちろん、結露対策としても重要な役割を果たしてくれる。テントの保護にもなり、おすすめだ。
また、スノーピークから販売されている別売りのポールを使って入り口の大型パネルを跳ね上げると居住スペースが増え、快適な空間をさらに広げることができるのもこのテントの魅力の一つ。
大人数のキャンプ時にはインナーテントを外して、前後のパネルを跳ね上げれば、解放感抜群の広々空間が誕生する。
ポールがあると色々なレイアウトが可能になる。ポールの長さは調整できるが、190cmくらいが、高すぎず低すぎず開放感のあるちょうど良い高さだ。
ランドロックの注意点
とても広々としていて快適なテントだが、その分キャンプ時の場所選びには注意が必要。
フリーサイトであればさほど気にすることはないが、区画が決まっているキャンプ場の場合、区画内に入らないという可能性も。そのため、キャンプに行く際にはあらかじめサイトの広さを調べ、区画に余裕があるキャンプ場を選ぶようにしよう。
また、テントが大型のため、自宅での保管場所の確保や車に積み込みが可能か、雨に濡れてしまった場合乾燥させる場所はあるかなどの事前確認も必要だ。
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スノーピークの大型テント、ランドロックはやっぱりすごかった
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)
ビバレー スクリーンツールームロッジ540UV
クラシックなロッジ型テントの美学を踏襲しつつ、往年のデメリットを解消した進化版。キャプテンスタッグの伝統的なスタイルを受け継ぎながら、最新の構造と快適装備を備えている。広々とした空間で、家族がゆったりと過ごせる大型テントを探している人におすすめ。
●製品サイズ(約):フライ/320×540×H205cm、インナーテント/300×260×H195cm
●収納サイズ(約):幕体/78×29×29cm、ポール/72×18×18cm
●重量(約):幕体/11kg、ポール/14kg
名作「ビバレー」が進化した!
1990年代、日本のキャンプ文化の基礎を築いたともいえるキャプテンスタッグの「ロッジ型テント」。その中でも特に人気を博した「ビバレー」が、30年の時を経て「ビバレー スクリーンツールームロッジ540UV」として生まれ変わった。
「ビバレー スクリーンツールームロッジ540UV」は、リビングスペース(約5畳)・寝室(約4.8畳)を分けて使える2ルーム構造。インナーテントを取り外すことで、大型スクリーンシェルター(約10畳)としても使用可能だ。
フルオープンで広大なスペースを確保できる。
キャンプサイトを効率よく使用可能。
ロッジテント「ビバレー」の新構造
クラシックな見た目は継承しながらも、新たなフレーム構造を採用し、名作「ビバレー」がリニューアル。ロッジ型や2ルームテントを探していた人はぜひチェックしてみよう。
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ファミキャンにおすすめのロッジ型2ルームテント!キャプテンスタッグの名作「ビバレー」進化版登場
Nordisk(ノルディスク)
Asgard 19.6(アスガルド19.6)
19.6平米、約10畳の広さを誇る。テント下部に立ち上がりがあるのでワンポール特有の閉塞感も少なく居住性は申し分なしだ。
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3位はスノーピーク、2位はコールマン、1位は…?いま売れているテント26選【ファミリーテント編】
LOGOS(ロゴス)
グランベーシック PANELドゥーブル WXL-BC
「LOGOS」史上最高の質感とデザイン性によって快適な空間を演出してくれる「LOGOS PREMIUM LINE」シリーズに、家族6人がゆったり宿泊できる大型2ルームテントが登場。大型テントながら、LOGOS独自の「SUPPORT BELT SYSTEM」により、簡単でスムーズな設営や撤収が可能だ。
●収納サイズ(約):縦39×横77×高さ39cm
●総重量(約): 27.3kg
●耐水圧:トップシート/3000mm、フライシート/3000mm、フロアシート/5000mm
暑い時期も安心のソーラーブロック加工
本アイテムは、家族6人が横並びで寝られるWXLサイズ。大型テントながら、LOGOS独自の「SUPPORT BELT SYSTEM」により、簡単でスムーズな設営や撤収が可能だ。
フレームをリングピンに差し込む部分に調節可能なベルトを設けており、設営時にはベルトを緩めると簡単にフレームを差し込むことができ、差し込んだあとはベルトを短く締めると余分な力を入れずにテントを張ることができる。
テント前面部分にアーチ型のフレームを通すことでフルクローズ時の強度がアップする「PANEL SYSTEM」も搭載した。2本のキャノピーポールで支えると自立するタープとなり、広々としたリビングスペースを確保。クルマとのリンクも容易で、オープン時に雨水が溜まることも防いでくれる。
インナーテントは着脱でき、フライシート単独では大型のスクリーンタープとして使用可能。メッシュ窓には、LOGOS独自の高機能メッシュ「デビルブロックEX」を採用し、風を通しながら紫外線や虫の侵入を防止する。
トップシートには、UV-CUT率99.9%以上、遮光率100%のソーラーブロック加工を施し、日向と日陰で-15度の温度差を実現する。暑い時期も安心だ。
フライシートに上部には、換気性に優れたベンチレーションを搭載。インナーテントのドアも270度開閉するC型ドアで、上下別々で巻き上げれば大型ベンチレーションとして活用可能だ。空気が循環して結露を防ぎ、快適な空間をつくり出す。