日本の雑誌をお手本に台湾らしいキャンプへと進化中
せっかくなのでいくつかのキャンプサイトを訪ね、道具や料理を見せてもらった。
ガス缶のカバーを自作したり、キットでランタンの傘を備えたり、自分らしさを演出しているキャンパーが多い。また、以前は台湾にとってのインポートブランドであるロゴス製品が圧倒的人気を誇っていたが、最近は台湾ブランドのキャンプ道具も高評価なのだという。
秋のキャンプでは、夜は台湾風おでんなど鍋料理が主流。朝はパンが多かったが、中には蒸し器を持ち込んで、上部でカスタードクリーム入りまんじゅうをふかしているファミリーも。蒸し器の下部の鍋に湯をたっぷり張って、同時にゆで卵を作っていたのが新鮮。
台湾ではFacebookが人気。日本同様、小物を用意してかわいく撮影しているキャンパーの姿がちらほら。
キャンパーやショップで台湾のキャンプ事情について話を聞くと「情報は日本の雑誌やインターネットで入手。道具もamazonで日本から輸入することが多い」とのこと。
日本のキャンプ場では、オシャレで快適なキャンプと、焚き火好き、無骨なミリタリー&ブッシュクラフト系と細分化されてきた。台湾でもロゴス一辺倒からスノーピークやノルディスク、ヒルバーグなど人気ブランドが分散しつつあるという。3年未満のキャンプビギナーが多く、今は日本のキャンパーを見本にしており、自分好みのスタイルを見つけていく途中のよう。キャンプ場やそれを利用するキャンパーがどう変化していくのか楽しみだ。
写真・文=大森弘恵