飯盒を使用して作る極上サバイバル飯第11弾では、セルビア(旧ユーゴスラビア)のメスキットでポピュラーな豚肉のごった煮『ムチュカリッツァ』を作ってみよう!!
11膳目「豚肉のごった煮『ムチュカリッツァ』」
どーもこんにちは!
元自衛隊芸人のトッカグン小野寺耕平です!
「戦場でもコメが食いたい!」という兵士達の声を叶えるために日本軍が開発し、ドイツ軍のメスキットM1893を参考にして明治31年に誕生した機能美溢れるそら豆型の日本の飯盒。
円形より省スペースで携帯性よし、熱効率が高く角がないので洗浄が容易で使い勝手良しと、開発の際に当時の日本軍がこだわった数々のポイントが現代のキャンプ事情にもマッチし、今なおアウトドア界隈で愛されています。
そんな飯盒を使用して作る極上サバイバル飯第11弾では、セルビア(旧ユーゴスラビア)のメスキットでポピュラーな豚肉のごった煮『ムチュカリッツァ』を作ってみよう!!
旧ユーゴスラビアは現在は、セルビア・クロアチア・スロベニア・マケドニア・モンテネグロ・ボスニアヘルツェゴビナの6共和国にわかれていて、位置としては大体スタジオジブリの紅の豚でのポルコの行動範囲の辺りです。
こちらのメスキットの構成としては外蓋、中蓋、水筒、本体、カトラリーという、これ1個持っていれば困らない大充実の組み合わせ。形は長方形で、なんとご丁寧に布製のケースまであるんです。
定番商品ながら数年前のアウトドアブームに大バズりして、今も大人気の某メーカーのメスティンはケース別売りだし、カトラリーも当然別売りなので、これはかなりアツい…!
ただ、水筒がスタッキングされているので他のツールを中に収納することはできないため、なるべくコンパクトにアウトドアギアを纏めたいという人には少し不便かもしれません。
アドリア海の風を感じながらキャンプができたら気持ちよさそうだなぁなんて考えながら、メスキットを持って宮城県南三陸町の神割崎キャンプ場にて太平洋の波の音を聞きながらユーゴスラビアの郷土料理のムチュカリッツァを作って参りました。
【材料(1人分)】
豚肉・・・200g
玉ねぎ・・・4分の1
プチトマト・・・1パック
パプリカ・・・2分の1
にんにく・・・1片
イタリアンパセリ・・・適量
塩・・・適量
胡椒・・・適量
パプリカパウダー・・・適量
炒め油・・・分量外
水・・・分量外
①玉ねぎを1cm角、パプリカを細切り、にんにくを薄切りにする
②油を敷きトマト以外の野菜類をしんなりするまで炒める。この時点での味付けは塩
③肉を炒める。これまたこの時点での味付けは塩
④炒めた肉と野菜を混ぜ、トマトを入れてパプリカパウダーを50振りくらい加え、塩胡椒をお好みで足す
⑤材料が浸る程度の水を加え40分ほど煮る
⑥イタリアンパセリを手でちぎって香りを出しながら散らす
私はせっかちなのでレシピ通りの40分を待ちきれず20分ほど煮込んだところで試食。煮る前に瓶の蓋を開けて追いパプリカパウダーもしたので、おそらく80振りくらい入れました。さぁ、折角なのでメスキットにセットされているカトラリーを使っていただきます。
ウマ辛い!!!!!!!!!!
パプリカパウダーが効いていながらも、煮込まれたパプリカの甘さが際立ちとても美味しい。
このムチュカリッツァは豚肉がメインでトマトがサブ食材ですが、全くイタリアンには寄らないところがさすが旧ユーゴスラビアの料理です。これが唐辛子の辛さだったとすると、もしかしたらトマト、にんにく、唐辛子という組み合わせで日本人に馴染みのあるイタリアンのような味わいに感じるかもしれませんが、具材のパプリカとパプリカパウダーがいい仕事をしていて豚肉を美味しく煮込んでいます。
ムチュカリッツァの味付けに旧ユーゴスラビアの地域の国々で人気の万能調味料べゲタを使うのも味わいに奥行きが出そうなのでオススメ。
本日はこれまで。それじゃーまた!
今回紹介したレシピ含め、飯盒を使った様々な料理レシピは、動画(公式チャンネル:トッカグンの東京サバイバル)でもご覧いただけます。