日々の喧騒から離れ、自然のなかでゆったりとした時を過ごす。小鳥のさえずりや風の音、木々のゆらぎを感じつつ、夜になれば焚き火を熾して暖を取り、テントの中で体を休める。
そこに「お気に入りの本」「読みたい本」があったら。
小学館のネイチャー&アウトドアメディア『ビーパル(BE-PAL)』と、出版取次会社の『トーハン』、薪ストーブから焚き火まで手掛ける『ファイヤーサイド(FIRESIDE)』が一体となって、『CAMP with BOOKS(キャンプ ウィズ ブックス)』プロジェクトをスタートさせた。
『CAMP with BOOKS』プロジェクトとは
キャンプをはじめとしたアウトドアシーンでは、静かに過ごす時間が豊富にある。焚き火に薪をくべて火の前に座ったり、ハンモックに揺られたり。暑い日は川に足だけ入れて涼を取ることも。自然を感じながらほっとひと息つく。そんなチルタイムの相棒に本や雑誌があれば、もう最高だ。
『CAMP with BOOKS』は、読書とキャンプ&焚き火のアウトドアライフを提案するプロジェクトで、自然のなかで「本」と一緒に過ごすスタイルを提案する。
そのひとつが、本の移動販売車『ホンジュールカー(Honjour! Car)』による、アウトドアフィールドへの出店。ホンジュールカーは、その場所、そこに集まる人、そこでのシーンに応じた本を選書して届けてくれる、言わば“動く”本屋さん。ホンジュールカーはトーハンの社内ラボ「Book Boost Lab.」からうまれた。
そこに火を専門とするファイヤーサイドの演出が加わり、「焚き火」と「読書」が融合するアウトドアならではのロケーションができあがる。本の向こうに炎がゆらめき、パチパチと心地よい焚き火の音をBGMにして読書に没頭する、まさに特別な空間。
「焚き火をしながら読んだ本、楽しかったな」。キャンプで手にした本が家族や友人間での会話の種火となり、思い出が共有できる。その経験を可能にするのが、『CAMP with BOOKS』だ。
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