【SUV】のおすすめハイブリッド4WD
トヨタ|RAV4 ハイブリッド
¥3,538,000~4,304,000
モーターの力で"曲がる"
RAV4シリーズで上級グレードに当たるのが、2.5Lエンジン+モーターのハイブリッド4WD車。モーター駆動の後輪が主体となり、自然な挙動でぐいぐい曲がる。路面状況に応じ走行モードを選べる。
【HYBRID X 4WD】
●ボディーサイズ:全長4,600×全幅1,855×全高1,685mm
●車両重量:1,670kg
●最低地上高:190mm
●最小回転半径:5.5m
●WLTC燃費:20.6km/L
問い合わせ先:トヨタ
TEL:0800-700-7700
https://toyota.jp/index.html
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三菱|アウトランダー
¥4,621,000~5,485,700
災害時にも頼れる本格派の電動4WD
独自の4WD制御システム"S-AWC"による最適な駆動力配分で、路面状況を問わず安定した走行性能とハンドリングを実現。満充電なら一般家庭の最大12日分の電力量が給電できる。アウトドアはもちろん、災害時などでも頼れる性能を備える。モーター走行距離は最大87km。
【Mグレード】
●ボディーサイズ:全長4,710×全幅1,860×全高1,740mm
●車両重量:2,010kg
●最低地上高:195mm
●最小回転半径:5.5m
●WLTC燃費:16.6km/L
問い合わせ先:三菱自動車
TEL:0120-324-860
https://www.mitsubishi-motors.co.jp
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日産|エクストレイル
¥3,198,800~5,046,800
新しい時代のSUV像がここにある
高効率の可変圧縮比エンジン「VCターボ」で発電、2基のモーターで前後輪を駆動するe-4ORCEモデルは悪路走破性も高く、あと一歩を願う行動派に最適。高級輸入車に匹敵する上質な乗り心地は疲労を抑えラゲッジのAC電源で快適なキャンプが可能に。
【S e-4ORCE】
●ボディーサイズ:全長4,660×全幅1,840×全高1,720mm
●車両重量:1,840kg
●最低地上高:185mm
●最小回転半径:5.4m
●WLTC燃費:18.4km/L
問い合わせ先:日産自動車
TEL:0120-315-232
https://www.nissan.co.jp/
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トヨタ|カローラクロス
日本人の嗜好に寄り添うカローラのアウトドア向けモデル
全長4,490mmのボディに優れた実用性を凝縮したカローラクロスは、シンプルであることに価値を見出せるアウトドア好きにおすすめ。小回りが利いてハイブリッド車はACコンセントも。ハイブリッド4WD車で279万9000円からというニクイ価格設定にも惹かれる。
写真は後席をたたんだときにできる段差を解消する、オプションのラゲージアクティブボックスを装着した状態。ソロ車中泊もこなせる。
問い合わせ先:トヨタ自動車
TEL:0800-700-7700
https://toyota.jp/index.html
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ソロからファミキャンまで対応! コスパ抜群のコンパクトSUV5選
ホンダ|ZR-V
ヴェセルよりもひとまわり大きいので正確にはミドルサイズだけれど、新鮮さは捨てがたい。ガソリン車の4WDは315万2600円からで、オンロードで良さを感じられる乗り味。価格は高くなるがハイブリッドのe:HEV 4WD(350万2400円から)はドイツ車もかくやのフラットで高級感あふれる乗り味と、不整地にもアプローチしやすい走破性が魅力。
問い合わせ先:ホンダ
TEL:0120-112010
https://www.honda.co.jp
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ソロからファミキャンまで対応! コスパ抜群のコンパクトSUV5選
レクサス|RX
男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行なう自動車ライター。著書『クルマ界歴史の証人』(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。
¥8,710,000
オンでもオフでも、豊かなライフスタイルを実現してくれるプレミアムSUVとして、ブランドのスタート当初からラインアップされたRX。SUVの本場、アメリカでの人気を皮切りに現在まで、約95の国と地域で累計約362万台を販売してきたレクサスの主力モデル。
5代目は、3タイプのモデルをすべて4WDで準備した。スポーティさを最優先とした2.4LターボHEV(ハイブリッド)の「RX500h」、つぎに2.5LのPHEV(プラグインハイブリッド)の「RX450h+」、そしてベーシックな2.4Lのガソリンターボエンジンの「RX 350」には4WDと前輪駆動(FF)モデルも揃えている。その中でもっともアウトドアフィールドでの可能性を見せてくれたのが、200Vの普通充電も可能なPHEVのRX450h+だ。
今回、3タイプのパワートレーンを準備したのは多彩なユーザーニーズに応えるためと、カーボンニュートラルへの貢献が理由。環境を配慮しながら、混み合った市街地からビジネスエクスプレスとして都市間を高速で駆け抜け、そしてあるときは郊外やリゾートでの足として、つねに安全で快適なドライブを実現するためにHEVやPHEVを充実させた。
中でもRX450h+は、総電力量18.1kWhという、PHEVとしては大容量で高出力のリチウムイオンバッテリーを搭載し、「EVモード」を選択するとクラストップレベルのEV走行可能距離、86kmが可能となる。これなら早朝や暗くなってからのキャンプサイトへの乗り込みも、静かなモーター走行だけで十分にこなせる。
4WDのシステムはトヨタやレクサスの電動車で実績のある、前後にモーターを配した電気式のAWD「E-Four」を採用。これがとてもよくできていて、発進時や通常走行時に、さまざまなセンサーからの情報を判断し、FF(前輪駆動)走行状態から4WD走行状態まで、自動的に駆動力を制御する。滑りやすい雪道や雨天時、さらに悪路走行での安定感は高く、実に心強い走りになっている。当然ながら大容量リチウムイオンバッテリーを床下に搭載したことで、低重心となり、コーナーを抜けるときなどはフラットで安定し、安心感はさらに高まる。
そしてもうひとつ、頼りになるのが「AUTO EV」あるいは「HVモード」という走行モードを選んだときにスタートする「先読みエコドライブ」という機能。ナビで目的地を設定することで、駆動用バッテリーの残量や、設定されたルートとなる道路の属性・特性に応じ、自動的にEV走行とHV走行を切り替えながら、エネルギー効率のよい走りをサポート。省燃費ドライブにとっても、心強いシステムである。
【RX450h+】
●全長×全幅×全高:4,890×1,920×1,695mm
●車両重量:2,160kg
●最低地上高:195mm
●最小回転半径:5.9m
●エンジン:水冷直列4気筒DOHC 2,487cc
●最高出力:136kw(185PS)/6,000rpm
●最大トルク:228Nm(23.2kgm)/3,600-3,700rpm
●エンジン:水冷直列4気筒DOHC 2,487cc
●フロントモーター最高出力:134kw(182PS)、最大トルク:270Nm(27.5kgm)
●リアモーター最高出力:40kw(54PS)、最大トルク:121Nm(12.3kgm)
問い合わせ先:レクサス
TEL:0800-500-5577
https://lexus.jp
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ビジネス街から里山まで~2拠点生活にも使えるレクサス RXをレビュー
スズキ|クロスビー ハイブリッドMZ
¥1,855,000~
※最安グレードは¥1,635,000
記者・櫻井&編集・沢木による試乗レポート!4WDなら雪山も安心
沢木:排気量1Lのターボエンジンには、発進直後や加速中にモーターが最長で30秒間アシストするマイルドハイブリッドが付いてます。
櫻井:スズキのハイブリッドは、走行中にエアコンなどの電力が消費されるのを抑えて、燃費改善に効果を発揮する。高速道路では低燃費を実感できるはずだよ。
沢木:それにカタログ値とはいえ、2WDと4WDの燃費は極端な差がありません。
櫻井:それなら断然4WD。山道などで便利なスポーツモード、そして雪道でタイヤの空転を抑えるスノーモードも付いた本格派だ。
沢木:ロードクリアランスは180mmと十分に余裕があるし、雪山も安心です! あとはこの雰囲気。僕たちにも似合うのかな…!?
櫻井:アイボリーやブラウンのボディーカラーを選べば、中年男子でも違和感なし!
問い合わせ先:スズキ
TEL:0120-402-253
https://www.suzuki.co.jp
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【アウトドア試乗レポート】「でっかいハスラー」ついにデビュー!スズキ/クロスビー ハイブリッドMZ
ホンダ|ヴェゼル e:HEV Z(4WD)
編集・早坂(右)
人気が続くヴェゼルをテスト。限られた空間でゆとりをもたらす数々の工夫をリポートしました。
¥3,118,500
大人のためのコンパクトSUV
早坂:そもそも人気の理由はなんでしょう?
櫻井:第一にデザイン。シンプルで高級感のあるスタイリングでしょ? 欧州の高級輸入車のデザインを研究した上でホンダの個性を盛り込んだ、とても魅力的なスタイリングだ。
早坂:都会的だけどフィールドにも似合う品の良さがありますね。クルマが主張しすぎてキャンプサイトで浮いちゃうのが嫌、という人におすすめしたいです!
櫻井:中身もいい。走りではモーターとエンジンの長所を活かしたハイブリッドシステムの加速が気持ちいい。
早坂:他社では極力エンジンを始動させないハイブリッドもありますが、ヴェゼルではわりとエンジンの存在を感じましたよ。
櫻井:うん。どのシステムがいいとは一概にはいえないけど、少なくともヴェゼルは車体がしっかり作られていることも手伝って、とても安定感のある乗り味。パワーユニットにとらわれず、総合的に判断したいね。
【ボディー寸法】
●全長:4,330mm
●全幅:1,790mm
●全高:1,590mm
●最低地上高:180mm
●最小回転半径:5.5m
●乗車定員:5名
【エンジン・モーター・燃料】
●エンジン形式:直列4気筒DOHC
●エンジン排気量:1,496cc
●エンジン最高出力:78kW(106PS)/6,000~6,400rpm
●エンジン最大トルク:127Nm/4,500~5,000rpm
●モーター最高出力:96kW(131PS)
●モーター最大トルク:253Nm
●燃料タンク容量:40L
●燃料種類:無鉛レギュラーガソリン
●燃費(WLTCモード):22.0km/L
問い合わせ先:ホンダ
TEL:0120-112010
https://www.honda.co.jp
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大人のためのコンパクトSUV「ホンダ/ヴェゼル」試乗レビュー
プジョー|3008 GT ハイブリッド4
編集・早坂(右)
電動化したRVに乗る機会が急増中。プジョー初のハイブリッド車(PHEV)をテスト。よく走ります!
¥5,650,000~
キャラの立ったハイブリッド4WDが登場
早坂:今回の「3008 GTハイブリッド4」は、「SUV 2008」よりひと回り大きく、しかも外部充電ができる4WD車ですよ~!
櫻井:うん。まずボディーサイズは日本のミドルクラスSUVより少し短く、全高も低め。だから運転席からの眺めもわりと普通。
早坂:いわゆるクロスオーバー車ってやつですよね?
櫻井:そうなるけど、ラゲッジは十分な広さを確保しているし、最低地上高も175mmあり、不整地走行での安心感がある。それになんたって4WD車だから、SUVとしての資質は高いよ。
早坂:プジョーブランドで日本に導入する、初めての4WD車なのだそうです。
櫻井:合理的な価値観が根付くフランスでは、昔から2WD車が人気。メーカーの広報担当者が話していたけど、「4WD車は値段が高く、メカニズムが複雑なぶん故障したらよけいに高くつく」という考え方らしい。
早坂:じゃあなんでこのクルマを作ったんですか? フランス人買わないでしょ!
櫻井:そう興奮しないで。20世紀末、世界的に環境対策の強化が求められて以来、フランスは積極的にEVを取り入れてきたんだ。
早坂:あちらは電気代が安いのかな~。
櫻井:というよりも、化石燃料を輸入するより発電所を増やして、エネルギーは自前で調達するほうが得、という考え方だ。
早坂:なるほど。合理的な価値観に基づいた電動化が進んでいるわけですね。
櫻井:そう。で、本題に戻すとメーカーの意向はともかく、ぼくらにとっては個性的なフレンチSUVの4WD車という選択肢が増えたのだから大歓迎でしょ。
早坂:はい。しかも乗ってみたら、すごく良かったです。前と後ろにそれぞれモーターが付いていて、状況に応じてエンジンと協調しながら力強く走ります。
櫻井:それに駆動用電池を載せて車重が増えたことで、乗り心地がしっとりと上質。
早坂:外部充電ができるPHEVというのもいいですね。安心して遠出できます。
櫻井:値段は高めだけど、それは日本製PHEV車も同じなわけで、フランスの合理的かつ洒脱なライフスタイルを感じとるにはいいクルマだと思うよ。
【ボディー寸法】
●全長:4,450mm
●全幅:1,840mm
●全高:1,630mm
●最低地上高:175mm
●最小回転半径:5.6m
●乗車定員:5名
【エンジン・モーター・燃料】
●エンジン形式:直列4気筒ターボ
●エンジン排気量:1,598cc
●エンジン最高出力:147kW(200PS)/6,000rpm
●エンジン最大トルク:300Nm/3,000rpm
●モーター最高出力:前81kW(110PS)/2,500rpm、後83kW(112PS)/14,000rpm
●モーター最大トルク:前320N・m/500~2,500rpm、後166N・m/0~4,760rpm
●燃料タンク容量:43L
●燃料種類:無鉛プレミアムガソリン
●燃費(WLTCモード):15.3km/L
問い合わせ先:プジョー
TEL:0120-840-240
https://www.peugeot.co.jp
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ミドルサイズのフレンチSUVは実用性も抜群!プジョー/ 3008 GT ハイブリッド4
トヨタ|クラウンスポーツ Z
男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行なう自動車ライター。著書『クルマ界歴史の証人』(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。
¥5,900,000~
かっこいいアウトドアライフを夢見るパパにおすすめ
初めて実車を目の当たりにしたとき、素直にカッコいいと直感した。「スタイルこそ、最大のセールスポイント」とメーカーの開発責任者が断言する車体は、大きく張り出したリアフェンダーと、後方に向かってどんどん絞り込まれていくキャビンとで構成されるグラマラスなリアスタイルがみどころ。
横へと回れば、ウエストライン(ガラスの下のライン)から下がたくましく、上にクーペのようなルーフラインを持った小ぶりなキャビンが載っている。この組み合わせにより、下半身のたくましさと安定感が強調され、グッと踏ん張りのきいたアスリート的佇まいを実現しているのだ。
「スポーツ」の寸法は全長4,720mm、全幅が1,880mm、全高は1,565mm。幅広ぺったんこなサイズ感。全幅さえ許すなら都心部の機械式でも駐車可能のところもあるだろう。一方、ホイールベースは2,770mmで、「クロスオーバー」の2,850mm、「セダン」の3,000mmと比べると最も短くなっている。
そのため車内空間において前後のゆとりは少しスポイルされている。実際に後席に大人が2人座った場合、窮屈な印象はないが、足元のスペースは少し狭いかなという印象。とはいえ、それはあくまでもボディサイズに対する感覚。リラックスできないようなレベルではないが、後席に乗車する機会が多いユーザーは、他のクラウンシリーズとのサイズ感の違いを把握しておいたほうが後悔はないだろう。
ラゲッジスペースは5人乗車時の奥行きが959mm、左右幅が987mm(最大幅1,439mm)、高さが632mmと十分な広さだ。
●ボディサイズ:全長×全幅×全高4,720:1,880×1,565mm
●ホイールベース:2,770mm
●車両車重:1,810kg
●最低地上高:160mm
●駆動方式:4WD
●トランスミッション:電気式無段変速機
●エンジン:水冷直列4気筒DOHCガソリンエンジン 2,487cc
●最高出力:137kW(186ps)/6,000rpm
●最大トルク:221 N・m(22.5kgf・m)/3,600~5,200rpm
●フロントモーター最高出力:88kW(120ps)
●同・最大トルク:202N・m(20.6kgf・m)
●リアモーター最高出力:40kW(54ps)
●同・最大トルク:121N・m(12.3kgf・m)
●燃費:21.3km/L(WLTCモード)
問い合わせ先:トヨタ自動車
TEL:0800-700-7700
https://toyota.jp
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試乗レポ!クラウンスポーツは小回りが利いて荷物も積める高級SUVだ
【ミニバン】のおすすめハイブリッド4WD
トヨタ|アルファードZ
編集・大下(右)
ソト遊びとは縁遠い? と思いつつ、やっぱり気になる新型アルファード。考え抜かれた室内空間をチェック!
¥6,420,000
ファーストクラスの車中泊!? 人気No.1の高級ミニバンは使いやすさも一流!
櫻井:今回アルファードのハイブリッド4WDをテストして感じたのは、“高級感”と“高級”の違いだ。
大下:というと?
櫻井:内外装を派手に作り込んだ“高級感”のあるクルマが多い中、アルファードは快適性や使いやすさなどの本質的な部分を磨き上げている。たとえばラゲッジ。2列目をたためばファミキャンの道具がたっぷり積める広さになるけど、シートの格納が簡単でしょ?
大下:はい。大ぶりなシートなのに、力を入れずに跳ね上げてたためました。
櫻井:シートを小さくせず、乗車と積載、どちらの快適性にも配慮している。ここに“高級”を感じるね。
大下:なるほど~。僕は運転中も高級だなと感じました。安定感があって段差を乗り越えてもバタつきにくく、しっとりとした操作感で意図したとおりに曲がっていく。アルファードの特等席は断然2列目ですが、運転席もなかなかイイです。
櫻井:新型は基本骨格であるプラットフォームを刷新したので、走りの質感が目に見えて良くなっているね。
大下:そして2列目。これがもう、振動や揺れの少ないサイコーの乗り心地でした! シートを寝かせれば、ファーストクラス気分の旅が満喫できますよ~。
櫻井:だからロングドライブでも疲労が少なく、家族に喜ばれること間違いなし。
大下:ただ、高級車としての説得力は十分にあるとはいえ、テスト車両のハイブリッド4WDの価格は650万弱。ガソリン車の4WDが559万8000円なので、かなりの差があります。
櫻井:ガソリン車も想像以上に静かで新しいプラットフォームの威力を実感できるけど、高速道路の加速などで若干パワー不足を感じることがあるかも。その点ハイブリッド車はモーターアシストのパワーと静粛性が持ち味で、このクルマの個性に合っている。1500Wまでの電気製品が使えるというメリットもあるしね。
大下:悩ましいです……。
櫻井:大きくて重いクルマだから、パワーユニット選びは大事。ファミキャンで遠出する機会が多いなら、ハイブリッド車を選んだほうが満足度は高いよ!
【ボディー寸法】
●全長:4,995mm
●全幅:1,850mm
●全高:1,935mm
●最低地上高:150mm
●最小回転半径:5.9m
●乗車定員:7名
【エンジン】
●排気量・種類:2,487cc直列4気筒
●最高出力:140kW(190PS)/6,000rpm
●最大トルク:236N・m/4,300~4,500rpm
●燃料種類:無鉛レギュラーガソリン
●燃費(WLTCモード):16.7~17.7km/L
【モーター】
●最高出力:前134kW(182PS)/後40kw(54PS)
●最大トルク:前270N・m/後121 N・m
問い合わせ先:トヨタ
TEL:0800-700-7700
https://toyota.jp
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トヨタの新型アルファード詳細レビュー!車中泊もファーストクラス気分だぞ
【ワゴン】のおすすめハイブリッド4WD
トヨタ|カローラ ツーリング
¥2,013,000~2,997,500
※ハイブリッド車4WD「W×B」グレード
現実的な予算でキャンプの相棒を我が家に
以前はカローラ フィールダーと名乗っていたワゴンが、今風のデザインをまとって改名。旧世代から定評のある広いラゲッジとコスパに優れた設計は、ファミリーキャンプの入門用にも最適。後席をたたんだ状態でのラゲッジ容量は802L。最新のボディー骨格によるしっかりした乗り味で、微振動が少ない。
●ボディーサイズ:全長4,495×全幅1,745×全高1,460mm
●車両重量:1,450kg
●最低地上高:130mm
●最小回転半径:5.3m
●WLTC燃費:24.4km/L
問い合わせ先:トヨタ
TEL:0800-700-7700
http://toyota.jp/index.html
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オートキャンプがもっと楽しくなること確実! 最新SUV/ミニバン/ワゴン12選
トヨタ|クラウン エステート
男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行なう自動車ライター。著書『クルマ界歴史の証人』(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。
クラウンはフォーマル志向のクルマと思いがちだが、実際はその歴史の中で2ドアハードトップやピックアップトラック、ステーションワゴンなど、さまざまなバリエーションをラインアップしていた。中でも独自のプレミアム感を確立してきたワゴンは、途中から名称をエステートへと変更し、クラウン エステートとして2007年まで販売されていた。
従来のクラウン エステートはセダンをベースに車体後方を広い荷室へと設計変更したものだったが、新型は派生モデルにとどまらない独自性が光るスタイリング。SUV系には違いないが、ラゲッジ後端まで水平基調を保つルーフラインが、このモデルをステーションワゴンたらしめている。
ハイブリッドシステムを搭載し、電気式4WDシステムであるE-Fourにより、悪路走破性も高いと予想される。
むしろ、クラウン エステートは「セダンの車体後半を荷室用に設計したステーションワゴン」という既成概念を覆す存在かもしれない。このカテゴリーの選択肢は年々少なくなり、SUV人気が高まるばかりだが、その理由のひとつにSUVのかっこよさがある。
商用車的な長方形のスタイリングは道具感があり、それはそれでいいものだが(ボルボの旧世代エステートがキャンプ好きに人気なのもそうした理由による)、毎日フィールドに行くならともかく、家族の普段使いや仕事での利用など、目的や行き先を選ばない汎用性の高さを誇るSUVこそ、現代のトレンドだ。
※クラウン エステートの正確な発売時期、価格は未定。
問い合わせ先:トヨタ
TEL:0800-700-7700
https://toyota.jp
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ワゴンが復活して話題沸騰!“いつかはクラウン”でキャンプに行こう
【軽自動車・コンパクトカー】のおすすめハイブリッド4WD
スズキ|ハスラー
¥1,164,000~1,628,000
歴代のスズキSUVのデザインを取り入れたハスラーは、それゆえ時代を超えた普遍性のあるRVといえる。この第二世代はリアゲート部分を垂直にするなど、より実用性を重視した設計に。4WD車には雪道走行モードが新設定されたほか、安全装備も最新のものにアップデートされている。
【ハイブリッドXターボ 4WD】
●ボディーサイズ:全長3,395×全幅1,475×全高1,680mm
●車両重量:880kg
●最低地上高:180mm
●最小回転半径:4.6m
●WLTC燃料消費率:20.8km/L
問い合わせ先:スズキ
TEL:0120-402-253
https://www.suzuki.co.jp
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10年愛せる最新RV車徹底レビュー 本当に使えるRV COMPACT CAR7選
ホンダ|フィット e:HEV クロスター(4WD)
記者・櫻井(右)
ホンダの人気小型車『フィット』の新型は、とにかく心地いいと評判。その秘密をフィールドで探ってきました!
¥2,260,000
SUV気分が手軽に味わえる
「クロスター」は標準車よりちょっぴり背が高く、アンダーガードやルーフレール(オプション)も付く専用のスタイリング。キャンプ場内での移動もスムーズで、気分もアガる。
櫻井:前方と横のガラスの間を仕切るAピラーが付け根で二股に分かれているでしょ? こうすることで死角を減らしているんだ。
高瀬:交差点で曲がるとき、周囲の安全を確認しやすかったです!
櫻井:アウトドアでも林道や渓流に至るラフな細道で、はみ出した木の根っこや大きな石を見つけやすいよ。
高瀬:地面から車体までの高さが、標準モデルより少し高くなっているのも効いてますかね?
櫻井:うん。2WD車で2・5cm、今回テストした4WD車では5mm高いだけだから、あまり関係ないかなー。むしろボディーの低い部分やホイールアーチに樹脂製のガードが付いていることのほうが、フィールドでは役立つね。
高瀬:あくまでも、“SUV風”の作りなんですね。
櫻井:そう。だけどオプションでルーフレールが用意されていたり、シートが撥水仕様だったりと、ポイントは押さえているよ。
高瀬:前も後ろも座り心地が良かったです。
櫻井:小型車では室内空間を稼ぐためにシートを薄く、小さくすることがあるけど、新型『フィット』は快適性を重視した設計。だからみんなでキャンプに行くときも、気持ち良く過ごせる。
高瀬:インテリアも洒落ていて、小物を置く場所にも配慮が。この居心地の良さは、機能一辺倒で無骨なRVに乗ってきたアウトドアズマンには新鮮でしょうね。ただ、装備が充実したハイブリッド4WD車とはいえ、小型車で220万円か……。
櫻井:モーター主体で静かに力強く加速する乗り味を体感したら、割高な印象は受けないけどね。「安いから小型車を買う」ではなく、「小さくても快適なクルマを買う」という感覚だ。
高瀬:なるほど。ミニマムでも我慢しなくてすむという考え方は、クルマ選びの新しい指針になりそうですね。
【ボディー寸法】
●全長:4,090mm
●全幅:1,725mm
●全高:1,570mm(ルーフレール含む)
●最低地上高:155mm
●最小回転半径:5.0m
●乗車定員:5名
【エンジン・燃料】
●形式:直列4気筒DOHC
●排気量:1,496cc
●最高出力:72kW(98PS)/5,600~6,400rpm
●最大トルク:127N・m/4,500~5,000rpm
●モーター最高出力:80kW(109PS)/3,500~8,000rpm
●モーター最大トルク:253 N・m/0~3,000rpm
●燃料タンク容量:40L
●燃料種類:無鉛レギュラーガソリン
●燃費(WLTCモード):24.0km/L
問い合わせ先:ホンダ
TEL:0120-112010
https://www.honda.co.jp