たぶん史上最小最軽量の自由雲台
かつて精密機器作りは日本のお家芸だったけれども、最近は台湾の半導体、アメリカのiPhone、イギリス発祥のダイソン(掃除機)やブロンプトン(折りたたみ小径自転車)というふうに外国の後塵を拝していて、なんとも釈然としない気持ちになります。
でも最近見つけた極小自由雲台が日本製というので、嬉しくなりました(ちょっと大袈裟ですが)。スマートフォンやコンデジで写真や動画を撮るなら、これぐらいウルトラライトでないとバランスが取れません。
このPROTOTYPE OPTIONというブランドは、今ある物に+オプションという発想だそうで、まだ製品があまりありませんがちょっと気になります。
航空機用の軽合金を使用した小さな雲台「ウルトラライト・ウルトラコンパクト・ボールヘッド」は造りが精緻。これで3㎏に耐えるというのも納得。面白いのはガスカートリッジ缶に取り付けるアタッチメントが付属していて、アウトドア好きはキャンプで三脚代わりになります(延長用ポールもあります)。
またこのガス缶をスマホスタンドにすると実に安定して具合がいいです。幅32.3㎜×高さ42.4㎜。重さ32g(内アタッチメント9g)、2,640円。カメラ用の小さなSLICKの自由雲台と比べても小ささがわかります。
問い合わせ先:PROTOTYPE OPTION https://prototypeoption.com
中村 滋
1944年生まれ。『BE-PAL』『DIME』『サライ』の創刊編集長。現在は「Cool Senior Magazine」を編集。www.csmagazine.jp/
(BE-PAL 2024年6月号より)