4つのトランスフォーメーションボックスとテーブルを組み合わせてレイアウトが変更できる「クオッカ」を筆頭に、6つのトランスフォーメーションパレットとサイドベンチで構成される「クオッカ ワナビー」に続き、第3となるモデル「クオッカ ジャパンディ」が誕生しました。
RVの達人・伴 隆之のキャンピングカーレビュー
シリーズ第3弾はソロ車中泊仕様
ベース車は全車共通で、ダイハツのハイゼットトラックなかでも大変珍しいパネルバンがベース。 配送や配達などで使用されるパネルバンを架装し、驚きのキャンピングカーに仕立てられています。製造は静岡県にある三島ダイハツで、新車ディーラーでありながらキャンピングカーの製造・販売も行っています。さらに、3月15日には静岡県・裾野市に広大なショールーム兼、RVパークである「CAMPINGCAR GARDEN(キャンピングカーガーデン)」をオープン。車両を実際に見たり触れたり、ユーザーなら宿泊もできる、人気のスポットとなっています。
それではクオッカ ジャパンディを細かく見ていきましょう。
素材を厳選して使う人に配慮した優しい作り
クオッカ ジャパンディのコンセプトは「ひとり旅仕様」。兄弟モデル同様にインテリアには地元「富士ひのき」を使用。これに加えて、壁と天井にはドイツの塗装用下地壁紙「ルナファーザ」を新たに採用。ルナファーザは紙と木が原料になっており、これにより通気性や透湿性がアップ。さらに結露によるカビの発生も抑制するという効果が得られるようになりました。
またルナファーザを使った下地へホタテの貝殻が原料の漆喰塗装を施工し、シックハウス症候群を予防してくれるという、使う人の健康を考えた「人に優しい作り」が魅力となっています。
北欧風と和風をミックスしたインテリア
室内は1人仕様ということもあり、右側に棚兼ベッドを配置。標準装備となるベッドマットには定番のウレタンではなく、反発力と通気性に優れたファイバーマットを新採用。一見するとマットの薄さが気になりますが、実際に横になってみると反発力がしっかりとあって寝心地も快適でした。おまけにこのファイバーマットは手入れがしやすく、耐久性があるのも特徴となっています。
基本的には1人仕様ですがフロア部分でも1人就寝できるので、段違いの高さで2人が就寝することも可能です。
ほかの標準装備としてはスライド可動式のLED照明が4個あるほか、100Ahのサブバッテリーに走行充電器など電装システムも装備しており、納車後すぐに車中泊が楽しめる仕様になっています。
さらに豊富なオプションも用意しており、暑い夏でも涼しい車載用DC12Vクーラーに冬場の必需品であるFFヒーターといった快適装備、さらには200Ahリチウムイオンサブバッテリーや家電を使い人向けに1500Wインバーターといった電装システムなど、旅のスタイルに合わせて拡張できるようになっています。
ひとり旅やペットとの旅で、居心地よく健康にも配慮した1台。気になる価格は264万円〜。