釣った魚を美味しく食べるために、鮮度を保って保存・持ち帰る3つの方法
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    2024.06.06

    釣った魚を美味しく食べるために、鮮度を保って保存・持ち帰る3つの方法

    釣った魚を美味しく食べるために、鮮度を保って保存・持ち帰る3つの方法
    釣りの楽しみのひとつは、釣った魚を美味しく頂くことにあります。

    つまり、大切になってくるのは釣ってから帰るまでの間、釣れた魚をどうキープしておくのか、ということ。

    そこで今回は、釣れた魚の鮮度を保ったまま持ち帰るための方法を解説します。鮮度を保つために必要な「ブロック氷」や「塩氷」を自宅で簡単に作る手順も紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

    定番のキープ方法、クーラーボックス

    筆者私物のクーラーボックス

    筆者私物。

    釣った魚をキープする、といえばまず思い浮かぶのが、クーラーボックスに入れてしまうという方法です。

    クーラーボックスに入れた時点から魚が冷え始めるため、鮮度を保ってくれます。さらに、記事の後半でも紹介する「塩氷」を作っておけば、急激な水温差で魚を締める、氷締めも行なえます。

    釣りのポイントまでクーラーボックスの持ち運びが難しくなければ、間違いのないキープ方法であるといえるでしょう。

    注意点は、クーラーボックスに入らないサイズの魚が釣れてしまった場合は利用できないということです。その場合は、鮮度が落ちないようにすぐに釣りをやめてビニール袋に入れて持ち帰るか、リリースしなければなりません。

    スカリを使用したキープ方法

    水中に投入したスカリ

    魚をスカリに入れる際は、スカリを一旦回収しなければなりません。

    駐車場所から釣りのポイントまで距離があったり、足場が悪くてクーラーボックスを置けないポイントで釣りをしたりする場合、筆者は「スカリ」を使用しています。

    スカリとは、網やメッシュでできた入れ物で、釣った魚を水に浸けて活かしておける道具です。

    釣った魚をスカリに入れ、スカリに付属したロープを周辺の構造物やライフジャケットのカラビナ等に固定。そして、スカリごと水中に投げ入れて魚の鮮度を保ちます。

    スカリは折りたたむことでコンパクトにもできますし、氷も入れておく必要もなく軽量なので持ち運びが楽々です。ただし、スカリは魚を活かしておく道具なので、魚を持ち帰る場合はクーラーボックスなどの入れ物を用意しておく必要があります。

    投入口の様子

    40cm程度の魚ならファスナーを開けることなく投入口から入れられます。

    ちなみに、筆者が使用しているスカリはアピア社のパカスカというアイテムで、蓋のファスナーを開けることなく魚を投入できる優れものです。

    底部の袋構造

    底部以外は常に水が循環するようになっています。

    アピア社のパカスカは、底部が浅めの袋になっていて水を溜められるので、数十メートル程度のポイント移動や、クーラーボックスまでの移動などでも、魚にダメージを与えにくくなっておりありがたいです。

    また、スカリを使う利点としては、クーラーボックスのように、キープと同時に魚を締めないことです。そのため、食べきれないほど釣れてしまった場合や、釣果が小さなアジ1匹だけだったから持ち帰って食べるほどでもない……といった場合に、魚を最後にリリースする判断を下すことができます。

    ストリンガーを使用したキープ方法

    筆者私物のストリンガー

    筆者私物。

    ストリンガーとは、数メートルのロープに複数のフックが取り付けられたアイテムで、フックを魚の下顎の硬い部分にひっかけて使用します。

    魚の顎にフックを掛けた状態

    下あごが強い構造の魚であれば、あらゆるサイズの魚に対応可能です。

    スカリ同様にロープをどこかに固定し、水中にフックをつけた魚を投入することで活かしておくことができます。

    スカリよりも大きな魚をキープしておくことができます。

    しかし、注意点は魚によってはフックをかけられない場合があることです。

    また、スカリと同様に魚を活かしておくためのアイテムなので、魚を持ち帰る場合はクーラーボックスなどの入れ物を用意しておく必要があります。

    ネオプレン製のベルトで束ねたストリンガー

    筆者はネオプレン製のベルトでコンパクトに束ねています。

    収納時は非常にコンパクトになるため、どこにでも持ち込むことができるのもメリットです。

    自宅で保冷用のブロック氷や塩氷を作る方法

    さて、最も定番であるクーラーボックスでの魚のキープ方法ですが、その場合は大量の氷を用意する必要があります。

    市販されているブロック氷を使用するのが一般的ですが、釣りに行くたびにお店に買いに行かなければならず手間がかかります。

    そこで、自宅で簡単にブロック氷を作る方法と、釣った魚を瞬時に締める塩氷の作り方を紹介します。

    ブロック氷を作る方法

    タッパーで作った氷

    薄型のタッパーで作ると、できた氷を割りやすいためおすすめです。

    まずはブロック氷ですが、これを作るのは実は簡単で、タッパーに水を入れて凍らせるだけでOKです。

    氷をタッパーから取り出しづらいときは、タッパーを逆さにして地面などに軽く叩きつければ簡単に取り出すことができます。

    塩氷の作り方

    氷に真水を入れただけの氷水は保冷には十分ですが、水温差で魚を締める「氷締め」をするにはまだ温度が高いと筆者は考えます。

    そこでもっと温度を低くするために塩を入れて塩氷を作ります。

    本来、水は0度Cを下回ることはありませんが、塩水にすることで水の氷点(凍る温度)が下がり、0度Cを下回るようになります。

    ほとんどの魚は急激な水温差に耐えられませんので、非常に冷えた水に魚が浸かることで、一瞬で締めることができます。これが「氷締め」です。

    塩氷の作り方も簡単です。

    まず、ブロック氷を、丁度良い大きさ(5cm四方くらい)になるまでハンマーで割ります。

    ハンマーで氷を割る工程

    このようにクーラーボックス内で割ると氷が無駄になりませんが、注意が必要です。

    クーラーボックスの中で割る場合、真空パネルを使用しているクーラーボックスは真空パネルを傷めて保冷力を損なってしまうことがありますので注意が必要です。

    氷水に塩を投入しています

    水1リットルに対し塩350gほどの割合が最も冷えるとされています。

    その中に塩を入れれば、塩氷の完成です。

    ちなみに海水を汲むことができれば、氷だけ持参し海水を入れるだけで塩氷にすることもできます。

    魚を美味しく持ち帰ろう!

    釣った魚を美味しく頂く、というのは釣り人の特権です。

    塩氷などを活用して釣った魚を自宅に持ち帰るまで鮮度を保ち、魚を美味しく頂きましょう。

    また、魚を適切に活かしてキープしておくことで、たくさん釣れる状況を楽しんだ上で、必要な分だけ魚を持ち帰ることもできます。

    魚を持ち帰りすぎない、というのは資源保護に繋がり、末永く釣りを楽しめることと筆者は考えます。

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    私が書きました!
    釣りの探究者
    志田 こうたろう
    30代、2児の子育て中の釣り大好きパパ。 幼少から釣りに触れていたものの、”趣味としての釣り”をするようになってからは10年を越えたところ。 子どもたちの成長と共に少なくなる一方の釣行を、可能な限り有意義なものにしようと奮闘中。 シーバス、ライトソルト、渓流・本流トラウトなどのルアーフィッシングを楽しみ、夏は特に好きな鮎の友釣りで川に入り浸る。
    Youtubeチャンネルあります。

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