ウルトラライトギアの魅力
ウルトラライトギアとは、軽量かつコンパクトでありながら、ハイレベルな機能を有したギアのことを指します。ウルトラライトギアを持つことで、どのようなメリットが得られるのでしょうか?
身軽に動ける
一般的にウルトラライトとは、ハイキングにおいて、重量(ベースウェイト)が4.5kg以下になる装備のことをいいます。重量には、水・食べ物・燃料などの消耗品は含まれません。
ウルトラライトはその名の通り、非常に軽量であることが最大の特徴です。身軽に動くことが可能で、アウトドアアクティビティにおいて高いパフォーマンスを発揮できます。
長距離を移動する際も体力の消耗が少なく、さらに軽量化することで登山にも対応できるのが大きな魅力です。バイクや自転車で行くキャンプツーリングにも、最適なスタイルだといえるでしょう。
災害時にも活躍
ウルトラライトギアは、災害時にも役立ちます。アウトドアギアは、屋外で衣食住を確保するための道具なので、テント・寝袋・コンロなどさまざまなアイテムがあります。
これらのギアをまとめて自宅に保管しておけば、いざというときには、そのまま防災セットとしても利用できるのが魅力です。
災害時は必要最低限の荷物のみを持ち出し、いかにすばやく避難できるかが極めて重要とされています。超軽量なウルトラライトギアであれば、緊急時にも迅速に対応できるでしょう。
休憩に使うウルトラライトギア3選
アウトドアアクティビティでは、休憩時にも快適さを求めたいものです。軽量でしっかり体を休められる、おすすめのウルトラライトギアを3点ピックアップして紹介します。
ファイントラック「ツェルト1」
登山家の意見を取り入れた、プロ仕様のクオリティーを備えた約230gのツェルトです。ビバークを想定して作られていて、岩場のような狭い場所でも使えます。
テントとは使い勝手がやや異なりますが、慣れればすばやく設営・撤収できるようになります。あらゆる場面で使いこなせるレベルになると、登山者としても自信がつくでしょう。
各辺には強度の高いテープが配備されており、耐久性にも抜かりはありません。十分な強度を生かして、ケガ人が出たときには救助用シートに応用できます。
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- 商品名:ファイントラック「ツェルト1」
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イスカ「エアプラス 450」
約-6℃まで対応可能な、春・夏・秋の3シーズンで使える寝袋です。グースダウンを約450g使用することで、保温性を高めています。
首周りにはショルダーウォーマーがあり、温まった空気を逃がしません。無理なくフィットする構造のフットボックスは、たっぷりのダウンで冷えやすい足元を守ってくれます。
それほど気温が下がらない地域であれば、真冬の高地・高山以外はこの寝袋一つで対応できるでしょう。頼りがいのある寝袋ながら、重量は約840gで、キャンプの荷物を軽量化する際の大きなポイントになります。
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- 商品名:イスカ「エアプラス 450」
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イスカ
エアプラス 450
平均重量 840g 羽毛量 450g(90/10 800フィルパワ-) 最大長 78(肩幅)×213(全長)cm 収納サイズ φ16×32cm
シートゥーサミット「ウルトラライト インサレーティッドマット」
快適な寝心地と、コンパクトさを両立したエアーマットです。熱抵抗を表すR値は3.1となっており、地面からの冷気を通さない適度な断熱力があります。
寝心地のよさの秘密は、表面にあるキルティングに似た網目状の縫い目です。それぞれが小さな気室になって体圧を分散させ、疲れた体をふんわりと包み込んでくれます。
レギュラーサイズは約183×55cmで、重量は約480gです。軽い分、設営や撤収も簡単で、アウトドアでの休憩をより快適にサポートしてくれるでしょう。
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- 商品名:シートゥーサミット「ウルトラライト インサレーティッドマット」
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シートゥーサミット
ウルトラライト インサレーティッドマット
外寸 レギュラーサイズ:183×55cm 重量レギュラー:480g 収納サイズ レギュラー:径10×23cm
調理に使うウルトラライトギア3選
荷物を軽量化するのならば、軽く持ち運びやすい調理ギアが欠かせません。ソロ調理を楽しめる、3点の優れたウルトラライトギアを紹介します。
スノーピーク「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」
約56gという驚異的な軽さを誇るガスストーブです。最軽量クラスながら、最高出力は約2,800kcal/hと高性能で、短時間で手早く調理できます。
クッカーをしっかり支える3枚の五徳は、安定感抜群なだけでなく、折りたたみ収納可能な点が魅力です。風防の役割も持っており、風の強い日でも火が消えにくい設計になっています。
丈夫で扱いやすいため、小まめなメンテナンスが苦手な人でも使いやすいでしょう。アウトドアでの調理をもっと楽に、快適にするための必須アイテムといえます。
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- 商品名:スノーピーク「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」
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スノーピーク
ギガパワーマイクロマックスウルトラライト
サイズ:ゴトク径φ125/90×81mm(使用時)、67×34×80mm(収納時) 重量:56.0g 出力:2,800kcal
SOTO「ミニ焚き火台 テトラ」
たき火を楽しみたい人におすすめな、約122gの軽量なたき火台です。収納時は約8.8×8×0.4cmとコンパクトにまとまるため、バックパックに入れてもかさばりません。
ゆったりしたいときは小枝を使って火を起こし、パパっと食事を済ませたいときは固形燃料の風防にするなど、使い方は自由自在です。組み立ても簡単で、あらゆるシーンで重宝するでしょう。
火の大きさもコンパクトなので、通常サイズのたき火に比べればリスクも大きくありません。子どもに火の扱いを教えるときにも、役立つアイテムです。
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- 商品名:SOTO「ミニ焚き火台 テトラ」
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エバニュー「Ti U.L. Pot 600」
ウルトラライトという視点で選べば、クッカーは軽量なチタン製がおすすめです。こちらは純チタン製のクッカーで、約95gと軽いため、持ち上げてもほとんど重量を感じません。
チタンは熱伝導率に優れているため、すばやく温まります。水を沸かす時間を短縮できるので、燃料の節約にもなるでしょう。
サイズは約12.4×5.2cmになっており、ステンレスやアルミに比べると焼きムラができやすいものの、金属臭がないのでスープやコーヒーをおいしく味わえます。
- 商品名:エバニュー「Ti U.L. Pot 600」
- 公式オンラインストア:商品はこちら
移動時のウルトラライトギア3選
移動時のギアも見直して、ウルトラライトを徹底しましょう。長時間の歩行や急な天候の変化にも対応できる、優秀な軽量ギアを紹介します。
モンベル「バーサライトパック 40」
総重量を絞ろうとすると、中に入れる道具に注目しがちですが、荷物を入れるバックパック自体の重量も忘れてはいけません。
モンベルの『バーサライトパック 40』は、約480gとかなり軽量なバックパックです。軽さだけでなく耐久性にも優れており、ちょっとやそっとでは破れません。
約40Lの容量があり、夜を越すための装備も収納できます。パッドがあるため背負い心地がよく、登山・キャンプ・ハイキングなど、さまざまなアクティビティで活躍するでしょう。
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- 商品名:モンベル「バーサライトパック 40」
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ペツル「イーライト」
アウトドアでは、できるだけ両手を空けておく方が便利です。夜間や朝夕の薄暗闇で行動するためには、ヘッドライトが必需品といえるでしょう。
ペツルの『イーライト』は約26gで、装着していても重さをほとんど感じません。耐久性が高いので、災害時の緊急ライトとしても備えておきたいアイテムです。
明るさは最大約40ルーメンで、一般的なスマホのライトと同じくらいの範囲をカバーできます。夜間に足元を確認するには、ちょうどよいスペックです。
- 商品名:ペツル「イーライト」
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ミレー「ティフォン50000ストレッチ ジャケット」
服は総重量に含まないものの、身に付けるものは軽いに越したことはありません。ミレーの『ティフォン50000ストレッチ ジャケット』は、約304gの軽量なレインジャケットです。
ストレッチ性のある素材で作られているので、手足の動きを妨げません。トレッキングやハイキングでも、ストレスなく過ごせるでしょう。
耐水圧・透湿性にも優れており、激しい雨に打たれても水が染み込むことなく、内部をサラっとした状態にキープしてくれます。同シリーズの防水ストレッチパンツとセットで使用すれば、天候を気にせず活動できるでしょう。
- 商品名:ミレー「ティフォン50000ストレッチ ジャケット」
- 公式オンラインストア:商品はこちら
まとめ
超軽量なウルトラライトは、登山やハイキングはもちろんのこと、キャンプにもおすすめなアウトドアスタイルです。
近年ソロキャンプが流行したこともあり、軽量さを売りにしたギアが注目を集めています。軽くて持ち出しやすいという特徴から、ウルトラライトなギアは防災グッズとしても優秀で、通勤バッグに入れてふだん使いするのにも便利です。
ウルトラライトギアは軽量でありながら、高いパフォーマンスを発揮します。日々の暮らしから週末の遊びまで、強力なパートナーとして、これからのアウトドアライフに取り入れてみてはいかがでしょうか。