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ルーフテントとは?
ルーフテントとは、車の屋根に取り付けられるテントのこと。ルーフテントの魅力と注意点を解説しよう。
ルーフテントの魅力と注意点
設置・撤収が簡単!ルーフテントの魅力
ルーフテントのメリットは、設営や撤収が簡単で、キャンピングカーを購入するよりも安価に車中泊を楽しめること。車中泊用の車を購入する場合は、100万円以上することもあるが、ルーフテントなら数十万円の費用に抑えられる。
車に付けっぱなしにできるため、持ち運ぶ必要もない点も便利。軽自動車にも取り付けられるタイプがあり、車種に制限されず、複数人での車中泊が可能なのも魅力だ。
四方がメッシュになっているテントも多く、車内と違い通気性が確保しやすいので、夏でも快適なのも特徴の一つといえる。まるで秘密基地のようなルーフテントがあれば、童心に戻った気分を味わえるだろう。
車高とルーフレールの耐荷重に注意
ルーフテントを取り付けると、車高が高くなるため、今まで使っていた駐車場を引き続き使えるかを確認する必要がある。
車にルーフレールがない場合、取り付けができないケースがほとんど。ルーフレールを別途追加する場合は、安くても2万円程度かかる。また、キャンピングカーよりもリーズナブルとはいえど、20万円以上するケースがほとんど。値段だけを見るなら、普通のテントの方が断然安いといえる。
なお、ルーフレールには耐荷重が設定されている。耐荷重をオーバーすると、レールが折れて事故につながるリスクがあるため、ルーフレールが『テントの重量+乗る人の体重』に耐えられるかも要チェックだ。
▼参考記事
今話題のルーフテントとは?選び方やおすすめの商品を8個紹介
軽自動車もOK!フランス発「Hussarde」シリーズ
「NaitUp」Hussardeシリーズの特徴
「NaitUp」は、フランス発のルーフトップテントブランド。最初のモデルは2007年に誕生、2010年にブランドが「NaitUp」と名付けられた。「Hussarde(ユサールド)」とはフランス語で軽騎兵士を意味している。その素早い行動とシンプルで無駄のなさを、NaitUpの開閉システムを重ね合わせて名付けたという。
コンパクトでありながら、展開すると広々
閉じた状態は28cmとコンパクトでありながら、展開すると広々とした寝床スペースが確保可能。しかも約30秒で設置できる。すぐに休憩でき、すぐに片付けられる点が魅力。
あらゆる車両に取り付け可能
軽自動車や軽トラック、SUV、4×4、バンなど、適切なベースキャリアを装備したあらゆる車両に取り付けられる。
通気性を重視し結露をふせぐ
独自の通気システムによりケースの空気を外に逃して循環するため、結露をふせぐことが可能。夏の暑い時期はもちろん、雨や雪が多い時期などあらゆる季節におすすめ。
エコ設計で環境にやさしい
リサイクル素材を取り入れ、再びリサイクルすることが可能。ケースのABS樹脂は有害な粒子を放出しない。構造のアルミニウムは透湿性、防水性、腐食性のない素材となっている。
南フランスの工房にて手作業で製造
すべてのテントはフランス・オクシタニー地域圏のガール県で、アウトドアに情熱を持った技術者が一つひとつ丁寧に手作業で組み立てている。綿、プラスチック及び金属等の材料もフランスのパートナー企業と協力しているなど、地元生産を大切にしている。
NaitUp(ナイトアップ)
Hussarde Duo(ユサード デュオ)
大人2人用タイプ。
●内装:高さ150cm、幅120cm、長さ210cm(最大値)
●就寝エリア:120cm×210cm
●最大許容重量:250kg
●総重量:55kg(マットレスを除く)
5年間のメーカー保証付き
NaitUp(ナイトアップ)
Hussarde TRIUP(ユサード トリアップ)
大人2人&子ども1人用タイプ。
●内装:高さ145cm、幅150cm、長さ220cm(最大値)
●就寝エリア:140cm×220cm
●最大許容重量:250kg
●総重量:63kg(マットレスを除く)
5年間のメーカー保証付き
NaitUp(ナイトアップ)
Hussarde FAMILY(ユサード ファミリー)
大人3人 or 大人2人&子ども3人用タイプ。
内装:高さ145cm、幅220cm、長さ210cm(最大値)
就寝エリア:210cm×220cm
最大許容重量:250kg
総重量:75kg(マットレスを除く)
5年間のメーカー保証付き
▼参考記事
車の上に広々とした寝床スペースが!フランス発のルーフトップテント「NaitUp」が日本初上陸
3WAYで楽しめるルーフラックテント「TiNY HydEouT」
FULLFUNZ
TiNY HydEouT
普段はルーフラックとして使用でき、タウンユースもしやすい3WAYルーフラックテント。ルーフテント、サイドオーニング、ラダーを格納し、従来の「運ぶだけ」のルーフキャリアから「遊ぶため」の機能が備わり、車中泊、キャンプがより気軽に楽しめるようになった優れもの。
●ラックサイズ:長さ196cm×幅120cm×高さ13.5cm(収納時)
●本体重量:33kg
●素材:アルミニウム(テント生地)300D PUコーティング ポリエステル オックスフォード
●耐水圧:2,000mm
●付属品:専用クロスバー、専用ロールマット、ショートラダー
●オプション:ロングラダー、サイドウォール
●取り付け可能車種:ルーフレール付き車、ダイレクトルーフレール付き車、エクストレイルT30・T31(専用ステー)、レインガータータイプ(雨どい)
初心者でも簡単に設定できるルーフテント
ワンタッチで設営可能なダンパー方式のルーフテント。ラダー付きなので、屋根の上での作業もスムーズにできる。設営も撤収も簡単なので、女性でも扱えるところがポイント。初心者でも安心して楽しめるはずだ。
国内初!サイドオーニングがラック内に収納
ルーフラック側面にサイドオーニングを内蔵。引っ張り出して脚を立てるだけのワンタッチスタイルで、シンプルなデザインでいつでもどこでも展開できるのがポイントだ。
収納時はルーフラックとして使用できる
収納するとシンプルなルーフラックになり、荷物を載せることも可能。軽量で耐久性のあるアルミキャリアをベースにしているから扱いやすく、タウンユースしやすいのがうれしい。
▼参考記事
ルーフラックがテントに変身!? 斬新すぎる「TiNY HydEouT」で車中泊をもっと楽しく
星空観察もできる!コンパクトな2人用「フリンダース ルーフトップテント」
ARB 4×4 Accessories
フリンダース ルーフトップテント
2人用のコンパクトなルーフテント。窓にネットを装備しており、天窓から星空観察も可能。15分もあれば快適空間が完成する。
カバーを開けハシゴを使ってテントを広げるだけ。収納もバンジーコードシステムで簡単にたためる。
入り口にシューズ入れも付属。厚み50mmのマットを装備し、快適な寝心地。USB充電ポートを搭載。
▼参考記事
ルーフテント付きのハイラックスで女性ふたりのキャンプツーリング!
使い勝手◎幅広いシーンで楽しめる「スカイライズ ルーフトップテント」
自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て、泥の中でレースするシクロクロスへ参戦。ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。https://www.instagram.com/vhlg/
YAKIMA(ヤキマ)
スカイライズ ルーフトップテント
身近な値段帯と使い勝手が魅力のルーフテント。設置も簡単で、地面で組み上げたら、大人ふたりで持ち上げて天井に載せるだけ。入口を含め全5か所の窓には、それぞれ密閉できるカバーと網戸が備わっている。(※リンク先はSサイズ)
●収納時サイズ:(Sサイズ)121.9 x 106.6 x 41.9cm、(Mサイズ)215.9 x 121.9 x 41.9cm
パッと広げて簡単に設置できるYAKIMAのルーフトップテント
YAKIMA「スカイライズ ルーフトップテント」は、完全あと付けタイプのテントで、キャリアなどを取り付けるルーフレールがある車なら簡単に設置ができる。
設置は簡単で、公式のYouTubeチャンネルでも設営方法が詳しく閲覧できる。地面で組み上げたら、大人ふたりで持ち上げて天井に載せるだけ。私の場合、組み立て60分、設置15分ほどでセットアップできた。
天井に載せてしまえば、あとは簡単、展開するには黒いカバーを取り外してハシゴを伸ばして引っ張るだけ。慣れてしまえば3分くらいでセットできる。
例えば夜中に目的地に着いて展開させるとしても、簡単なライト一個あれば問題ない程度。テント内は、大人2人がゆったり寝られるサイズ感で、ちょっとした酒盛りをしたり、のんびり着替えたりすることも十分できる。
入口を含めて窓は全部で5か所。四方と屋根、それぞれテントと同素材の密閉できるカバーと網戸が備わっている。ともにジッパーで開閉が可能で、開いたカバーはクルッと巻いて仕舞えるようバンドが備わっている。
また、床のマットは6cmと分厚いものが最初から用意されており、寝心地はかなり良い。カバーを取って洗うこともできるので、大きめのタオルケットを敷いてしまえば少々汚れたままで使っても気にすることはない。
幅広いシーンに対応できる性能
購入してからというもの、真夏の灼熱、もしくは真冬の極寒など色々な環境で試してみたが、適応できる温度はとても幅広い。夏は窓を全開にして網戸で使用すれば28℃くらいまで、真冬は-1℃で寝泊まりをしたが、わりと快適に過ごせた。
真冬の場合は寝袋の能力に依存するので、それなりに良い寝袋を使えば耐えうる温度はぐんと下がるはずだ。冬も日が出ている日中ならば、窓や入口を締め切ることでかなり暖かく過ごせる。
とくに床が路面状況に依存しないという点は素晴らしく、路面がガレ場であっても、雨で濡れていても、宙に浮いた床はいつもフラットな状態を保ってくれる。また付属の防水カバー(レインフライ)も簡単に取り付けることができ、急な雨にも対応できる。
▼参考記事
オートキャンプをもっと楽しく!簡単に設営できるYAKIMAのルーフトップテント
セット簡単!快適なフロア&マットレス「スカイキャンプ2.0」
▼参考記事
全国主要アウトドアショップが 選ぶ!いちおしアウトドアギアとキャンプ道具17選
軽量で頑丈!ニュージーランド発の「ホークネストルーフトップテント」
本誌通販担当を務め、アウトドアイベントやテレビ、ラジオなど多方面で活躍。三浦市・三崎にてカフェ「雀家」を営み、著書に『焚き火料理の本』(山と渓谷社)など。
「いま積んでいるルーフトップテントもスペシャルアドバイザーを務めていて、テストも兼ねて3か月前にセッティングしたばかり。イベントなどで現地に前泊するときに使ってます。ベースキャンプを作るMTBや釣り旅にも重宝してますよ」(小雀さん)