このたびイタリアから日本に上陸した消火器具「ファイヤーショーカスティック」がそれだ。軽量のスティック型だから、家だけではなく、あらゆるアウトドアシーンの万が一にも備えることができる。その驚きの実力を早速見てみよう。
わずか365gで最大100秒も噴射できる(FSS100の場合)のが最大の特徴!
まずは、こちらの動画を見てほしい。アウトドアではバーナーなどで使用する灯油と、ランタンやストーブに使われることの多いホワイトガソリンの消火実験の様子だ。
ファイヤーショーカスティックとは?
この動画で持っている赤いスティック状のものが「ファイヤー ショーカスティック」だ。2015年にイタリアで販売開始され、その後世界38カ国で普及している消火器で、今年日本にも上陸、すでに自動車業界や博物館、飲食店、物流業界など、火災の危機管理を特に必要とする業界で続々と導入されている。
実はこのファイヤーショーカスティック、一般的な粉末剤や液剤を噴射して消火する消火器とは違い、不活性ガスと呼ばれる無害無臭の水蒸気を含んだガスを噴射して消火することができる。
そのため、一度噴射してしまうと粉末や液剤などの噴射物が飛散して、対象物以外の周囲のモノへのダメージが大きくなる従来の消火器と違い、人体に無害な気体を噴射することで、残留物を残さず二次被害を防ぐことができるのだそう。先ほどのような業界でいち早く導入が決定したというのも納得だ。
ここで、ファイヤーショーカスティックの主な特徴をまとめてご紹介しよう。
不活性ガスの力で消火するため、現場を汚さない
一般的な消火器は噴射物が残ってしまうのに比べ、不活性ガスを噴射して、生成されるのは人体・環境に無害な「微細なカリウム粒子」「窒素」「水蒸気」など。そのため、安全性が高く、周囲に影響を与えずに消火することが可能。消火剤の残留物による後処理は不要だ。
軽量かつスリム形状で、誰でもどんなシーンでも使いやすい
一般的な消火器は5kg前後の重さがあるのに比べ、FSS100(写真上)は365g、FSS 50(写真下)は215gと驚きの軽さ。そのため、女性や高齢者でも片手で使用できる。また、場所も取らないスティック型のため、設置もラクにできるし、クルマへの積載やキャンプ場などアウトドアシーンにも携帯することができる。
噴射時間もFSS50は50秒、FSS100は100秒と長時間!
一般的な粉末消火器の噴射時間は約15秒だが、こちらのスティックは長時間の噴射が可能なため、再燃リスクを低減・防止することができ、消火の確実性を高めてくれる。また一度噴射したら手を離しても噴射し続けるので、FSSを火元付近に置いて離れることで初期消火と避難の両立も可能だ。
使用期限は15年と長い
消火器のような経年圧力低下の心配がなく可動部分も無いので長く持つ。一般的な住宅用消火器の設計標準使用期限は約5年だが、こちらは15年はそのまま保管・携帯できる。
電気火災やガス火災もカバーできる
噴射する気体(不活性ガス)が非導電性なので、通電状態の電子機器やバッテリーへの消火にも使える。一般的な粉末消火器が対応できないガス火災(都市ガス、プロパンガス)にも対応。
家だけでなく、キャンプを初めとしたアウトドアシーンでの万が一にも備えられる
以上の特徴により、ファイヤー ショーカ スティックはさまざまなシーンで被害を最小限に抑えることができる消火器具となっている。
万が一のとき、サッと取り出せてすぐ使える、次世代型の消火器具、ぜひ防災グッズのひとつとして備えてみてはいかがだろう。
ファイヤーショーカスティック仕様
FSS100SEC.
価格:¥19,800(税込) サイズ:直径40×330(mm) 重量:365g 噴射時間:100秒
FSS50SEC.
価格:¥17,600(税込) サイズ:直径40×270(mm) 重量:215g 噴射時間:50秒
発売元:株式会社TCL 問い合わせ番号0120-964-007(フリーダイヤル)
製品のWebサイトはこちら。https://shoka-stick.jp/