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なぜスノーピークは『フィールドトレーラー』をつくったのか?
キャンピングカー、バンライフ、車中泊……。オーソドックスなオートキャンプ以外にもキャンプスタイルの多様化が進む中、今までにないキャンプ体験を実現する画期的な〝道具〟が登場した。
けん引免許不要で、普通車(車両重量1460㎏以上が目安)でけん引できるカーゴトレーナーの屋根に、ルーフトップテントをドッキングさせた『スノーピーク/フィールドトレーラー』だ。
「スノーピークは海外進出を本格化しており、日本のキャンプスタイルの良さを海外に向けて発信しています。一方で、あらためて気付かされる海外のキャンプカルチャーの良さもあり、その楽しさを日本で広めたいと考えています」(開発を主導したスノーピーク・金子紘大さん)
「欧米では一般的な、クルマの屋根に載せたルーフトップテントを活用するキャンプスタイルもそのひとつ。ルーフトップテントはテントの設営・撤収が短時間で済むので、そのぶんフィールドでアクティビティーを楽しむ時間をたっぷり取ることができるというメリットがあるんです。
そんな「プラスアルファ」を楽しもうというキャンプスタイルをスノーピークらしく再構築した新モデルが、大型のカーゴトレーラーとルーフトップテントを組み合わせた『フィールドトレーラー』なんです」(金子さん)
普通免許でけん引可能!
自家用車に専用部品(ヒッチメンバー)を取り付けることで、けん引車として使用可能。車両重量1460㎏以上のクルマであれば、けん引可能だ。
『フィールドトレーラー』の設営方法
百聞は一見に如(し)かず。金子さんにルーフトップテントを設営してもらった。屋根の上のテントカバーをはずし、滑車付きロープを取り付けた柱を立ち上げ、そのロープを引くと……テントは折りたたんだ状態から扇が広がるように180度展開!
思わず拍手をしたくなるようなギミックだ。しかも、ペグダウンは4か所のみで、あっという間に設営が完了したのだった。
世界で唯一のファミリー向けルーフトップテント!
「欧米の一般的なルーフトップテントは大人2人用。クルマのルーフに載せることが前提だから、それ以上は難しいんです。対して『フィールドトレーラー』のルーフトップテントは大人4人でも余裕の広さで、〝世界最大級〟〝唯一のファミリー向け〟といえると思います」(金子さん)
「また、欧米製の多くは乾燥気候での使用が前提で、濡れたときのメンテナンスが考慮されていません。『フィールドトレーラー』のルーフトップテントはアウトフレーム構造なので、簡単に幕だけを取りはずすことができます。乾燥させやすく、かつはずしたまま保管できるんです」(金子さん)
ほかにも、3本のフレームのうち真ん中の1本だけをやや短くして耐風性を高めたり、カーゴトレーラー本体に装備したスタビライザーの高さの調整によってテントスペースの水平を保つことができたり、スノーピークならではのこだわりが満載だ。
スノーピーク 金子紘大さん
「永久保証」だから一生楽しめますよ!
「ヤッホー!」と叫びたくなるほど眺望バツグン!
では、使い心地・居心地はどうなのだろう? 梯子(はしご)を上ってルーフトップテントに入ってみると……眺望抜群でめちゃくちゃ気持ちいい! まるでツリーハウスでくつろいでいるかのような新感覚だ!
「じつは地上150㎝という高さにもこだわりがあります。テントの中にいる子供を見守れるよう、大人が立てば中を覗ける高さにしたんです」(金子さん)
安全性と気持ちよさが両立しているのである。その上、快適性も◎。入り口が大きくメッシュパネルも多用されているため、風の通りが非常に良い。張り出し部分の剛性も申し分なく、大人が歩いてもたわみや軋みがまったくないため、安心して地上150㎝のキャンプライフを楽しめる。
この張り出し部分は日差しや雨を防いでくれ、タープ代わりにもなる。カーゴトレーラーに積んできたチェアやテーブルをセットするだけで、快適なリビングスペースとして活用できるのだ。
カーゴトレーラーは長辺が238㎝もあり、収納力抜群。キャンプギア以外にも、自転車などアクティビティーのギアをたっぷり収めることができる。収納力の面でも、「フィールドでプラスアルファのアクティビティーを楽しむ」というキャンプスタイルを具現化しているのである。
スノーピーク
フィールドトレーラー(Field Trailer TR-001)
サイズ:172(最大)・128(最小)×238×99(h)cm
本体重量:530kg 最大積載量:200kg
車検:初回/登録日から2年、2回目以降/毎年
対応人数:4名
提供/スノーピーク https://www.snowpeak.co.jp/