今回は、高尾山から小仏城山・景信山までを縦走するコースをご紹介します。
高尾山から繋ぐ縦走登山とは
登山が初めての人から経験のある方まで沢山の人が訪れる高尾山ですが、その先には高尾山に勝るとも劣らない魅力的な山々があります。
山と山を尾根で繋いで歩く方法を「縦走登山」と呼びますが、高尾山から次の山へと歩いていくコースは、初めての縦走登山におすすめです。
縦走登山は次の山頂が見えることへの期待、麓とは異なる空気感、変わる植生など、ならではの楽しみがあります。
高尾山から小仏城山で登山者が減り、本格的なハイカーが歩くコースへと変わります。
小仏城山を過ぎればさらに人は絞られ、山登りらしい静かな縦走登山を味わえます。
下山して帰路につけば、高尾山登山だけでは体験できない心地よい疲労感と、疲れたはずなのにまた山に行きたくなってしまう静かな高揚感に浸れます。
筆者自身、登山を始めた当初はよく高尾山・小仏城山・景信山の縦走をしていました。あの頃の経験が今に繋がっている思い出深いコースであり、たまにふと歩きたくなり足を運んでいます。
コースの紹介と難易度
今回のコース
今回ご紹介するのは、高尾山口駅をスタートして稲荷山コースを登り、高尾山に登頂。
その後縦走路を歩いて小仏城山に到着し、次の景信山まで一旦標高を下げて小仏峠まで降り、登り返して景信山まで向かいます。
景信山に登頂後は小仏バス停まで降りてゴールとなります。
コースの難易度
コースは道迷いの心配が少ない明瞭な登山道が続いているため、地図や登山靴といった装備があり、かつ高尾山までの登山を経験されている方なら問題なく歩き通すことができます。
危険な場所はありませんが、急な階段や雨の後は滑りやすかったりと、転倒などで怪我の恐れがあるポイントが幾つかあるので、山に登り慣れていない方は慎重に降りると良いです。
登山の装備
レインウェア・登山靴・バックパック・地図・コンパス・ライトなどの登山の基本装備が必要です。
初心者向きの登山コースですが、雨が降れば平地とは異なる山の世界であり、行動開始が遅れれば日が落ちての下山も予想されます。
こうしたトラブルに対処するためにも、登山に必要な基本装備は揃えて歩きましょう。
高尾山・小仏城山・景信山縦走登山のコース詳細
高尾山口から高尾山
高尾山口をスタートします。朝早い時間でもハイカーが多く、人気の山であることを実感します。
駅から登山口まで5分程度と、こんなにアクセスが良好な山も多くはなく都心から程近いのも人気の所以です。
ケーブルカーの駅を過ぎると沢を渡る橋があります。
ここが稲荷山コース登山口です。
稲荷山コースは高尾山山頂を目指すコースの中で人工物が少なく樹林帯の中を歩く、登山道らしいコースに整備されています。
山頂まで確実に標高を上げていきます。
山頂手前の階段。ここを登れば山頂です。
山頂に到着です。
山頂からは富士山や関東で有名な山域、丹沢がよく見えます。
高尾山から小仏城山へ
小休止したら、賑やかな山頂を離れて小仏城山へ向かいます。
小仏城山までの間に眺望ポイントがあります。最初は休憩スポットとしてもおすすめのもみじ台。晴れた日は富士山がよく見えます。
下って登り返せば一丁平。ここからの景色も、都会から山深くまで来たと実感できます。
一丁平を過ぎてしばらくすると、小仏城山に到着です。
頂上には茶屋やトイレをはじめ、広々とした空間でのんびりできます。
疲労感が強い場合はここで引き返したり、千木良バス停方面・景信山まで向かわず小仏バス停に降りるといったコース選択も可能です。
小仏城山から景信山へ
小仏城山を過ぎて景信山へ。
一旦標高を下げて小仏峠まで向かいます。
小仏峠は人の往来があったであろう雰囲気を残しており、個人的に好きな場所です。
小仏峠から標高を上げていきます。
樹林帯の隙間から少しずつ眺望が見られるようになり、山頂が近づきます。
山頂に到着です。
景信山山頂にはテーブルやベンチがあり、山頂からの眺望と共に食事を楽しむのに最適です。
景信山から小仏バス停へ
縦走路を堪能したら、名残惜しいですが下山です。
下山路は樹林帯の中を下っていきます。
疲れていると転びやすいので慎重に。
登山道を終えて舗装路に出ます。
ここまで来れば怪我のリスクは下がるので、緊張の糸も緩みます。
小仏バス停は広く、汗をかいたウェアを着替えたり、トイレを済ませたりと帰路につく準備をするのに困りません。
バスに乗って高尾駅に到着。登山の思い出をたくさん詰め込んで帰宅します。
高尾山から小仏城山・景信山に登って縦走登山デビュー!
いかがでしたか。山登りの醍醐味で山頂を繋いで登る縦走登山は、登山を始めたら誰もが憧れる登山方法です。
高尾山から小仏城山・景信山を繋ぐ縦走路は低山縦走としておすすめのコース。体力に自身のある方、今回の縦走で自信がついた方はこの先の陣馬山まで縦走するコースもおすすめです。
登山の魅力が詰まった縦走登山を、人気の高尾山からぜひ始めてみてください。