足首が左右に動き、わずか1.6㎏のスノーシュー
雪原トレッキングだけでなく、和カンジキに代わって雪山登山でも広く使われるようになったスノーシュー。これまで登山やバックカントリーのハイクアップ用途ではMSRの「ライトニングアッセント」が圧倒的なシェアを誇っていたが、その牙城を切り崩すべく開発されたのがこれ。
名門アトラス社の「スピンドリフト22」である。
最大の特長は「スプリングローデッドサスペンション」と呼ばれる同社独自のシステム。クランポンとデッキの連結を金属シャフトではなく、ベルトにすることで足首が左右にも動き、斜面のトラバース時に足を垂直に踏み込めて歩きやすい。また可動範囲が小さいのでデッキがバタつかず、急峻な登りや狭い稜線でも取り回しやすいのだ。
独自のスプリングローデッドサスペンション。ベルトの張力と反発力を使うシステムで、左右にも足首が動かせて機動性が高い。
このサスペンションのメリットを踏襲しつつ、本作は全長を22インチ(約56㎝)としたことで、ペアで1.6㎏というクラス最軽量を達成した。