タープの中にテントを設置する準備を始めよう
タープの中にテントを設営するメリットは主に2つ。2ルームテントなどのリビングと比べて開放感が感じられる点と、レイアウトが自由自在にできる点です。
テント泊に慣れてきたら、ぜひ試していただきたいスタイルのひとつです。基本的な設営手順と、レイアウトアイデアをお伝えします。参考にしてくださいね!
基本的な設営の手順
ひとりで綺麗にタープを設営する手順と、一般的なドームテントの設営手順をお伝えします。設営には正方形のタープを使用しました。
タープの設置手順
1.タープを広げる
収納袋からタープを出して地面に広げましょう。区画サイトに設営する場合は、タープ本体が区画内に収まっていても、タープを固定するガイロープが区画外にはみ出してしまうことがあります。
タープの周囲に十分な空間をあけて広げましょう。
2.メインポールとガイロープを接続する
タープをひろげたら2本のメインポールを2か所のグロメットにそれぞれ差し込み、ガイロープをメインポールの先端に引っかけましょう。ポールの脚の部分はタープ生地の外を向くように寝かせておきましょう。
ガイロープはメインポールを中心として、左右に60度ほど開き、自在金具を調整し、左右を同じ長さにして地面に置きましょう
3.メインポールのガイロープをペグで固定する
地面に置いた計4カ所のガイロープの先端をペグで固定します。ペグの先端が内側(タープ生地側)になるように45~60度ほどの角度で地面打ち込みましょう。
4.メインポールを立てる
メインポールを立てましょう。左右のガイロープの自在金具を引き締めて、ポールが垂直になるように調整してください。1本が立ったら、もう一本も同じように立ち上げましょう。
5.タープ四方のガイロープをペグで固定する
2本のメインポールが立ち上がると、タープが自立します。
タープ四方の頂点部分にあるループにガイロープを結び、ガイロープの端を地面にペグで固定しましょう。
6.全体を調整する
四方をガイロープで地面に固定したら、自在金具を締めてガイロープをピンと張りましょう。タープがしわのない、ピンと張った状態に張れたら完成です!
テントの設営手順
1.インナーテントを広げる
収納袋からインナーテントを出して地面に広げましょう。
2.ポールをインナーテントに接続してテントを立ち上げる
折りたたまれたポールをのばして、テントのスリーブに通し、両端をインナーテントに接続してテントを立ち上げます。
3.インナーテントの4隅をペグで固定する
タープの下で立ち上がったインナーテントを動かし、レイアウトを決め、お好みの位置に4隅をペグで固定します。テントはタープの中央部分よりも端に設置したほうが、リビングスペースを有効に活用できます。
4.フライシートをかけて完成
インナーテントにフライシートをかけて固定します。製品によって違いがありますが、一般的なものはフライシートの内側に、面ファスナーがあり、インナーテントのポールと接続ができるようになっています。
また、フライシート外側下部の各所にループがあるため、ループにペグを差し込んでペグで地面に固定しましょう。
タープとテントのレイアウトアイデア
快適な寝床の準備
タープの下にテントを設営すれば、遮光性と防水性、防寒性が高まるためテント単体で過ごすよりも安心感があります。
大き目のタープと小さめのテントの組み合わせならば、テントの周りがリビングスペースになるため、雨天でもタープ下にチェアやテーブルを出してリラックスができます。
夏場ならテントのフライをかけずにインナーテントのみで設置するのがおすすめ、インナーテントは本体のほとんどがメッシュになっているからです。蚊帳の役割をするため、虫の侵入を防ぎ、風が通り抜けるので快適に過ごせます。
開放感抜群なタープ下のテント泊ですが、周りから寝ている姿が丸見えになってしまうのは難点。タープの片側をあえて垂直に近い状態で地面に固定し、目隠しにしたり、タープ自体を低く設置したりして、プライバシーを守りましょう。
収納スペースの確保
収納スペースはタープの端に沿うように設置するとサイトがすっきりとまとまります。ギアコンテナや小物入れを使用して用途ごとにわけておくと使い勝手がよいでしょう。
意外と見落としがちなのが、タープ上部の収納スペース。細引きやハンギングチェーンをタープポール同士やタープポールとテントポールに繋げば、タープの内側上部にも収納スペースができます。
カラビナを使えばシェラカップやランタンを吊り下げたり、お気に入りのギアを吊り下げたりできます。見せる収納をしつつ、タープ内の使い勝手も向上します。
▼参考動画|タープ下のハンギングチェーンを簡単に作る方法
調理エリアの配置
調理エリアもタープの中央部分を避け、端に設置したほうが使い勝手がよいでしょう。煮炊きした際にでる煙がタープの下にこもらず、外にぬけていくからです。
調理用のバーナーや、クーラーボックス、クッカー、調味料などは、ひとまとめにすると動線がよく、タープ下が過ごしやすくなります。整理にはキッチンスタンドや、折りたたみ式の棚やテーブルなどがあると、調理ギアがすっきりと整理整頓できます。
快適度が上がるレイアウトを考えよう!
タープの下にテントを設営するスタイルは、タープとテントの組み合わせや、設営する位置、ギアの配置を変えることで、自由自在なレイアウトを楽しめる点が魅力です!工夫次第でオールシーズン楽しめるスタイルですよ。
筆者がお伝えしたアイデアは、ほんの一例にすぎません。ぜひいちど実践し、自分にとって快適なレイアウトを見つけてくださいね!