カブトムシ採集のイロハを徹底解説!関東のおすすめスポットも紹介
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    2024.07.29

    カブトムシ採集のイロハを徹底解説!関東のおすすめスポットも紹介

    カブトムシ採集のイロハを徹底解説!関東のおすすめスポットも紹介
    カブトムシの捕まえ方を忘れてしまった人に向けて、必要な準備から実際の採集方法、関東でカブトムシが採集できるおすすめのスポットを紹介します。カブトムシを確実に捕まえて、子どもの笑顔を見たい人は、ぜひチェックしましょう。

     

    カブトムシ採集に必要な準備

    まずは、カブトムシ採集に必要な準備を解説します。カブトムシ採集は、林の中で行うケースが多いため、虫刺されや熱中症などに注意する必要があります。

    服装は肌の露出を避ける

    カブトムシ採集をする際は、汚れてもよく、肌の露出を避けられる服を選ぶのが基本です。具体的には、長袖・長ズボンを着用し、できれば帽子もかぶりましょう。

    靴は、履きなれたスニーカーや長靴を選ぶのが理想です。けがをする恐れがあるため、サンダルはNGです。

    また、草・木の枝をかき分けて進んだり、石・丸太をひっくり返したりするシーンもあるかもしれません。手をけがしないように、軍手・手袋も用意しておいた方がよいでしょう。

    持ち物をひと通りそろえる

    カブトムシ採集に必要な持ち物は、以下の通りです。

    • 懐中電灯
    • 虫取り網
    • 虫かご
    • トラップ
    • タオル
    • 虫よけスプレー

    森の中は日中でもうす暗い可能性があるため、どの時間帯に採集する場合でも、懐中電灯は持っていきましょう。虫取り網は、高い所にいるカブトムシを捕まえるのに便利ですが、必須ではありません。

    効果的に採集するなら、バナナトラップやペットボトルトラップなどの、仕掛けを用意しておくのがおすすめです。虫よけスプレーは、蚊などの害虫を寄せ付けないためのスプレーであるため、カブトムシ採集への悪影響はありません。

    カブトムシがよくいる時間帯・場所

    カブトムシを効率よく採集するには、カブトムシがよくいる時間帯・場所を知っておくのが重要です。カブトムシ採集に適した時間帯や、どこに注目して探せばよいかを解説します。

    晴れた日の日没から明け方がおすすめ

    カブトムシは夜行性であるため、日没から明け方にかけて活発に活動します。特に、17~22時はカブトムシ採集のゴールデンタイムといえます。または、早朝の4~7時もおすすめです。

    雨の日よりも、晴れた日の方がカブトムシを見つけやすいでしょう。雨の日は、カブトムシが積極的にエサを求めに来ないためです。雨の日の翌日は、カブトムシがエサを探しに来るので狙い目です。

    カブトムシは、必ずしも夜間にしか見つけられないわけではありません。日中に見つかることもあるので、臨機応変にスケジュールを組みましょう。

    クヌギ・コナラの樹液周りを探す

    カブトムシがよく集まるのは、クヌギやコナラなど広葉樹の樹液周りです。クヌギの幹は灰褐色で深い縦じわがあり、ごつごつしています。葉は楕円形で、ふちはギザギザしているのが特徴です。

    コナラもクヌギと見た目が似ていますが、幹のしわはクヌギよりも浅く、比較的なめらかな印象があります。葉は同じく楕円形ですが、クヌギの葉よりはギザギザ感がありません。

    大まかな特徴を知っていれば、両者を見分けられなくても問題ないでしょう。

    ロケハンはしておこう

    時間に余裕があれば、事前にカブトムシがいそうな所をロケハン(下見)しておきましょう。ロケハンには、カブトムシを効率よく捕まえられる場所を探すだけでなく、道中に危険な場所がないかを明るいうちに察知しておく目的もあります。

    ロケハンをする際は、樹液が出ている木や、トラップを仕掛けられそうな場所をチェックしておきましょう。ロケハン中にトラップを置いておいたり、木に蜜を塗っておいたりするのも一つの手です。

    子どもとカブトムシを探すこと自体も思い出になりますが、収穫があるに越したことはありません。

    カブトムシを捕まえるときのコツ

    カブトムシを見つけたらすぐに捕まえたいところですが、どのように捕まえればよいのか分からないこともあるかもしれません。カブトムシを捕まえるときのコツや、持ち帰るときに弱らせない方法を解説するので、事前に把握しておきましょう。

    胸か小さい角をつかむ

    カブトムシをつかむときは、胸の周りを持つのが基本です。または、頭の上にある小さな角をつかんでもOKです。しかし、子どもがつかむのを怖がったり、カブトムシが木にしがみついてなかなか取れなかったりするかもしれません。

    そんなときは無理に引き剥がすのではなく、まずは手を頭から体の方へ差し込んでみて、じっと待ってみましょう。カブトムシが手を木だと勘違いして、登ってくることがあります。

    それでもカブトムシが動かないときは、お尻を優しくつついてみましょう。お尻はカブトムシの急所なので、力が弱まり木から離しやすくなったり、すんなりと手の方に登ってきたりします。

    持ち帰るときは落ち葉を敷いてあげる

    無事にカブトムシを捕まえたら、虫かごに落ち葉を敷いてあげましょう。虫かごに何も入れずにそのままカブトムシを入れると、移動中の衝撃で体が傷ついてしまう可能性があります。持ち帰るときは、ふたをしっかりと閉めるのもポイントです。

    飼育するときは土を敷きますが、公園や近くで見つかる土は栄養が少なく、飼育に向いていません。そのため、腐葉土や昆虫マットを使いましょう。

    昆虫マットとは、クヌギやコナラのおがくずを使った、昆虫の飼育用床材です。通気性があり、土が栄養分を含んでいるので、カブトムシやクワガタの飼育に適しています。カブトムシを長生きさせたいなら、ホームセンターなどで昆虫マットを購入するのがおすすめです。

    東京都でカブトムシ採集ができるスポット

    東京都でカブトムシ採集ができるスポットを、三つ紹介します。カブトムシが集まるクヌギが生えているだけでなく、子どもが遊べる遊具・施設が併設されている公園も多くあります。それぞれ、詳しく見ていきましょう。

    石神井公園(練馬区)

    練馬区にある石神井(しゃくじい)公園には、野球場(A地区)の隣に広々としたクヌギ広場があり、カブトムシ採集に絶好のスポットです。休日には多くの子どもたちが遊びまわり、カブトムシ採集をする人もいます。

    ライバルは多くいますが、その分カブトムシを見つけやすいともいえるので、挑戦してみましょう。石神井公園は、三宝寺池や石神井池が公園の中心的スポットになっており、石神井池ではボートも楽しめます。

    ほかにも石神井城跡やアスレチック広場があり、アクティビティには困りません。公園を含む周辺は野鳥の風致地区に指定されており、珍しい野鳥に出会える可能性もあります。

    石神井公園(練馬区)
    住所:練馬区石神井台1-26-1
    西武池袋線「石神井公園」下車 徒歩7分
    西武新宿線「上井草」より長久保行きバス「三宝寺池」下車、石神井公園行きバス「石神井公園」下車
    駐車場(有料・24時間)

    砧公園(世田谷区)

    世田谷区にある砧(きぬた)公園は、都心部とは思えないほどのどかな雰囲気が流れる都営公園です。防空緑地やゴルフ場として利用されてきたこともあり、広大な敷地を誇ります。千歳船橋駅や成城学園前駅からバスで行けるため、都心部からのアクセスも良好です。

    ファミリーパークエリア南部の『けやきのトイレ』付近に、クヌギが生えている場所があります。『子供の森』『わくわく広場』には遊具があり、アクティビティスポットが充実しているのが魅力です。都会の喧騒を忘れて自然と触れ合いたい人は、訪れてみましょう。

    砧公園(世田谷区)
    住所:世田谷区砧公園1-1
    東急田園都市線「用賀」から徒歩20分 または東急コーチバス(美術館行き)「美術館」下車 小田急線「千歳船橋」から東急バス(田園調布駅行き)「砧公園緑地入口」下車
    小田急線「成城学園前駅」から東急バス(二子玉川駅行き)「区立総合運動場」下車
    駐車場(有料)

    小金井公園(小金井市)

    小金井市にある小金井公園は、上野恩賜公園の約1.5倍の大きさを誇る、近隣地域の中でも特に大きな公園です。最寄駅からは離れているので、車・バスでのアクセスが便利です。

    園の中心部にある『ふわふわドーム』周辺にクヌギの木が生えており、夏にはカブトムシが集まるといわれています。小金井公園は楽しみの幅が非常に広く、1日中いても飽きません。

    ソリゲレンデやレンタサイクルなどがあり、子どもの楽しめるアクティビティが盛りだくさんです。江戸東京たてもの園が併設されていて、江戸時代や昭和時代の歴史的建造物を見学できます。

    小金井公園(小金井市)
    住所:東京都小金井市関野町1-13-1
    [JR中央線利用の場合]
    ①武蔵小金井駅下車(新宿駅から30分)
    ・北口バス乗場2・3番から西武バスに乗り「小金井公園西口」下車
    ・北口バス乗場4番から関東バス三鷹駅行に乗り「江戸東京たてもの園前」
     「小金井公園前」「スポーツセンター入口」下車
    ②東小金井駅下車(新宿駅から25分)
    ・北口バス乗場からCoCoバスに乗り「小金井公園入口」「たてもの園入口」下車

    [西武新宿線利用の場合]
    花小金井駅下車(高田馬場駅から急行で25分)
    ・小金井街道に出て「南花小金井」バス停から西武バス武蔵小金井駅行に乗り
     「小金井公園西口」下車


    駐車場(有料・24時間)

    関東でカブトムシ採集ができるスポット

    東京都以外の関東にも、カブトムシを採集できるスポットが多くあります。数ある公園の中でも、特におすすめのスポットを三つ厳選して紹介します。

    こども自然公園(神奈川県)

    別名『大池公園』とも呼ばれる、神奈川県横浜市内では最大級の公園です。園内には雑木林があり、クヌギとコナラの木が生えているので、カブトムシ採集にはもってこいの場所です。

    園内の池ではキャッチ&リリースの釣りが楽しめ、水遊びをしたい人にも向いています。バーベキュー場や巨大なアスレチック、ちびっこ動物園も併設されており、子どもが喜ぶこと間違いなしです。

    こども自然公園(神奈川県)
    住所:横浜市旭区大池町65-1
    相鉄線「二俣川」駅南口下車徒歩15分
    相鉄バス「二俣川駅南口」から旭1・旭6系統「万騎が原中央」または「万騎が原大池」下車徒歩3分
    相鉄線「南万騎が原」駅徒歩7分
    無料駐輪場(入口広場隣)
    有料駐車場449台

    ふなばしアンデルセン公園(千葉県)

    千葉県船橋市にある、アンデルセン童話の世界をイメージした公園です。異国情緒にあふれ、メディアにもたびたび取り上げられる県内屈指の人気スポットです。

    園内は5種類のエリアに分かれており、カブトムシ採集は北側にある自然体験ゾーンでできます。人気スポットなだけに、競争率は高めです。しかし、ベンチの下など、思わぬ所にカブトムシがいるケースもあります。

    夏休み期間の開園時間は9時30分~17時となっており、夜間の採集はできないため朝一を狙いましょう。

    ふなばしアンデルセン公園(千葉県)
    住所:千葉県船橋市金堀町525番

    新京成線「三咲駅」から
    <北ゲートから入園>
    アンデルセンライナー(直通バス)、アンデルセン公園行きバスで12分(アンデルセン公園下車徒歩1分)
    セコメディック病院行きバスで12分(アンデルセン公園下車徒歩1分)
    小室駅行きバスで11分(県民の森下車徒歩5分)

    新京成線・東葉高速線「北習志野駅」から
    <北ゲートから入園>
    アンデルセン公園行き、県民の森経由小室駅行きバスで18分(アンデルセン公園下車徒歩1分)
    ※土曜・休日のみ運行
    セコメディック病院行き、豊富北行きバスで17分(豊富農協前下車徒歩5分)

    北総線「小室駅」から
    <北ゲートから入園>
    県民の森経由北習志野駅行きバスで11分(アンデルセン公園下徒歩1分)
    ※土曜・休日のみ運行
    三咲駅行きバスで11分(県民の森下車徒歩5分)

    国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県)

    埼玉県比企郡にある国営武蔵丘陵森林公園は、南北に大きく広がる自然あふれる公園です。園内にはクヌギやコナラの木が多く生えており、日中でもうす暗くなるほど木が生い茂っているため、日中でもカブトムシを見つけやすいでしょう。

    夏になると、カブトムシと触れ合えるイベントを開催していることもあり、自力で見つけられなくても安心です。アスレチックや水遊び場など、広大な敷地には多くのアクティビティが用意されているので、カブトムシ採集以外も十分に楽しめます。

    国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県)
    住所:埼玉県比企郡滑川町山田1920
    東武東上線「森林公園」駅(池袋から快速で56分)もしくは、JR高崎線および秩父鉄道「熊谷」駅で下車。
    <東武東上線「森林公園」駅から>「北口」にバスのりば、タクシーのりばあり。徒歩の場合は、南口まで約3km(約40分)。
    <JR高崎線および秩父鉄道「熊谷」駅から>「南口」にバスのりばあり。

    まとめ

    カブトムシを採集するには、いくつかコツがあります。カブトムシは、クヌギやコナラの樹液が好物であるため、見た目の特徴を覚えて探してみましょう。時間帯は、夜または早朝がおすすめですが、日中に見つかることもあります。

    安全かつ確実に捕まえるため、ロケハンをしておくのもおすすめです。カブトムシ採集に出かけるときは、肌の露出を避け、虫刺されやけがに十分気を付ける必要があります。

    店で買うよりも、自分で捕まえたカブトムシの方が愛着が湧くものです。この夏はカブトムシを捕まえ、子どもの大切な思い出の1ページを作ってあげましょう。

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