魚野川は関東方面からのアクセスも非常に良く、C&R区間は特に魚の数も多いため渓流釣り初心者に大変おすすめできるスポットです。
今回は、筆者が実際に登川で釣りをして感じたことや、C&R区間独自のルールなどを紹介します。
魚野川の紹介
魚野川は、新潟県魚沼地方を流れる1級河川です。群馬県との県境にある谷川岳を水源とし、信濃川に合流します。魚野川には渓流魚を含む多くの魚が生息しており、鮎や鮭も遡上します。
魚野川には本流の魚野川に1か所、支流の登川に1か所の計2か所、C&R区間が設けられています。今回筆者が釣りをしてきたのは、支流の登川のC&R区間です。
ポイントまでは関越道塩沢石内ICから車で15分ほどと、大変アクセスの良い釣りポイントです。
キャッチ&リリース区間とは?
そもそも。キャッチ&リリースとは、釣れた魚(キャッチ)を持ち帰らずに再放流(リリース)することを指します。
つまり、C&R区間は「釣れた魚を持ち帰ってはいけない区間」ということで、魚の数が非常に豊富という特徴があります。
多くの魚の反応を楽しめるため、渓流釣りを始めたばかりの初心者の方におすすめです。
釣りをしてみてどんなポイントだったか
渓流釣りの醍醐味がある
筆者が登川C&R区間で釣りをしてみて最初に感じたことは、渓流釣りの基礎を経験するのに大変向いている場所だ、という点です。
川では「魚が上流を向いている」という点から、釣り人の姿を魚に発見されないように下流から上流に向かって釣り歩くことが基本となります。
登川C&R区間は比較的穏やかな流れのため安全で歩きやすく、また魚が身を隠すストラクチャー(障害物)も豊富です。
川を歩きながら魚の居そうなスポットを狙って釣りをして、思った通りに魚が反応する、という渓流釣りの醍醐味を多く感じることができます。
また、流れが数本に分かれている箇所も多くあり、友人や仲間と訪れてもそれぞれが1本の流れに入り、釣りに集中することができます。
非常に魚の数が豊富
そして、C&R区間1番の魅力はやはり、釣れた魚を持ち帰ることができないため魚の数が非常に豊富という点です。
例えば、石の裏の流れの穏やかなスポットや堰の下など「魚が身を潜めていそう」という箇所の多くで、魚の反応があります。
ルアーで釣りをすればルアーを魚が追いかけてくる「チェイス」を目撃できることもあり、興奮を覚えること間違いなしです。
C&R区間の全長はおよそ1.5kmあり、下限から上限まで釣りをしながら歩くとなると半日以上は遊ぶことができます。
その他レギュレーションなど
魚野川水系を含む、日本のほとんどの河川で釣りをする際には遊漁券の購入が必要になります。
遊漁券はコンビニでも取り扱っているため、早朝でも購入できます。釣りを始める前に、必ず購入しましょう。
また、C&R区間では魚を保護するためのルールもあります。中でも注意したいのが「シングルフック+バーブレス」というルールです。
購入時のルアーは多くの場合、バーブ(ハリ外れを防ぐカエシ)が付いたフック(釣り針)を3本ひとまとめにした「トレブルフック」が使用されています。
これを、1本もののシングルフックでバーブのない仕様に交換する必要がある、というルールです。
難しい場合は、フックやルアーを購入する際に釣具店のスタッフにお願いすれば対応してくれるはずです。
シングルフックでは「魚がルアーに触ったのに掛からない!」ということや、バーブがないことによって「掛かったけど外れてしまった……」という場面も多くなります。
しかし、フックの本数が多いと必要以上に魚体に刺さったり、バーブ付きのフックは外す際に魚に大きなダメージを与えてしまうことがあります。
C&R区間の魚を保護するためのレギュレーションですので、これは守らなければなりません。しかし、なかなかフックが刺さらない、ということも釣りの痛快さであると捉えて楽しむといいのではないか、と筆者は考えます。
そしてC&R区間なので当然ですが、釣れた魚は必ずリリースするのもルールです。
最後に
釣りの上達の近道はズバリ、魚を釣ることです。
魚が釣れることで、「何をしたから魚が釣れたのか」ということを経験することができます。
よりたくさん魚が釣れるフィールドに赴いて、上達を楽しみましょう!
Youtubeチャンネルあります。