焚き火台を選ぶときのポイント
▼レシピを教えてくれたのは…
焚き火台は、基本的にはコンパクトで軽量、地面への影響が可能な限り少ないなものであればまずはOK。さらに次のような視点も加えてみると、より自分にピッタリな焚き火台が探せるはずだ。
火床の形、大きさと本体重量
火床とは、焚き火をするスペースのこと。自由に焚き火を楽しむことを考えると、火床は大きいにこしたことはない。ただし、火床が大きくなればなるほど構造上丈夫さも必要になるので、本体重量も重くなっていく。
また、火床の形もポイントのひとつだ。平らな形状なら薪を様々な形に組みやすいが、凹みがあったり特殊な形は薪の置き方がある程度固定される。ちなみに、火床はその面積全てを使えるわけではない。薪の落下や安全な使用を考えると、火床面積の80~90%の面積が使用エリアと考えておこう。
強度
「焚き火で何がしたい?」これを考えるときは、焚き火台の耐荷重を気にする必要がある。例えば、雑木の太い薪を使ってじっくり長く焚き火を楽しみたい場合は、その薪が乗っても十分に耐え、かつ多少の衝撃でも焚き火台が崩れたり倒れたりしないバランスが必要だ。
さらに、焚火台の上にダッチオーブンやスキレットを置きたいとなればなおさら。軽くてコンパクトな焚き火台は、強度をある程度犠牲にしているものもある。自分のやりたいことを想定しながら選ぼう。
焚き火台上部の構造
焚き火台の上部構造は焚き火の楽しみ方に大きく関わってくる。トライポットを使って料理や湯沸かしを楽しむなら焚き火台は火床のみで上部はなにもなくていい。でも、焚き火台の上に鍋や食材を置いて焼いたり湯沸かしをしたい場合は、上部構造は物が置けるタイプのものがいい。様々な付属品やサードパーティーで焚き火台をグレードアップできる場合もあるので、周辺機器も考慮して選んでみよう。
収納方法とサイズ
収納サイズも焚き火台選びの重要なポイントだ。収納状態の容積がそのまま必要な収納スペースになるため、「装備の運び方」「移動方法」などを考慮して選ぼう。
▼参考記事
ソロキャンプにピッタリな焚き火台の「最適解」を探そう!
ソロ・デュオにぴったり!無骨でかっこいい焚き火台5選
tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)
男前ファイアグリル
オールチタン製の超軽量モデル。使用時25×20×高さ15cmというサイズで重さはわずか500g。無骨さ漂うデザインでソロキャンパーに人気だ。
▼参考記事
3位スノーピーク、2位ユーコ、1位は…?いま売れている焚き火台21選【ソロキャンプ向け編】
GEAR MISSION(ギアミッション)
BF-GM1
対流式の丸い石油ストーブでお馴染みのトヨトミが立ち上げた「GEAR MISSION(ギアミッション)」シリーズの2次燃焼焚火台。焚火台には珍しく琺瑯加工を施し、シリーズの特徴的なオリーブグリーンとコヨーテブラウンの2色を実現。シンプルでコンパクト、収納しやすい形状で灰捨ても簡単な、ソロやデュオキャンパー向けギアだ。
●サイズ:高さ220mm×幅357mm×奥行149mm(燃焼室/奥行100mm)
●質量:約4.0kg
●耐荷重:約6.0kg
●材質:本体内部・ロストル/ステンレス、化粧板/鉄・琺瑯、脚/鉄・塗装
長年の燃焼機器の開発の中から生まれたアウトドアギアシリーズ
トヨトミは創業から70年以上の長きにわたり、石油ストーブなどの燃焼機器の開発や生産をおこなってきた、名古屋市にあるメーカー。燃焼技術、琺瑯(ほうろう)加工、板金加工など、長年のものづくりの経験を活かし、新しいアウトドア向けの製品をつくれるのではないかと考えてきた。
そして、トヨトミが2019年に立ち上げたのが「GEAR MISSION(ギアミッション)」シリーズだ。「無骨なアウトドアライフスタイル」をコンセプトとし、ストーブを中心とした商品ラインナップで、ロゴや印字などにもミリタリーテイストを意識したディテールを特徴としている。
琺瑯加工が生み出すキャンプギアに馴染む独自のカラー
ガラス質に様々な着色ができる琺瑯加工で、GEAR MISSIONの特徴である独自のカラーを実現。淡白なカラー展開の多い焚火台の中で存在感を発揮する。また、すでに持っているキャンプギアの中にも自然に馴染むのもいい。
使うときもしまうときもシンプル&スマート
収納バッグにコンパクトに収まるので、大きなスペースを使わずに持ち運び可能。使用時は収納袋から出して、折り畳み脚を立てるだけで設置できる。また、側面パネルが取り外せるので、本体横から簡単に灰捨てができる。
薪割り不要!薪をそのまま入れられる絶妙なサイズ感
一般的な35cm の薪であれば、そのまま入れられる絶妙なサイズ感。組立てや薪の準備が簡単なので使いたいときすぐに使える。
2次燃焼の美しく豊かな炎
高い燃焼効率の2次燃焼によって、煙やニオイが少なく、炎は豊かで美しい。
▼参考記事
対流式石油ストーブのトヨトミから、炎の美しさにこだわったおしゃれな焚火台が誕生
HIRABAYASHI WORKS(ヒラバヤシワークス)
M.S.Tメタル スウェディッシュトーチ
組み立て方で7形態に変形するユニーク焚き火台。気分に合わせて好みのスタイルで焚き火を楽しむことができる。まさにスウェーデントーチのように4か所のスリットから空気を入れる構造。
●サイズ:直径21×高さ29.3cm
●収納サイズ:幅21×奥行き3×高さ30cm
●重量:2.4kg
スウェーデントーチ特有の煙突効果による幻想的な焚き火ができる。7つの形態に変形し、調理用コンロを兼ねたり、さまざまな焚き火スタイルに対応。
本体はステンレス製、重量は2.4kgと無骨さがたまらない。収納時はA4サイズとコンパクトなので、車やバイクに備えておくのもおすすめだ。
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HIRABAYASHI WORKS (ヒラバヤシワークス) / M.S.Tメタル スウェディッシュトーチ
ZULUGEAR(ズールーギア)
ZG-X2
凸凹のある場所をものともしない安定感と黒皮鉄製の美しい佇まい。広げてサイドの鉄板を差し込めば3ステップで組み立てOK。別売りの専用サイドテーブルと五徳が連結でき(写真は連結した状態)、焚き火周りの作業や料理がスムーズに行なえる。
●サイズ:幅26×奥行き41×高さ33cm
●収納サイズ:幅48×奥行き33×高さ6cm
●重量:3.7kg
●耐荷重:最大28kg
最大の特徴は、オプションパーツ(別売)との組み合わせで様々なスタイルに対応できること。焚き火台をベースに専用五徳とサイドテーブルを組み合わることで、焚き火から調理、団らん(食事)へのシームレスな展開ができる。収納時はフラットになるため持ち運びや自宅での保管も簡単。
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ZULUGEAR (ズールーギア) / ZG-X2
BUNDOK(バンドック)
焚き火台 LOTUS
耐久性に優れた4枚のステンレス板を組み合わせた、火床が斬新な焚火台。上部のフレームに三角形の折りたたみ式網をセット可能。網焼きはもちろん、鉄板やケトル、ダッヂオーブンなどでの調理もできる。
●サイズ:約370×370×310mm
●梱包サイズ:約315×270×40mm(カラーボックス)
●重量:約1.0kg
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BUNDOK(バンドック)/焚き火台 LOTUS
大人数で楽しめる!ファミリー・グループ向けの無骨な焚き火台5選
ogawa(オガワ)
ogawa COOKING FIRE PIT
YOKAの焚き火台をベースにogawaのロゴやオリジナルパーツを追加。約12.5kgと重厚感があり、無骨で丈夫な作り。
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ZULU GEAR(ズールーギア)
ZG-X1
無骨でいて使うほど味が出る焚き火台。凹凸のある場所をものともしない安定感と、黒皮鉄製の美しい佇まいが魅力。専用のサイドテーブルや五徳が連結できるのもうれしい。
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心もあたたまる~!ソロ向け・ファミリー向けにおすすめの焚き火台ベストバイ20
belmont(ベルモント)
TOKOBI ブラックエディションサイドカバー付
メッシュ生地の火床を採用し、高い燃焼効率を実現した焚き火台。丈夫な素材で、8kg程度のダッチオーブンを載せられる。こちらは、本体からフレームまでブラック塗装に仕上げた限定品。
オプションパーツが豊富で、ステンレス網は高さを2段階に変えて焼き加減を調整できる。
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実際に組み立てた状態
一般的なステンレスメッシュの焚き火台は、軽量ゆえ、キャンプ料理ができるような耐荷重は見込めない。五徳(ゴトク)があっても、ダッチオーブンのような重量級の調理器具は載せられず、できて焼き網やコッヘルなどの鍋サイズ程度。バックパックに納まるようなウルトラライト系メッシュ焚き火台ならなおのことだ。
この製品はあえてバックパックに納まるような作りにはしていない。その分、スタンド部(脚部)をしっかりとした作りにしており、重い調理道具が置ける仕様に仕上げている。
耐荷重は薪を含めて最大21kg
火床にステンレスメッシュを用いた焚き火台で、ダッチオーブンが載せられる製品はそうそうない。
「TOKOBI(トコビ)」の特徴は、耐荷重が薪を含めて最大21kgもあること。そして、五徳(ゴトク)や焼き網などのオプション品(別売り)を使えば、調理の幅が広がること。これは料理好きキャンパーにとっては大きなメリットなはず。
スタンド部(脚部)は折りたたみ式
収納時のサイズは約260×460×60mmと、ファミリーキャンプ用の焚き火台としては十分コンパクト。小型車など、ラゲッジスペースに余裕がない人にとっては、荷物が省スペースで済み、焚き火料理もできるのだから重宝するだろう。収納袋も付いてくる。
▼参考記事
ベルモントのメッシュ焚き火台「TOKOBI」ならダッチオーブンも置ける!
TOKYO CRAFTS(トウキョウクラフト)
ブレイズボックス
二次燃焼で豪快な焚き火が楽しめる焚火台。グループで囲める大きさながら、コンパクトに収納できるので、持ち運びが簡単。専用の五徳付きで焚き火料理も得意。
●組立サイズ:約W35cm×D50cm×H29.5cm
●収納サイズ:約W35cm×D50cm×H15cm
●重量:約10.1kg
●素材:ステンレス
燃え切らなかった未燃焼ガスを、再度燃焼させるので煙の発生を抑えてくれる。六角形状なので市販の薪をそのまま使え、折りたためばコンパクトになる。専用五徳付きで調理も楽しめる。
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TRIPTH PRODUCTS(トリパス プロダクツ)
GURU GURU FIRE (L)
北海道の中でも温暖で四季の変化に富む石狩市で、金属加工の製造を行なう「トリパスプロダクツ」の人気焚き火台。すべてのパーツが平面の鉄板からレーザーで切り出され、美しいデザインが特徴。灰受けになるボックスには薪も置ける。ダッチオーブンなども吊り下げ可能。Lサイズのほか、XS~Mサイズもラインナップ。