2名キャンプなら快適。
4WDなら雪山も安心!
記者・櫻井&編集・沢木による試乗レポート。今回は、スズキ/クロスビー ハイブリッドMZ 編です。
沢木 4年前の東京モーターショーでハスラーが披露されたとき、来場者から「軽でなく小型車で出してほしい」という声が多かったとか。
櫻井 そして昨秋の東京モーターショーで、スズキはユーザーの夢を叶えてくれた。
沢木 しかもこのクロスビー、屋外で眺めると、単に「でっかいハスラー」じゃないってすぐにわかりますね。
櫻井 ハスラーは角のとれたデザインが特徴だけど、軽自動車規格に収めるため、全体のシルエットは四角い。
沢木 その点、クロスビーは、より曲面基調で柔らかい印象。かわいいだけじゃなく、力強さも感じますね。
櫻井 いかついクルマはフィールドで浮くけど、これなら景色にすんなり溶け込む。
沢木 しかも大容量でパワーもあるから、2名キャンプなら十分にこなしますね。ただ、ラゲッジの床が高いので、荷物を上に重ねるのはちょっと難しいかも…。
櫻井 開発担当者いわく、後席の背もたれをたたんだときにフラットになることを考慮したのだとか。段差ができるより、使い勝手の良さを重視したわけ。ラゲッジには床下収納が付くし、助手席の背もたれを前にたためるので、工夫しだいで何とかなりそう。
ラゲッジは大容量の床下収納付き!
濡れモノを入れたり手前に高さのある荷物を積むのに便利な床下収納。画像は4WDで、2WDはさらに深い。
床下収納は取っ手付きのトレイになっていて、取り外して持ち運べる。
床は高いが、後席をたためば無理なく積める。沢木 排気量1ℓのターボエンジンには、発進直後や加速中にモーターが最長で30秒間アシストするマイルドハイブリッドが付いてます。
櫻井 スズキのハイブリッドは、走行中にエアコンなどの電力が消費されるのを抑えて、燃費改善に効果を発揮する。高速道路では低燃費を実感できるはずだよ。
沢木 それにカタログ値とはいえ、2WDと4WDの燃費は極端な差がありません。
櫻井 それなら断然4WD。山道などで便利なスポーツモード、そして雪道でタイヤの空転を抑えるスノーモードも付いた本格派だ。
沢木 ロードクリアランスは180㎜と十分に余裕があるし、雪山も安心です! あとはこの雰囲気。僕たちにも似合うのかな…!?
櫻井 アイボリーやブラウンのボディーカラーを選べば、中年男子でも違和感なし!
沢木 そういえば、モーターショーで展示されていたアウトドア仕様は?
櫻井 別売りのアクセサリー類で近い仕様にできます。値段も手ごろだし、色や装備にこだわって、かっこよく乗りこなしましょう!
室内はフラットで掃除も簡単
後席の背もたれをたたむとラゲッジ開口部までフラットに。汚れをふき取りやすい素材なので、掃除がしやすい。
フラットな状態では奥行きが足りず…。体を休めるときは背もたれを後ろに倒そう。
余裕のパワーと確かな4WD性能
横基調にデザインし、細部にもこだわった開放感のあるコクピット。シートにはボディーカラーに対応した縁取りが付く。
4WDの各種操作スイッチを手の届きやすい場所に集約。走行中でも迷わずに済む。
スズキ/
クロスビー ハイブリッドMZ
ハスラーよりも36.5㎝長く、19.5㎝ワイド。デザインの自由度が増し、安定感のあるたたずまいだ。ロードクリアランスを十分に確保しているので、荒れた路面も安心して走れる。
¥1,855,000~
※最安グレードは¥1,635,000
http://www.suzuki.co.jp/car/xbee/detail/
◎構成/櫻井 香 ◎撮影/小倉雄一郎