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    2024.06.29

    すべて屋根付き!お遍路に行ったら無料休憩所(ヘンロ小屋)が超充実していた

    近年、インバウンドの影響もあって歩く人急増中の四国お遍路。日本の宗教や里山文化を(タダで!)楽しみながら歩けるロングトレイルなのだ。そしてその道中には、個性豊かな無料休憩所が充実!一部をご紹介しよう。

    身も心も癒してくれる「ヘンロ小屋」巡り

    ライター 櫻井 卓

    ライター 櫻井 卓
    歩き旅が大好物で、これまで国内外の国立公園を中心にウロウロしてきている。特に米カリフォルニア州のヨセミテ国立公園あたりは、毎年のように通っている。

    そろそろ徳を積みたいのだ。だけどドーンと寄付できるほどの財力はないし……。そうだ、お遍路だ。歩きでやればお金もかからない。ロングトレイルを楽しみつつ、タダで徳を積ませていただけるなんて!
     
    今回は実際に徳島のお遍路の一部を歩いてみたけれど、これが予想していたよりもハード。登山のような急斜面が続くわけではないのに、舗装路を歩くパートも多く、意外と足にくる。そして座って休める場所やトイレが予想外に少ない。そんなときにと現われるオアシスが、個性豊かな「ヘンロ小屋」たち。

    「ヘンロ小屋プロジェクト」として、建築家の歌 一洋さんらが歩き遍路のために無料の休憩・仮眠小屋を四国全土89か所にボランティアで作っているというもの。すべて屋根付きで雨風がしのげるよう工夫されていたり、みんなのメッセージが残された遍路ノートがあったりと、身も心も癒やしてくれる場所だ。
     
    まさに無償の行為。徳を積むとはこういうことなのだ。見習いたい……。

    36号 神山

    36号 神山

    永住したいロケーション。

    遍路ころがしと呼ばれる難所を抜けた先、12番の焼山寺から約7㎞ほど進んだところにある。崖から突き出す超絶ロケーション。

    11号 勝浦

    11号 勝浦

    19番の立江寺から古道を抜けて約12㎞で到着。道の駅が併設されているので、飲食物の補給もできるしトイレを借りることもできる。

    11号 勝浦

    個性豊かなヘンロ小屋たち

    57号 土成

    57号 土成

    なんと三木武夫元首相の生家跡地の一角。設計コンセプトは名物たらいうどん。公園のトイレを利用可。

    39号 NASA

    39号 NASA

    あのNASAではなく地名の那佐!

    23番薬王寺から23㎞という長い道のりの末に辿り着く。デザインは近くの川に住むオオウナギから。

    50号 牟岐

    50号 牟岐

    地元の篤志家40人以上の寄付により総工費260万円で建てられたという善意の塊のヘンロ小屋。

    50号 牟岐

    6号 宍喰

    6号 宍喰

    国道越しに海が眺められるように高床式の構造を採用している。内部には大きなテーブルもある。

    12号 眉山

    12号 眉山

    徳島駅からも近い「阿波踊り会館」前にあるヘンロ小屋。デザインモチーフはもちろん阿波踊りの笠。

    52号 日和佐海賊舟

    52号 日和佐海賊舟

    背後に巨大な海賊船も!

    海賊船型の「ドライブイン海賊舟」の敷地内にある舟形のヘンロ小屋。簡易トイレも併設されている。

    1号 香峰

    1号 香峰

    最大級の規模を誇るヘンロ小屋。中にはなんと囲炉裏があり、超絶綺麗な洋式トイレまで完備している。

    1号 香峰

    45号 空海庵・切幡

    45号 空海庵・切幡

    ソーラー発電の照明もあるよ。

    高床式で風通しのよい小屋。記念植樹されたブルーベリー、キンカン、スダチもすくすく育っている。

    歩き遍路&キャンプでのんびり0円旅

    お遍路にも電車やバス、クルマでまわったりと、さまざまなスタイルがあるが、アウトドア好きなら、やっぱ歩きでしょう!(交通費0だし)。ただし、ヘンロ小屋は宿泊NGなので、今回は無料のキャンプ場である「前川キャンプ場」を組み合わせてみた。アウトドア感も満喫できるし、コストカットもできる。四国には他にも無料キャンプ場多数。

    お遍路

    もりもり徳を積みます。

    最初の難所である藤井寺から焼山寺への登り。

    お遍路

    休憩ポイントは無料のヘンロ小屋を利用。

    お遍路

    季節を変えて何度も訪れたくなる風景の数々。

    お遍路

    次はどのエリア 歩こうかな。

    渓谷沿いの美しい風景が望めるキャンプ場。タダで良いんですか!?

     

    ※構成/櫻井 卓 撮影/小倉雄一郎

    (BE-PAL 2024年7月号より)

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