メンズ用ポンチョのおすすめは?
そもそもポンチョとは、中南米の民族衣装のこと。四角い布の中央に穴が空いており、そこから顔を出して着るアウターです。
ファッションアイテムとしてだけではなく、アウトドアブランドからも雨具として防風性と撥水・防水性のあるポンチョがリリースされています。
ゆとりのある形状の衣類なので、雨がふったときにザッと被って使うのが便利。日常でもアウトドアでも重宝するアイテムです。
ポンチョを選ぶ際のポイント
素材と防水性能
レインウエアとしてのポンチョをお探しならば、耐水圧に注目しましょう。耐水圧(mm)とは水濡れに対する生地の性能を表す値です。耐水圧が高ければ高いほど防水性も高くなります。
目安になりますが、雨が降った時にサッと羽織って短時間着用するような場合、耐水圧は3,000〜5,000mmあれば十分でしょう。
大雨の中で長時間活動する場合や、自転車やバイクに乗る際に使用する場合には100,00mm以上あれば安心です。
山登りでは、雨によって体が冷えると低体温症になるリスクがあるため、ハイスペックな20,000mm以上あるものを選びましょう。
また、梅雨や夏場など、暑い時期に着用する場合や、登山などでポンチョを着たまま長時間行動する場合、内側が蒸れてベトベトになり、不快な思いをします。
対策としては透湿性のあるゴアテックスなどの素材のものを選びましょう。透湿性とは生地の内側から外側へ水分を逃がす性質のことです。
透湿性がある素材のポンチョならば、内側で発生した汗や水蒸気を外側に逃がし、蒸れを軽減できます。
透湿性はg/m2/24hrsで表されます。例えば2,000g/m2/24hrsならば、1平方メートルあたり、24時間で2000gの水分を外に排出するということです。
目安になりますが、蒸れにくいものが欲しければ、最低でも5,000g/m2/24hrs程度のもの、登山などで着たまま体を動かす場合は8,000g/m2/24hrs程度のものが快適でしょう。
サイズとフィット感
ポンチョはボックス上の形状のため、ほとんどが幅広で、ゆとりを持ったフィット感のデザインです。メンズ用・レディース用に別けて販売されている商品もありますが、ほとんどのものがユニセックスで販売されています。
身幅や着丈の違いでS・M・Lなどのサイズ展開された商品もありますが、フリーサイズで販売されている商品が多くあります。男女問わないサイズ感のため、カップルや夫婦で兼用できるのが嬉しいですね。
用途に合わせた選択
購入の際は丈の長さに注目しましょう。ひざ下までの長い丈のものは、日常使いにおすすめです。ズボンまでカバーできるため、ほぼ全身を雨からガードできます。
ハイキングやキャンプなどのアウトドアアクティビティで使用するならば、膝上ぐらいの短い丈のものが扱いやすいでしょう。着たまま歩いたり屈んだりしても、足の動きを妨げないためです。
また、ポンチョを着たまま行動すると、内側が蒸れて不快な思いをする場合もあります。そのため、透湿性が高く、通気を促すベンチレーション機能があるものがおすすめです。
さらに、フード部分にドローコードがあるものならば、ギュッと絞って密着できるため、風の強い日でもフードが外れにくくなりますよ。
デザインとカラー
ポンチョには雨風をしのぐだけでなく、広げてタープとして使用できるデザインのものや、バックパックを背負ったまま上から羽織り、バックパックごとカバーしてくれるデザインのものも販売されています。機能性だけでなく、使用用途に合ったデザインに注目して選ぶのもよいでしょう。
また、ポンチョはカラーバリエーションも豊富。アウトドアで目立つ、視認性の高いイエローやレッドカラーのものだけでなく、フェスやキャンプで目をひく総柄のもの、黒やベージュなど、ビジネスでも使用できるカラーも販売されています。使用するシーンに合わせてカラーをチョイスするとよいでしょう。
メンズ用のポンチョおすすめ5選
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) タプトポンチョ
軽量で薄手のナイロンを使用した、ユニセックスモデルのポンチョです。サイズはS・M・Lの3サイズ展開。丈が短く、ストレッチ性のある素材のため動きやすく、トレッキングなど、身体を動かすアクティビティに対応しています。
透湿性があるため、行動中に内側の蒸れを軽減します。収納袋が縦長になっており、バックパックのサイドポケットに収まりやすいようにデザインされています。
雨の日の低山の登山や、ハイキングなどで活躍するポンチョです。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
タプトポンチョ
サイズ M:着丈86cm、身幅74cm、袖丈3
L:着丈90cm、身幅77cm、袖丈3
WORKMAN(ワークマン)ソロテックス(R)使用バッグインレインコート
TEIJINのソロテックス(R)を素材に採用したポンチョです。
ソフトな素材のため、なめらかな肌触りで快適な着心地です。ストレッチ性が高く、体の動きを妨げません。しかも、形状回復性があるため、しわになりにくく、洗濯を繰り返しても美しいシルエットを保ちます。
耐水圧10,000mmの高い撥水性があるため、強い雨に打たれても快適に使用できます。透湿度は10,000g/㎡/24h。着用時に内側の水蒸気を外に逃がし、蒸れを軽減します。
背面には2つジッパーがあり、開ければ背面の空間が広がるため、バックを背負ったまま着用できます。使わないときは左ポケットの内側に、本体をまるっと収納し、コンパクトに持ち運びができます。
これだけのスペックがあり、価格が財布にやさしい3,900円なのが驚き!コスパのよい使えるポンチョをお探しの方にイチオシです!
WORKMAN(ワークマン)
ソロテックス(R)使用バッグインレインコート
単位(cm) サイズ M
対応身長 165~175
対応胸囲 88~96
身幅 57
着丈87
肩幅52
袖丈59
mont-bell(モンベル) トレッキングレインポンチョ
素材にモンベル独自のハイドロプロコーティングを施した軽量なポンチョです。素材だけでなく縫い目にも防水加工が施されており、5,000mm以上の耐水圧があります。
ユニセックスでS・M・Lの3サイズ展開。
トレッキング時に脚の動きを妨げないように、前丈が短めになっています。腰のところで身幅をギュッと絞れるテープとバックルが付属しているため、風が吹いた時も裾がめくれ上がるのを防止できます。ベルクロでひさしの高さが調整できるのも嬉しいポイント。
30リッター程度の小型バックならば、背負ったまま着用可能です。
トレッキングやキャンプで扱いやすいポンチョをお探しの方におすすめです。
mont-bell(モンベル)
トレッキングレインポンチョ
【カラー】ライトグリーン(FRGN)、タン(LTN)、ブルー(ORBL)、ホワイト(WT) 【サイズ】S(150~165cm)、M(160~175cm)、L(165~180cm) (男女兼用)
KIU (キウ)ニュースタンダードレインポンチョK163
カラーバリエーションが豊富なポンチョです。単色だけでなく、グラデーションや総柄ものなど、見ていて元気になるPOPなデザインが魅力。ユニセックス仕様で、サイズはフリーサイズ。カップルで兼用できます。
見た目のおしゃれさだけでなく、機能性も抜群。耐水圧は20,000mm。ファスナーは止水ファスナーで、ファスナー部分を覆う前立てがあるため、防水性を高めたデザインです。豪雨にも耐えられるスペックがあります。
フェス用のおしゃれなポンチョをお探しの方におすすめです。
Sea to summit(シートゥサミット) ウルトラシルナノポンチョ
レインコートとしてだけでなく、広げると長方形になるため、パックカバーやグラウンドシート、タープとしても使用できるポンチョです。
素材は15デニールのウルトラシル®ナノファブリックを採用しており、薄手で230gと軽量です。
ガイロープを取り付けるアタッチメントが各コーナーにあり、緊急時には、トレッキングポールと併用して、雨を遮るタープにできます。
ゆとりがあるデザインなので、大型のバックパックを背負ったまま着用できます。
軽量で多用途!長期のバックパッキングやトレッキングに出かける方は、バックに忍ばせておけば重宝するポンチョです。
ポンチョを着る際のコーディネイトアイディア
カジュアルスタイル
ボリュームのあるデザインのポンチョは、テーパードパンツ、スキニーパンツなどの細身のパンツと相性抜群。上半身のたっぷりとした雰囲気に対比して、下半身がスマートにまとまります。
ポンチョのインナーにはボタンシャツなどを合わせてもよいでしょう。ボタンシャツはコートやポンチョなどの裾丈が長いアウターと相性のよいアイテムだからです。
アウトドアスタイル
暑い時期は、ポンチョの下にTシャツ、ボトムは速乾性のあるハーフパンツ、足元はサンダルがおすすめ。夏のキャンプやフェスにはもってこいのコーディネートです。
下半身はハーフパンツで動きやすく、足元はサンダルなので、濡れてしまっても不快感がありません。アウトドア用の、足にしっかりとホールドするサンダルを選べば、雨でも飛んだり跳ねたりできますよ。
ビジネススタイル
ポンチョはビジネススーツの上に着ても違和感のないアイテムです。スーツに合わす場合は、できるだけスリムなデザインのポンチョを選びましょう。あまりオーバーサイズのものだと、ルーズな印象を与えてしまうからです。
また、カラーはカーキやベージュ、ブラックなどの落ち着いたものを選びましょう。
意外と便利なポンチョを選択肢に!
ポンチョは急な雨の際に、ザッと被って使用できる便利なアイテムです。上下セットのレインウエアのように、着用がわずらわしくありません。単体で体のほとんどの部分をカバーできます。
キャンプやハイキングなどのアウトドアだけでなく、街着の上に着てもしっくりとなじむアイテムです。お伝えしたポイントを参考にして、お気に入りの1着を見つけてくださいね。