ステルス張りでソロキャンプを快適に!メリットから手順まで解説
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    2024.08.27

    ステルス張りでソロキャンプを快適に!メリットから手順まで解説

    ステルス張りでソロキャンプを快適に!メリットから手順まで解説
    タープをシェルターのように変形できる、ソロキャンパーやブッシュクラフター御用達の「ステルス張り」。本記事ではステルス張りの特徴やメリット、ステルス張りに必要な道具、ステルス張りの手順、をお伝えします。快適なタープ泊をしてみたい方は、ぜひ参考にしてください。

     ステルス張りとは? 

    ステルス張りをした様子。

    サイドから見たステルス張り。

    ステルス張りとはタープをテントのように活用できる張り方のひとつです。四角形のスクエアタープや、長方形のレクタングラータープで、所定の位置にペグダウンできるループがあるものを使用します。

    タープひとつで野営を行うブッシュクラフターや、無骨なキャンプスタイルを好むソロキャンパーに人気のある張り方です。

     ステルス張りの特徴とメリット

    雨風に強い

    ステルス張りをしたタープは、出入口の1カ所以外の場所は全て地面に接しており、ワンポールテントのような形状です。そのため、雨風に強く、荒天のキャンプでも内部で快適に過ごせます。

    重心が低いため、強風時にも倒れにくい張り方です。

    プライバシーの確保

    ポールを使用して、地面から高さを出すタープの張り方は開放感がある反面、周囲から丸見えなのがデメリット。

    ステルス張りはタープがテントのような形状になり、周囲だけでなく入り口部分をしめれば、ほぼフルクローズになるため、外から内側が見えません。プライバシー空間を確保して、安心して過ごせます。

    静かな環境で過ごせる

    ステルス張りのタープ泊を活用すれば、キャンプサイトの車が入り込めない区画など、人の少ない場所でキャンプができます。

    なぜなら、ステルス張りでのキャンプは、タープをテントのようなシェルターにするため、一般的なテント泊よりも重量や荷物の量を抑えられるからです。

    そのため、工夫次第ではバックパックひとつに衣食住を詰め込むことが可能になり、荷物を足で運んで、静かな場所でキャンプができるのです。

    ステルス張りに必要な道具と準備

    タープやポールが地面に置かれている。

    設営に必要な道具はたったこれだけ。

    必要な道具

    • スクエアもしくはレクタングラータープ 1張り
    • 110〜120㎝ほどの長さに調整可能なポール 1本
    • 2m以上のガイロープ 3本
    • ペグ 最低7本
    • タオルや厚手の布 1枚
    • カラビナ 1個

    準備方法

    ステルス張りにトライするためには、タープのほかにポールやガイロープなどを自分で用意する必要があります。

    主な注意点は、タープは4隅だけにループがあるものはNG。周囲にループが付属したものを選びましょう。ブッシュクラフト用として販売されている、DDタープのような商品です。

    また、ガイロープも自分で用意しなければなりません。アウトドアショップで切り売りされているものや、自在金具があらかじめ付属しているものを購入してもよいでしょう。

    タオルや厚手の布は、ポールの先がタープを傷つけないよう、養生に使用します。「ポールエンドロック」という、タープの先につける球状の商品を購入して使用するのもよいでしょう。

    カラビナはそこまで負荷をかける使い方はしないので、クライミング用の本格的なものでなくても大丈夫です。

    ステルス張りの基本的な設営方法

    各辺に5カ所のループのある縦3m×横3mのスクエアタープを使用した、ステルス張りの設営方法をお伝えします。

    手順①タープを広げる

    タープが地面に敷かれている。

    バツ印がペグダウンする箇所です。

    フラットな場所を選び、地面のよけいな石や枝などを取り除いたら、タープを広げましょう。

    手順② 後方のループを2カ所ペグダウンする

    ペグダウン箇所のアップ。

    後方のペグはループに対して正面に打つのではなく、45度ほど外側に逃がしてから打ちましょう。右のループは右に、左のループは左にずらして打ち込みます。

    後方の中央のループの両サイドのループを2カ所ペグダウンしましょう。

    その際にポイントがひとつ。各ループはタープのサイド側に45度ほどずらしてからペグダウンします。こうすることにより、タープを立ち上げた際に美しく張れます。

    手順③側面のループを2カ所ペグダウンする

    ペグダウン箇所のアップ。

    写真右側がテントの後方です。

    両サイドの後ろから2つ目のループをペグダウンしましょう。こちらも45度、前側に傾けてから打つと綺麗にタープが張れます。

    手順④前方のループをペグダウンする

    前方の中央のループの両サイドのループを2ヵ所ペグダウンしましょう。次の手順でペグからループを取り外すため、ペグの頭は最後まで打ち込まないようにしましょう。

    手順⑤前方のループの位置を変える

    入り口部分のアップ画像。

    シェルターの入り口部分です。

    固定した2か所のループを外し、残ったペグに両サイドのループを各々ひっかけましょう。ひっかけたらループが外れないように、ペグの頭が地面につくまでしっかりとペグダウンします。

    ループの位置を変えることにより、ポールを立ち上げる余裕が生まれます。

    手順⑥ポールでタープを立ち上げる

    内側にポールを立ち上げた様子。

    内側にポールを立ち上げた様子。

    中央の前から2番目のループの位置にポールの先が来るように立ち上げましょう。ポールをもってタープの下に潜り込み、タープがピンと張って、ポールが倒れないほどのテンションがかかるまで立ち上げます。立ち上げるポールの長さは110cm〜120cmほどになるはずです。

    その際にポールの先端と、タープの間にタオルなどの厚手の布をかましましょう。先ほどご説明したポールエンドロックを使ってもかまいません。

    ポールの先端はとがっているため、そのまま立ち上げるとタープに穴が空いてしまうからです。

    手順⑦ガイロープを3カ所のループに繋ぎペグダウンする

    シェルター前面のガイロープのアップ画像。

    シェルター前面のガイロープ。

    ガイロープを3カ所のループに繋ぎ、ペグダウンしてタープを固定しましょう。

    1カ所目は前方中央のループ。ガイロープをまっすぐ引いて、タープからだいたい1〜1.5mの位置にペグダウンします。

    シェルターサイド側のガイロープのアップ画像。

    シェルターサイド側のガイロープです。

    2カ所目と3カ所目は前方中央のループの両サイドのループ。ガイロープを後方にひっぱり、タープの張りをだしてから、側面のペグに各々固定しましょう。

    手順⑧余計な部分をタープの内側に折り込んで完成

    シェルター後面のアップ画像。

    シェルターを後ろから見た様子。両サイドを内側に折り込んであります。

    タープの外側に出た余計な部分を、タープの内側に折り込んだら完成です!

    手順⑨クローズの方法

    ステルス張りは入り口をクローズできます。

    両サイドのガイロープをペグから外し、ループからも取り外します。そして、2つのループをカラビナを使ってとめます。

    シェルター前面のガイロープを後方に引っ張り、ペグに引っかけて固定すれば完成です。

    完全にはクローズしませんが、下部が多少開くだけで、ほぼクローズした状態になります!

    プラスアルファのアイデア

    ステルス張り後方を引っ張っている様子。

    居住空間を広げた状態のステルス張り。

    タープの後方を引っ張れば、居住空間が広がり、さらに快適に過ごせます。

    必要なのは

    • 1m以上あるポール 1本
    • 2mほどのガイロープ 2本
    • ペグ 1本

    手順は簡単。タープ後方の中央の下から2番目のループにガイロープを取り付けます。

    ポールをタープ後方の中央のタープ寄りに立て、ポールの先端にタープからガイロープを伸ばして固定します。

    もう一本のガイロープをポールの先端にひっかけ、さらに後方にひいて、ポールが倒れないように、地面にペグダウンしたら完成です!

    ソロキャンプを快適に過ごすならステルス張りを選択肢に!

    ステルス張りのタープの前に道具が並んでいる。

    ステルス張りで快適なソロキャンプが楽しめる。

    タープを使用したステルス張りは、テントのように雨風をしのげる居住空間が確保できます。一般的なタープの張り方と違い、入り口部分を閉めればプライバシーが守れるのもメリットです。慣れれば数分で完成します。布一枚のタープがシェルターに変身するのはワクワクします。

    ぜひいちど、ステルス張りでキャンプを楽しんでみてくださいね。

    のまどうさん

    アウトドアライター

    行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

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