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ソロキャンプのレイアウト術を考えよう!
複数人で過ごすキャンプと異なり、ソロキャンプは全てを自分で効率的に行える工夫が必要です。
スペースを広く取っても移動や撤収が面倒になったり、雨が降ったときを考慮した配置を考えたりと、実は配慮する点が多くあります。
ソロキャンプで準備から撤収まで、効率的に、かつ快適に過ごせるレイアウトをご紹介していきます。
ソロキャンプのレイアウトを考える際に押さえておきたいポイント
レイアウトはシンプルに
全てを自分で行うソロキャンプでは、道具の管理から配置まで、「やること」を減らし、順序良く調理や火起こしなどが出来るよう、レイアウトはシンプルにするのがおすすめです。
道具はコンパクトで軽いものを
キャンプ道具もフィールドでの移動を考慮すると比較的軽量、かつメンテナンスしやすいものが望ましく、大型の道具は控えるのがポイントです。
ソロキャンプ用で新規で入手するのも良いですが、まずは今あるアイテムで考慮していくと良いです。
ただ、テントは大型のものは1人で設営するのは非常に難しいので、1人〜2人向けのコンパクトなものを持っておくと良いです。
使用するテント
先述したように、テントは1人〜2人用のコンパクトなものを選ぶのが良いです。
ポールで本体に吊り下げたり、通すことで自立する自立式のテントが組み立てやすくおすすめ。設営時間が短く、正しくペグダウンできれば風雨の耐久性も確保されるのがポイントです。
テントの設置箇所
テントを設置する場所はキャンプ中の安全と快適さを左右するポイントです。
ソロキャンプではなるべく風雨を避けられ、行動に余裕が持てる場所がおすすめです。
風向きは風通しが良くテントの一番広い面が当たらないようにしたり、倒木や落石のリスクがない場所を選んだりという基本の他、静かに過ごすためにサイトの奥にしたり、トイレや売店の設備に近くするなど、テーマに合わせた場所に選ぶと良いです。
テントに持ち込むもの
テント内に持ち込むものはなるべく少なくシンプルにしておきます。
筆者は寝袋とマット、貴重品を入れたポーチに寒い夜を過ごせるよう、お湯を入れた水筒を置いています。
大型のテントと異なりスペースが限られるため、道具は少ないほうが過ごしやすくゆっくり休むことができます。
レイアウト例【モンベル:U.L.ドームシェルター 2編】
まずは、登山での使用を想定した軽量モデル、モンベルのU.L.ドームシェルター 2を使用することを想定したレイアウトをご紹介します。
シンプルに、かつ機能的に。筆者は、このテントを使用する際はのんびり過ごせることを目的に道具を配置しています。
道具はメインのスペースにまとめてコンパクトに
焚き火台と椅子・テーブルを設置したメインのスペースに、コンテナを2つ配置するのが筆者の基本レイアウトです。
調理器具や食材をまとめたボックス・その他衛生用品をまとめたボックスを椅子のそばに置き、フィールド散策以外は座ったままでいられるようにしています。
とにかく移動しないで済むことを重視した結果、このスタイルに落ち着きました。
軽量でコンパクトな道具で移動と設置を楽に
さらに、綺麗でオシャレな道具より、軽量で機能的なものを選びます。
重たいと設置する気も億劫になったり、車からサイトまで運ぶのもしんどくなるので、自身が求める機能性を損なわない程度に軽量なものを使っています。
また、スタッキングしやすくコンパクトにできるものを多くしています。元々、登山のテント泊が筆者のソロキャンプの起源ということもあり、見た目より機能的なもので快適に過ごせる道具を選んでいます。
道具は外に出さない
必要な道具以外は出さず、使い終わったら収納しやすいようにレイアウトしています。
筆者が片付けが苦手なので「使ったらしまう」を徹底できるようにしているのですが、そのおかげで撤収時間を短くすることができるので最終日の朝ものんびり過ごせます。
また、出ている道具が少ないことで道具を探したり紛失するリスクが少なく「◯◯はここ」とボックスにまとめているのですぐに見つかります。
レイアウト例【QUECHUA (ケシュア):MH100編】
続いてご紹介するのは、コストパフォーマンスに優れたアウトドア・スポーツブランド、デカトロンのアウトドアカテゴリーであるケシュアのテントを使用したレイアウトです。
調理器具をはじめとしたキャンプに必要な道具を減らし、20Lのトートバッグに概ね収まるようにしました。
道具が少なくコンパクト、サイトに着いたら短時間でくつろげるのもポイントです。
また、使った道具はトートバッグに戻してテントに入れておけば、考えたくはないですが盗難のリスクも減らせます。
レイアウト例【QUECHUA (ケシュア):クイックハイカー2編】
こちらは、ケシュアのクイックハイカー2を使ったレイアウトです。
椅子とテーブル、焚き火台が無くなり、だいぶスッキリしたレイアウトです。くつろぐ際はマットを使用、道具はテントに収納しています。
筆者が沢登りをする時は、テントがタープになることを除けばほとんどこのスタイルで野営しています。
何も無い分、焚き火には工夫が必要だったり平坦地を選んで丁寧に整地をしたりする手間はありますが、慣れてしまえばとても楽ですよ。
大型の道具が減ったので、薪をキャンプ場で調達できれば、バックパックを背負ってアクセスすることも可能になります。
レイアウト例【オクトス:レクタタープ編】
最後にご紹介するのは、タープを活用したレイアウトです。
テントほど雨風が防げませんが、天候が安定している時のソロキャンプなら問題ありません。
タープの設営や、道具を最小限にまとめた分、自身が快適性を損ねず、かつ安全に過ごせる道具を選定するスキルも必要なので、キャンプ経験を重ねた方におすすめのレイアウトです。
近年は、キャンプ場で道具を最小限にしてタープ泊をしている方を多く見かけるようになりました。軽量コンパクトで気軽にキャンプを楽しむスタイルが浸透してきているのを感じます。
こだわりのレイアウトでソロキャンプを快適に!
いかがでしたか。ソロキャンプのレイアウトは人それぞれ。好きなものを置いて華やかにしたり、道具を最小限にしてブッシュクラフトをしたりと、嗜好や状況によって変えられるようになると、ソロキャンプの醍醐味である自由で気ままな時間を存分に楽しむことができます。
自分なりのレイアウトを見つければ、自然の中で過ごす魅力がもっと広がりますよ。