そんな佐渡は、実は島全体がアウトドアのアクティビティの宝庫とも言える場所。2024年4月にオープンしたばかりのキャンプ宿泊施設「ist - Sado」や、2022年3月始動の「佐渡アウトドアベース」にも注目が集まっており、新しくできた施設やサービスを利用しながら、気軽にアウトドア体験ができます。
そこで今回は、マリンアクティビティ、自転車、登山、そしてオートキャンプなど、佐渡島のおすすめアクティビティや、過ごし方についてご紹介します。
佐渡ってどんなところ?
東京から新幹線と高速船を乗り継げば、最短わずか約3時間30分で到着。隆起してできた佐渡島の一周は約280kmもあり、面積は東京23区の1.4倍。
車で島を走っていると、ロングトレイルを歩いてきたかのような風貌の登山者や、自転車レースのトレーニングに励んでいるチームとすれ違ったり。またダイビングショップや宿泊施設も点在し、山・海・陸を本格的に楽しんだり、キャンプでゆっくり過ごすのにピッタリな島です。
マリンアクティビティを楽しむ
島を取り囲むようにダイビングのポイントが点在し、季節によってはさまざまな海中風景が楽しめるので、ダイバーにも人気な佐渡島。最近注目のコブダイの見えるポイントに連れて行ってくれるツアーも人気です(ダイビングライセンス所有者対象)。5月頃〜は日本百景の加茂湖でカヤックやSUPをしたり、夜の海に出てナイトカヤックもできます。
登山を楽しむ
隆起してできた佐渡島は、標高1,000m級の山々が連なっています。熊や鹿、サルもいないため、安心して大自然を満喫できます。佐渡島の最高峰・金北山(きんぽくざん)や、金剛山(こんごうさん)などをデイハイクするもよし、山と山を繋げて縦走するプランも可能です。
北緯38度線(寒暖両系の植物境界線)が島の中央を通過していることから、南北両系の植物が生息しており、様々な草花を見ることができます。見頃は5月〜6月頃で、特にゴールデンウィーク頃は島外から花を見にツアー客が賑わうほどです。
・佐渡島トレッキングマップ
https://www.visitsado.com/media/files/pdf/trekkingmap.pdf
「原生林エコツアー」
新潟大学・佐渡市・地元集落・ガイド協会が協力して、佐渡観光交流機構主催の環境に配慮したエコツアーを実施しています。1日15名限定の入山規制があるルートなどが3つあり、いずれもガイド同行で訪れることができます。手つかずの原生林を歩けるので、大自然を満喫できます。
・原生林エコツアーコース
https://www.visitsado.com/sado/trekking/root/course2-2/
自転車を楽しむ
島の周りをぐるっとめぐる佐渡島一周コース、通称「サドイチ」が人気です。他にも加茂湖一周約18kmをサイクリングするツアーなどもあり、もっと気軽にレンタサイクルやレンタルスクーターで島を巡ることができます。
その他、山のある地形を生かした峠越えコースなど、中上級者向けのサイクリングルートもあります。
・佐渡サイクリングマップ
https://www.pref.niigata.lg.jp/site/sado-kikaku/sado-cycling.html
キャンプを楽しむ
オートキャンプでのんびり過ごしたり、家族でバーベキューを楽しんだりすることもできます。特に2024年4 月にオープンした「ist – Sado」 (新潟県関岬キャンプ場)はおすすめ。リラックスして、自然の静けさを感じたり、ワーケーション利用するのにもよい施設で、ついつい延泊してしまいたくなってしまうはず。
もともとあった新潟県関岬キャンプ場をリノベーションしたこちらは、「ist – Aokinodaira Field」(長野県川上村)を手掛けたBackpackers’ Japanが、佐渡島内の事業者であるperch、ビアパイントと協同し、第2の拠点としてスタートした施設。Hut(ハット)と呼ばれる山小屋風キャビンや、車の乗り入れ可能なテントサイトがあります。
ラウンジでは、オリジナルのスペシャルティコーヒーや、佐渡で醸造した「t0ki brewery」のクラフトビール、新潟県のワイナリーの自然派ワインなどの販売があります(現時点では食品の販売および提供は行っていません)。
Wi-Fiが完備されているので、ワーケーションとして訪れて、リモートワークの利用も快適そうです。
HutやNutshellと呼ばれる小さな山小屋風ロッジも人気。「ist – Aokinodaira Field」での設計やデザインを踏襲し、立地を最大限に生かした角度で建てられています。そのため眺めが抜群で、人の目もあまり気になりません。
キッチンとベッドが完備され、ストレスなく滞在することが可能です。
ソファに座ってくつろぎながら読書するもよし、仕事をするもよし。
本格的なフィンランド式サウナもあり、日本海を見ながらじっくり汗を流すこともできます。クールダウンの水風呂から出たら、デッキスペースでハーブティーを頂きながら、ひと休みすることも。
レンタルを便利に使う
アウトドアのまさに拠点となる「佐渡アウトドアベース」は、両津港から徒歩4分の好立地にあります。アウトドアの情報収集の場でもあり、アウトドアアイテムを買ったりレンタルができる施設で、「これがあったら便利かも」と思えるサービスが充実しています。
キャンプ用品や登山ギアなど幅広くアイテムを取り揃えています。これは人気アウトドアショップ「WEST」の、初のインショップ「WEST 佐渡アウトドアベースサテライトショップ」で、限られたスペースの中に必要最低限のギアがぎっしり配置されています。
トレッキング用品、キャンプ用品から、釣具、カヤックなど、幅広くレンタルができ、料金もリーズナブル。手ぶらで佐渡島に訪れてもOK!です。
特筆すべきは、レンタサイクルとレンタルスクーターの豊富さ。意外と大きい佐渡島は、交通の便として自転車やスクーターがあるととっても便利。そこで乗り捨てやピックアップも有料で受け付けるなど、サポート体制も万全です。
くつろげるカフェも併設しており、佐渡産の食材を使ったフードやカフェメニューが充実しています。
160gのパテにトマトやレタスなど新鮮野菜がたっぷり入ったハンバーガーは、ソースが選べて、ホクホクのポテトが付け合わせについてきます。コーヒーは、佐渡の人気コーヒー店「森のコーヒー屋」さんの豆を使用し、じっくり一杯ずつ淹れてくれます。
シャワールームや、コインロッカーなどの設備も充実。アウトドアのアクティビティをしている間に預けておきたい貴重品を置いたり、下山後にシャワーを利用して、そのままフェリーに乗って帰ることもできます。
佐渡アウトドアベースでは、各種のアウトドアのツアープランも紹介しており、そちらの利用はもちろん、アウトドアで相談したいことがあったら問い合わせしてみるのも良さそうです。
まとめ
今回実際に佐渡島に訪れてみて、島の大きさ、膨大な大自然、素晴らしい景色とアウトドアの選択肢の豊富さに驚きました。アウトドアアクティビティをするのもよし、のんびりキャンプを楽しむのも最高な佐渡島は、これからますます注目を集めるはずです。特に2024年9月1日には佐渡国際トライアスロンの開催もひかえており、島全体が盛り上がります。ぜひ一度、佐渡島へ訪れてみてはいかがでしょうか?
佐渡島へのアクセス
・新潟港〜両津港
高速船 1時間7分
カーフェリー 2時間30分
・直江津港〜小木港
カーフェリー 2時間40分
※詳しくは佐渡汽船ホームページをご覧ください。
・佐渡汽船
https://www.sadokisen.co.jp/access-map/
ist – Sado
住所:新潟県佐渡市関3番地
電話:070-9046-0615 (10:00〜18:00)
HP:https://ist-field.com/sado/
https://www.instagram.com/ist_sado/
Mail: istsado24@gmail.com
定休日:火曜・水曜
予約:https://ist-field.com/sado/booking
テントサイト:キャンプサイト 55サイト
山小屋:Hut2棟、Nutshell 1棟
施設情報
・CAMP
チェックイン 13:00〜18:00
チェックアウト 11:00
・HUT
チェックイン 15:00〜17:00
チェックアウト 10:00
料金:
キャプサイト 5,000円〜/泊
Hut 12,000円〜/泊
※利用日やプランによって変動
佐渡アウトドアベース
住所:佐渡市両津夷271-1
電話:0259-58-8081
HP:https://gotosado.com/outdoorbase/
営業時間 年中無休
月~木 9:00~17:00 / 金~日・祝 9:00~19:00