
わが家は家族でしょっちゅうトレッキングをしているので、6歳の次男でも山歩きには慣れています。けれど、わたくしごとですが、一緒に旅をしていた愛犬の豊、こちらの連載にもたびたび出ていたボストンテリアの11歳の女の子が、GW直前に泡を吹いて倒れてしまいました。検査の結果、末期の脳腫瘍だということがわかり、壮絶な2ヶ月の闘病の末、つい先日お星様になりました。
ほんとうならGWに家族で登りたい山もいろいろあったのですが、東京から動けず、それでいてぶっつけ本番の富士登山…。子どもの成長はめざましく、トレッキングブーツ、キツくなってない? 山の歩き方、忘れてない? ある暑い週末、次男とサクッと電車で高尾山に行って、足慣らししてきたよーというお話です。
久しぶりのトレッキング装備

次男(下)と私(上)の荷物。
高尾山は電車で行けて駅からスグ歩くことができる人気の低山です。でも、今回は、普段、ほとんどやらない暑い時期のトレッキング。7月なのに35度Cに届きそうなギラギラの太陽が照り輝いています。Tシャツの「着替え」、行動食としていつも駅の売店で買う太巻きを持ち歩くための「クーラーボックス」、「虫除け」などを準備しました。また電車移動中、次男が退屈しないよう「iPad」や、一度に3台充電できる大容量の「モバイルバッテリー」もマストです。
灼熱の7月。どのルートで歩く?

●11:02● 高尾山口駅に到着。※旅の参考のため、今回も通過時間(一番左)を表記します。
都心から1時間ほどで行けるアクセス抜群の高尾山。ルートもバリエーションに富んでおり、周りの山々への縦走もできます。これまでたびたび家族で登っているので、ほとんどのルートを歩きました。季節によって山の表情も違います。そう、何度訪れても飽きないのが高尾山の魅力なんです。今回は「暑すぎる!」ということで私たちが選んだのは、「6号路」。

●11:17●高尾山の麓にある清滝駅を左にそれ、まっすぐ進むと看板が出てきます。

6号路の入り口。さっそく登りましょう。
6号路は鬱蒼とした木々に覆われ、小川沿いにあるため、少しでも涼が得られるだろうとこの道を選びました。

夏の高尾山は緑が濃くてとてもキレイ。
常に水が流れる音が聴こえてきて、「私ったらいま最高に癒されてるわー」と思いながら、気持ちよく歩くことができます。

●11:29●今回は立ち寄りませんでしたが、ルートを歩いていると眼下に「びわ滝」が見えました。

途中、川に降りて水を触ってみました。冷たくて気持ちいい!
「防水トレッキングシューズ」がマストな6号路

6号路は常にルートが濡れています。ときに川のなかを歩いたりすることも。
整備されていない山道を歩くので、高尾山のルートのなかでも上級者向けのコースといわれている6号路。登頂時間は約90分です。
心配していた次男のトレッキングブーツですが、まったく問題なし。昨年は少し「ゆるい!」と文句をいっていましたが、2年目の今年はちょうどいいそうです。難しいですよね。子どものちゃんとしたブーツって。ちなみに次男は平均身長、痩せ型、年長で、KEEN/ニューポートシューの18㎝を履いています。

念のため持参した虫除けを全身に振りかけましたが、ブヨとか蚊とか刺してくるような虫は見かけませんでした。

高尾山にはこのような豆知識的看板がたくさんあって読むのが楽しい。

さすがメジャーな山。道しるべも岐路にはこのようにしっかりあるので、迷うことはないです。
体力まったく問題なし!

足下悪いなか余裕の笑顔です。
靴のほかに、もうひとつ心配だったのは次男の体力。こちらもまったく問題なし! 1年半前の冬にふたりで訪れたときよりも、うんとスタミナが付いていて、私の方がバテていましたね(笑)。
このように馴染みの山で、子どもの成長を確認するのも楽しいひとときです。

●12:25●木道まで来たら頂上までもう一踏ん張り。
愛犬豊と訪れたのは去年の春。この木の階段を軽やかに登っていた姿が思い出されました。倒れる直前までほんとうに元気な子でした。

最後の急な上り坂をラストスパートする6歳児。もう絶対に追いつけない…(笑)。
激暑の山頂に到着

●12:59●頂上では、お決まりの記念撮影。
山頂や、陽が照っている場所は下界と同じく灼熱でした。そのせいか観光客も少なめでしたよ。

真ん中にうっすらと、来週次男が登る富士山。こんな真夏でも見えるんですねー。

頂上から少し降りたトイレの脇に水くみ場があります。高尾山に来たら、必ずここで水をいただいています。
夏のトレッキングはこまめな水分補給を。ことあるごとに水をがぶ飲みしていた私たちです。
夏の高尾山を楽しむ

登山道の脇にアジサイが咲いていました。
次男の靴と体力にホッと安心。何の心配もなく富士登山に行ってこい! という気持ちになったのでした。さてと、のんびり下山していきましょうか。ここからはゆるりと夏の高尾山を楽しみます。
高尾山の魅力その1「山岳信仰の山」

●13:02●「信仰の山」として、いにしえより霊山として崇められてきました。
ただ単に登山を楽しむだけでなく、道中には「薬王院」という歴史あるお寺があったりと、ストーリーや文化を感じることができます。

高尾山といえば「天狗様」。
6号路では外国人の姿はほとんど見かけませんでしたが、お寺の界隈にはいろんな国の言葉が飛び交っており、ちょっとした旅気分が味わえました。
高尾山の魅力その2「茶屋」

●13:30●「十一丁目茶屋」でいただいた冷やしたぬきそば。ちょうどいい塩気が暑さで疲れた身体に効く~。
頂上付近には、何軒かの茶屋があります。今回は景色がとびきり気持ちよい、「十一丁目茶屋」のテラス席で少し遅いランチをいただきました。ケーブルカー乗り場のわりと近くにあります。

次男は生まれて初めて食べたかき氷に「おいしー!」と感動。お団子を食べているお客さんも多かった。
お支払いは現金のみで、座席で会計しました。
十一丁目茶屋
- 所在地:東京都八王子市高尾町2179
- 電話:042-661-3025
- 営業時間:10時30分~16時
- 定休日:不定休
高尾山の魅力その3「乗り物」

今回は初めてリフトに乗ってみました。片道の所要時間は約12分。
高尾山のいいところ、「選択肢」がたくさんあるところ! 歩いて下山してもいいし、ケーブルカーやリフトでもOK。いままでは豊が一緒だったので無料で貸し出しているケージをお借りしてケーブルカーで下山していました。今回は初めてリフトに乗車。ケーブルカーより進みはゆっくりでしたが、景色や風が気持ちよく、次男も大満足でした。

●14:13●リフトへのアクセスはケーブルカー乗り場よりも奥にあります。

荷物を落とさないように注意。携帯電話、帽子、財布の順に落とし物が多いそう。

●14:30●清滝駅に戻ってきました。
高尾山リフト
- 営業時間:9時~16時30分(5月~11月)、9時~16時(12月~4月)
- 料金:片道大人490円、小児(3歳から)250円
- https://www.takaotozan.co.jp/timeprice/
高尾山の魅力その4「川遊び」

「高尾山ふもと公園」は2024年春にオープンしたそう。そりゃ知らないわけだ!
駅を出てすぐ、駅からわりと近い川でたくさんのヒトが遊んでいました。次男がうらやましそうに眺めている。そうか、夏場の高尾山はこんな楽しみ方があるんだねと驚きました。じゃぁ、しっかり登ってちゃんと降りて来られたら、足だけ浸けようか。汗拭きタオルはあるので、それ使えばよいね。

着替えはTシャツだけ。絶対コケるなよー(笑)。

歩き疲れた足を川の水が心地よくクールダウン。
夏場に行く皆さんは、ぜひ水着やタオル持参してくださいね~。
10時過ぎにゆっくり世田谷のわが家を出発し、しっかり山歩き。川遊びというオマケ付きで大満足で帰宅したのが16時でした。かかった金額は2人合計5,000円以下。この満足感、やっぱり高尾山ってすごい! そして私も安心して富士登山に、次男を送り出すことができます。
